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2024/04/30

「理科は好き?嫌い?」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

あっという間に4月も今日で終わってしまいます。GW前半が終わり、今週3日間頑張れば、またGW後半4連休です。子どもたちには、しっかりと落ち着いて学習に集中してほしいところです。

さて、常々思っていることですが・・・「理科」という教科は、他の教科とはちょっと雰囲気が違うなって感じています。そもそも教科の名前がとてもかっこいいというか、潔い!教科の名前を正確に言うと、「国語科」「算数科」「社会科」「図画工作科」・・・など最後に「科」がつきます。でも、普段はわざわざ「科」をつけずに、「国語」「算数」「社会」と呼びますし、「図画工作」に関しては「図工」って訳したりしてます。教科書の表紙も「科」は省略して書いています。

 しかし、「理科」だけは昔から「理科」です。他と同じように言うなら「理」だけのはずなのに…。「今日の3時間目は大好きな『理』や~!」というはずですが・・・。教科名が、たった一文字で「理」・・・なんとも勇ましいではありませんか。

私(校長)は、この「理」という一字が、とても壮大なものだと感じています。この世の中のすべての「道理」「条理」「理屈」「理由」を担っているのが「理」です。身の回りのすべての自然現象、発展し続ける科学技術・・・、宇宙の果てのような大きな世界から、遺伝子レベルのミクロな世界まで・・・この世の中で起こっているすべての「原因(理由)と結果(現象)」の謎解きが「理」ですから、「理科」という勉強は本当にスケールが大きい教科だと思ってしまいます。

 子どもたちの身の回りで起こっている「不思議」はほぼ全部「理科」の学習教材になります。2歳から6歳くらいの子どもがひたすら「なぜ?なぜ?」としつこいくらい繰り返すのは、まさに身の回りの「不思議」を感じ始めている頃であって、「理科」の学習意欲の芽生えだと思います。だからこそ子どもたちの「なぜ?」にできるだけ大人は丁寧に付き合ってあげないといけないなと思います。でないと、子どもたちの「なぜ?を探求する意欲」も、「不思議を見つけたり、感じたりする感性」もどんどん萎えていきます。


 写真は6年生の理科の実験時の風景です。「気体の性質」を調べるために、「酸素」と「窒素」と「二酸化炭素」のそれぞれを集気びんに充填して、その中にマッチの炎を入れて、どんな反応が起こるか調べています。子どもたちはどの子も興味津々で実験に集中しています。楽しそうです。本校の6年生の立派なところは、ちゃんと役割分担しながら、みんなが実験に関わるように協力できるところです。よくありがちな「やりたい子だけが、やってる…」みたいな風景にはならないのがすばらしいです。

 「不思議やな?なぜだろう?」という知的好奇心・探求心から始まり、「きっとこういうこと違う?多分そうや!」という予想や仮設を立て、実際に「実験」や「観察」を繰り返して、結果を調べ、考察し、予想(仮説)と違っていれば、また条件を変えて実験をして・・・試行錯誤しながら謎を解明していく…最後に「なるほど!そういうことか!」と世の中のひとつの「理」を明らかにすることが「理科」です。不思議な現象の意味が分かったり、それを利用して不思議なことやすごいことが出来たり、当たり前だと思っていることが実は不思議であることに気付かされたり、そんなところが面白く、楽しいのではないでしょうか。

 

 こんな「理科」という教科は、本来子どもたちの「本能」に叶った学習ですから、みんな大好きなはずなのですが…、学年が上がるにつれて、「理科嫌い」の子も増えていくのが悲しいことです。我々の教育(授業)が子どもの関心から離れてしまっているのか、それとも学年が上がるにつれて、「理科」を学習するためには他の多くの力(国語や算数)も必要となってくるからなのか・・・悩ましく難しい問題です。





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