「6÷2=3の式になる問題~2つの問題から考える~」
3年生教室をのぞくと、黒板に2つの問題がありました。6÷2=3の式になる問題です。1つ目は「6このみかんを2人で同じ数ずつ分けると、1人分は何こになりますか」です。2つ目は、「6このみかんを1人に2こずつ分けると、何人に分けられますか」です。この日は、今まで学習してきたかけ算や図をかいて2つの割り算の意味を考える学習です。
先生から「似ているけれど、違うね。どのような違いがあるかなあ。考えてみてね。」と言われると子どもたちは「こっちは、2人に分けるから…。」「こっちは2こずつ分けるから・・・。」等と言いながら、2つの問題にあう絵をノートにかきながら、試行錯誤しながら考えていました。
しばらくしてから先生は、「友達と考え方が同じか違うか、話してみようか。」と言われると自分の考えはこれでいいのかなあと思っていたんでしょうね。自分の考えを友達に話して、絵や考え方を比べていました。なかには、「これとこれが逆やで。だって、こっちは2人に分けるやろ。これやったら3人に分けることになるよ。」と友達と話す中で、少しずつ割り算の意味が分かってきたようでした。このような学習の最後に、先生は全員で2つの割り算の意味をおさえながら、まとめてくださいました。
本校では、東近江市が推奨している「めじとまふ」で授業を行っています。「めじとまふ」とは、「め⁼めあてをしる」「じ=じぶんで考える」「と=ともだちと交流する」「ま=まとめる」「ふ=ふりかえる」です。今日の授業は、まさしく「めじとまふ」で授業をされていたのですが、私は授業を見ながら、「じ」にあたる自分で試行錯誤しながら考える時間の大切さを感じました。また「と」にあたりますが、自分の考え(間違いも含めて)をもって友達と話すことで「なるほどなあ、これでいいのか。」とか「これが違うのか。」など子どもたちの理解が深まることを実感しました。そして、「ま」にあたる全員でするまとめで割り算の意味がおさえられるんだなぁと先生の授業から学ばせていただきました。子どもたちは、きっと「6÷2=3」の2つの問題の意味を実感し、身の回りの生活でも生かしてくれるんじゃないかなぁと思っています。また、3年生のみんなに聞いてみたいです。

