「園の先生に伝えたいな」
入学してから3か月たちましたが、1年生はいろいろな行事や勉強をがんばっています。ひらがなの勉強を終え、今は習ったばかりのひらがなで明日の時間割や今日の宿題を連絡ノートに書くことをがんばっています。何をするにも一生懸命の1年生です。そんな1年生は、新しい勉強でがんばっていることや小学校のことを伝えたくて仕方がないのでしょうね。その気持ちに気づいてくださった1年生の先生方はちょうど作文の勉強をする時期でもあったので、この気持ちを大切にして作文の勉強ができないかなあと考えてくださり、お手紙を書くことをみんなに提案してくださいました。
「みんな、がんばっていることや小学校のこと教えてあげたい人はいる?」
「〇〇先生に言いたい!」
「〇〇先生に、〇〇を教えてあげたいなぁ。」
「〇〇の教室にはこんなものがあったから言いたい。」
「〇〇先生に〇〇で見つけた〇〇を話したいなあ。」
と子どもたちは園の先生にお手紙を書けることに大喜びで、伝えたい気持ちもいっぱいです。
でも国語の作文の勉強です。いつもなら先生たちから教えていることも今回は子どもたちから
「ていねいに書かないといけないね。」
「まちがえないように正しく書こう。」
こんなことを言ってくれてびっくりしました。大好きな先生たちに伝えたいという気持ちは勉強へのやる気にもなっています。この時期の1年生の作文の勉強では、知らせたいことを2文程度書けるように教えます。初めての作文ですから、マス目に文字を書くことさえ難しいのですが、先生方はお手本のお手紙を見せたり、わざと間違えて書き方の確認をしたりしながら正しく書く勉強をしました。一生懸命に書いた作文には、
「わたしは、がっこうたんけんでこうちょうしつにいきました。きんこをみつけました。おおきかったです。」
「ぼくは、がっこうたんけんでりかしつにいきました。がいこつがありました。こわかったです。」
初めての作文なのにみんなとても上手に書けていて感心しました。作文の勉強ならこれで終わりですが、今回はこのお手紙を園の先生に送りました。
園には届いたかなあと思っていると、今日は園長先生からこんなうれしい電話がありました。
「入学してから3か月なのにこんなに上手に書けるようになっていてびっくりしました。みんながこんな上手に書いていてとてもうれしかったんです。あまりにうれしかったからお電話しました。」
一生懸命にお手紙を書いたみんな、よかったね。うれしいね。これからも勉強がんばろうね。
そして、国語の作文の勉強でこんなすてきなことを考えてくださった先生たち、ありがとうございました。今日はあたたかい気持ちになった国語の勉強でした。
