今日は、火災発生を想定した避難訓練を行いました。思い起こせば、昨年の第1回避難訓練(火災)の時、「なんて避難が遅いんだろう…。これでは無事に避難できない。」と正直思いました。全校が避難するのに8分近くかかりました。その背景にはいくつかの問題がありました。
一番大きな原因は、本校の校舎の弱点…というか、今の時代では欠陥といってもいいかもしれません。階段が校舎の両端にしかないこと(校舎中央に階段がない)。おまけに、火災が発生しそうな、配膳室、調理室、理科室がすべて階段のそばにあること。つまり実際に火災が起こったとき、一方の階段は使えなくなるということ。中央に階段がないため、避難経路が限られ、子どもたちが密集してしまうことです。
次の大きな原因は、校舎両端にある非常階段を使うことに、子どもたちが慣れていないということ。コロナ禍は十分な避難訓練もできず、子どもたちの中には初めての非常階段を怖がる子も多くいました。
そして、最後の理由が、子どもたちに「本気意識」が足らなかったことです。
昨年の避難訓練では、「避難訓練」は「練習」ではなく、「訓練」だということを、声を大にして伝えました。「命」を守るために、ド真剣にやって、心と体に「安全な避難」を叩き込まねばならないという話をしました。その後の第2回避難訓練(地震)、第3回避難訓練(不審者対応)では、明らかに子どもたちの意識が変わってきて、避難訓練に真剣さが増してきて、避難もスムーズにできるようになりました。
そして、今年度の避難訓練。避難に要した時間は、5分5秒。これなら本当に火災が起きた時でも、安全に避難できそうです。子どもたちも、しっかりと「お(おさない)・は(走らない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)」を守って、静かに速やかに避難できました。高学年を筆頭に、素晴らしい態度でした。
講話の中では、「もしも・・・だったら・・・」ということを、いつも考えられるようにと、子どもたちに話しました。災害は、いつ、どこで、起こるかわかりません。こんな時だったら、自分はどうするか…いつも頭に置いておかなくてはなりません。
また、事故やケガを防ぐために、「もしも…だったら…」と考えることが大事だということも話しました。相変わらず、「廊下を走る子」が多い本校・・・廊下での事故の実例を話しながら子どもたちに訴えました。このことについては、全教職員が共通理解して、どの教職員も徹底して、声かけをしています。
根気強く根気強く、子どもたちに語りかけていきます。


