「こうするといいよ」「ここにあるよ」
今日は、心がほっこりする場面を紹介します。
授業の様子を見ていた時です。大きな葉っぱに緑色のスタンプを押して色彩豊かな葉っぱ作りをする学習です。スタンプの端まできれいに色をつけて作品づくりをするコツを先生から教わり学習をしていたので、「素敵な作品ができたなあ」と見ていました。しばらくするとその児童は、他の児童に「ぼくが教えてあげる、まかせて」と先生に言うと「こうして色をつけるといいよ」「もう少し端まで色をつけるといいよ」「この色はぬらなくていいの」と先生から自分が教えてもらったコツをわかりやすく優しく教えている姿が見られて感心していました。

その後、図書室に行くと、多くの子どもたちがいて、本を借りたり読んだりしていました。子どもたちはどんな本を読んでいるのかなぁとみていますと、1年生の児童が6年生児童に「きれいな石の本はどこにあるの?」と聞いていました。聞かれた6年生児童は、配架している棚を確かめて一緒に探し「この場所には、きれいな石の本があるんだよ」「この本は見やすいね」「これはどうかなあ」と一緒に探すだけではなく、ここに置いていることやおすすめの本まで教えてくれていて感心していました。
高学年の児童が低学年の児童に図工で学んだコツや図書のオリエンテーションで学んだことをわかりやすく、あたたかい言葉や態度で教えてくれていることがうれしく思いました。
本校のめざす「やさしさいっぱい」の姿が見られた場面でした。

教えてくれていた二人が、低学年の児童の顔を見ながら声をかけている姿も印象的です。この二人の行動から話をする時には、相手の顔を見ながら話をしたり聞いたりしたいと思います。