本校は、昨年度から全校共通実践として、朝の学習(8:20~8:35)で「読み優先漢字学習」に取り組んでいます。「読み優先」と聞くと、「漢字を読むだけで、書くほうは力を入れないのか?」と誤解を生んでしまうかもしれませんが、もちろんそうではなく、漢字を学ぶ方法(入口)を「読み優先」にするということです。
もう少し丁寧に説明すると・・・、
結論から言えば、子どもたちに漢字を覚えるだけでなく、「漢字に興味を持ち、主体的に漢字を学ぶ力」をつけたいのです。ただ機械的に、作業的に「何度も書くこと」でひたすら漢字を覚えるという従来の方法を見直し、子どもたちが楽しみながら、また友だちと協働・交流しながら学ぶことで、漢字学習に主体的に取り組み、実際に文章の中で漢字が使える力をつけたいのです。
学習の手順はこうです。①まず、『一日一漢字(二漢字)学習』で漢字の成り立ちや意味・読み、筆順や文例を押さえます。その後、②『漢字音読名人』のプリントを使って漢字の入った例文(漢字仮名交じり文)を友達同士で何度か読み合いをし、正しく「漢字が読めているか」チェックし合います。③その後、宿題等も含めて『漢字書き名人』のプリントに取り組み、漢字仮名交じり文が書けるように、またその漢字を使った文づくりに取り組みます。
私(校長)が気に入っているのは、友達同士で読み合うという学習方法です。この「読み優先漢字学習」は、「漢字を覚えて、自分の文章に使いたい!」という子どもたちの「成長願望」と「みんなと一緒に頑張る!みんなと一緒だから頑張れる!」という「所属願望」の両方を満たし、「自ら学びに向かう力」が自然と身についていく学習方法だと思っています。

