「風薫る…」
校庭を取り囲む満開の桜も、気がつけば緑の若葉に変わりました。風薫る五月…といった感じです。新しく入学した1年生も学校に慣れ、学級ではひらがなの学習に一生懸命に取り組んでいます。「毎日楽しいよ」などと聞くとホッと胸をなで下ろしているのは私だけではないと思います。これからの学校生活で、たくさんの経験を積み、たくましく成長していくことを願うばかりです。
さて、私は、毎日学校中を一回りします。子どもたちが学習している様子もですが、学校のいろいろな場所を見て回ります。本校には468名の児童が通ってきていますが、子どもたちは下駄箱にきちんとかかとをそろえて靴をしまっているのです。教室では後ろのロッカーに向きをそろえて通学鞄を整然としまっているのです。
どれもあたりまえのことなのですが、あたりまえのことをみんながあたりまえのように続けることは本当に難しいのです。きっと小学校に上がってくる幼児期の生活の中で、お家でしっかりと教えてもらってきたのでしょうね。「三つ子の魂百まで」とういう言葉になるほどとうなずいてしまいます。
ところで、「凡事徹底=ぼんじてってい」という言葉を校長室に掲げています。これは、あたりまえのことをおろそかにせず、きっちりと取り組もうという意味で大事にしている言葉です。
履き物をそろえる、時間を守るなどあたりまえのことをあたりまえにすることは、学校生活(社会生活)の基礎になると考えます。基礎固めをしっかりと行い、より良い学びを積み重ねてほしいです。「凡事徹底」。学校で地域で家庭で共に実践していきませんか。