「たてわり遊び」
朝、2人の6年生が「このお花、もらったねん」と言って、かわいい花束を見せてくれました。班の下学年の子どもたちが道端にある花を束ねて作ったものでした。きっと「いつも連れてきてくれてありがとう」の気持ちでしょう。また、2人の6年生がそれを大事に学校まで持ってきてくれたこともうれしく思いました。朝から気持ちがほっこりしました。
そして、この日の中休みは、全校たてわり遊びでした。6年生が中心になって、遊びの内容やルール、進行の仕方等を考え、自分たちが仕切り、たてわり班遊びを楽しみました。
以前のたてわり結団式と比べると、教室に集合するまでの時間や6年生の指示や説明、班のみんなへのサポートの仕方など、とてもスムーズになっていました。でも、見ていると困っている場面もありました。「説明したルールの意味が分かってもらえない。」「話を聞いてくれない。」「固まってしまう時にどうしたらいいのか。」など、日頃先生たちがやっている仕切りや進行を自分たちだけでするとなかなか思っていたようにはいきません。しかし、このようにうまくいかないことがあっても活動の振り返りを行うことで少しずつですが確実にリーダーとしての力をつけていってくれていることを感じます。
では、6年生以外の班の子どもたちはどうだろうと思ってみていますと、5年生は、6年生の仕切りを真剣に見たり、少し声掛けを手伝ったりしてくれている場面もありました。少しずつ「次は自分だ」という気持ちが出てきているのだとうれしく思いました。
また、低学年は、6年生は大好きなお兄さんやお姉さんなんでしょうね。ニコニコしながら、うれしそうにリーダーの言うことを頑張って聞こうとする姿が見られました。中学年はたてわり遊びを楽しみながら遊びを盛り上げてくれていました。
私はいつもこの中学年の参加の仕方や自分たちの役割を考えさせることが一番難しいと思っています。終わってから中学年の子どもたちはどんなことを思っているのかなぁと教室をのぞいてみると、先生たちが今日の振り返りとして子どもたちに「どうだった?どんなことをしたの。」「班のリーダーはどんなことをされていたの。」「〇〇さんが、大きな声で答えを言っていたんだね。」「〇〇さんは、盛り上げてくれていたんだね。」など、自分たちの参加や役割について考えさせてくださっていました。
この活動は、子どもたちが主体となって活動しますが、活動するまでの準備や終わってからの振り返りが必要です。手間はかかりますが、本校が重視している「なすことによって学ぶ」ことを実感する今日のような機会を今後も大切にしたいと思いました。6年生、いつもありがとう。


