「ミュージックフェスティバルに向けて」
13日に本番を迎えるミュージックフェスティバルに向けて、体育館でのステージ練習も佳境に入ってきました。練習を始めたころは、子どもたちはあまり緊張感もなく練習していたこともあって、先生たちは、「できるかなあ・・・。」「最後までいけるかなあ・・・。」と不安に思う場面もたくさんあったようです。しかしミュージックフェスティバルもあと1週間に迫り、どの学年もぐんと子どもたちの集中力が増し、合唱の声も合奏の音も、だんだんと「ひとつ」になってきて、心地いい響きに変わってきました。
子どもたちが頑張っているのはもちろんですが、先生たちの指導がさすがでした。
これは音楽主任の先生が主になって指導されている授業でしたが、合奏の指導では、タクトを振りながらリズムをとり、たくさんある楽器のパートの音を聴いて、各パートの課題や修正点を具体的にわかりやすく指示されていました。「ここは、なめらかにしてね」「音を切るよ」など的確な指示のため、子どもたちの演奏が変わっていくことが私でもわかりました。また、テンポがよい指導のため、子どもたちにしてみると、一生懸命集中していないと出遅れてしまうと思うような感じです。ちょうど集中力が持続するような絶妙でキレのいい指導です。
子どもたちの視線が先生のタクトに集まり、集中力が高まります。そうすると、少しずれていたり、切れていたりした各パートの「音」が一気にまとまり始めます。きっと子どもたちもこの音の心地よさ、音がまとまる感じが気持ちいいのでしょうね。演奏後の子どもたちは笑顔いっぱいです。
また、他の先生方や支援員さんのサポートもさすがでした。少し、リズムがずれる楽器に声掛けをしてくださったり、演奏が苦手な子どもたちのそばに寄り添ったり、集中が続かない子を励ましたりしながらみんなで1つの曲を創り上げてくださっていました。そんな様子をみていると胸がじーんとなります。ますます、当日が楽しみになりました。
どの学年も指揮をされる先生をみる目線や表情が違ってきました。心を「ひとつ」にそろえた合唱や合奏は、何とも言えない音の重なりと調和を生み出し、聴いている人の心にダイレクトに響いてきます。
練習期間はあと少し、すばらしい歌声と合奏が聴こえるミュージックフェスティバルになるよう、「みんな」で頑張っていきたいです。

