八日市北小学校で大切にしてることの1つに「子どものために一丸となって取り組む学校づくり」があります。この1つとして、私たち教員が互いに授業を参観し、自分の指導力アップをめざす取組をしています。
1学期にも授業を参観し、事後の研修会をもち授業研究を進めてきていますし、夏休み期間中もいろいろな研修をしていますが、今回は学年もバラバラで教科も様々です。授業を参観し合って、放課後などに質問したり感想を伝えたりと少し気軽な感じです。事後の研修会はしませんが互いの授業から学ばせていただき、自分の実践につなげます。
2学期は行事も多いですが、私(校長)としては、校外学習や出前授業、校内ペース走大会がある中にもかかわらず、先生方が互いの授業力アップをめざして取り組んでくださることに感謝しかありません。先生方の意識の高さも感じます。実際に授業を参観することは、教科指導に関する参考資料を読むだけではわからないことに気づくことができます。教材の作り方や動画等の活用方法、授業の流れ、子どもへの声のかけ方、単元構成など、学ぶことがとても多く、私も先輩方の授業を参観させていただき、勉強をさせていただいてきました。また、公開する方も質問に答えることや説明することで勉強になります。
さて、2年生のG先生が国語の授業を公開してくれました。国語科「町で見つけたことを話そう」の単元です。2年生のみんなはこれまで生活科の学習でいろいろなところに町探検に行っています。町探検に行くことで町の自慢したいお気に入りの場所があるようです。それを国語科の「町で見つけたことを話そう」の学習とつなげてくださいました。ですが、簡単ではありません。自慢したいお気に入りの場所を適当に話すのではなく、国語科ですから「順序だてて話すこと」が大切です。さすがG先生です。子どもたちのやる気スイッチをよく知っておられました。子どもたちは、町探検に行ったので八日市のお気に入りの場所を知っていますし、言いたくって仕方がありません。そこで、すかさずG先生は「言いたいことを好きなように話したら何のお話か分からないよね。だから、わかりやすく話すためには、ちょっと工夫してみるといいよ。今日はとてもよい話し方ができる方法を教えるね。それは、「はじめ、中、おわり」のまとまりで話すといいんだよ。先生のお気に入りポイントを話してみるね。」・・・「わたしは、八日市駅のことを紹介します。1つめは・・・です。2つめは・・・です。八日市駅には、・・・・なすてきなところです。」のようにG先生のお気に入りポイントを「はじめ、中、おわり」でまとめて話してくださいました。
私は、2年生の子どもたちにとっては難しいだろうなあと思って見ていました。でも、みんなはやりたくって仕方がなかったのでしょう。伝えたいことがいっぱいあるので、先生が話されたように「はじめ、中、おわり」でまとめた文をどんどん書いているんです。とてもびっくりしました。
G先生の授業から、子どものやる気スイッチを見つけることの大切さやお手本となる話し方や文章があると子どもたちは見通しをもって学習できることを学ばせていただきました。

