「学び合い月間~子どものために一丸となって取り組む学校づくり~」
6年国語 ~「永遠のごみ」~
八日市北小学校で大切にしてることの1つに「子どものために一丸となって取り組む学校づくり」があります。この1つとして、私たち教員が互いに授業を参観し、自分の指導力アップをめざす取組をしています。
さて、この日は、T先生が国語の授業を公開してくれました。国語科「永遠のごみ」の学習です。この日から「永遠のごみ」の学習が始まりますので、文章を読むことも初めてです。
T先生は、初めに今日の授業だけではなく、「永遠のごみ」学習全体の流れを説明されました。6年生ともなると読み取るだけではなく、いくつもの資料を読み、その資料を関連付けながら自分の考えをまとめることをめざします。このように学習全体の話をされたので子どもたちは学習の見通しがもてます。
私は、授業の始まりは本読みかなあと思っていたら、T先生は、1枚の写真を見せてくださいました。ウミガメが釣り糸にからまっている写真です。その写真を見せながら、子どもたちに「環境について感じていることはないですか。」と聞かれました。子どもたちからは、「かわいそう、釣り糸は溶けて消えないから一生ごみのままや。」「プラスチックは身の回りにいろいろと使われている、かごや引き出し、鉛筆のキャップ、定規もプラスチックでできている。」など、この題材に迫る意見も出てきたところでようやく本文を読まれました。T先生のこの問いかけがあったことで、プラスチックごみについて意識をもち学習に入ることができました。
T先生は、いつも子どもの様子をみながら丁寧な指導をされます。この日の範読もびっくりしました。T先生は子どもたちの机の間をゆっくりと歩きながら、教科書を読まれています。読みながら、どこを読んでいるのかわからない子どもに教科書の行を示されたり、姿勢を正されたり、机上を整えられたりとされていて、目がいくつあるのかと驚いてしまいました。しかも、ゆっくりとわかりやすく読まれているので子どもたちの集中力も感じます。この題材には、多くの資料がでてきますが、集中して聞いていたこともあったので、初めて読んで感じたこともたくさん出てきて、短い時間にも関わらずしっかりとワークシートに書けていたことに感心しました。また、このように集中して書くことができるのは、今までの学習の積み重ねをもじました。
T先生の子どもたちへの声掛けと授業に意欲をもたせるコツをT先生の授業で学ばせていただきました。


