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2024/05/08

「歴史浪漫 ~6年生歴史 聖徳太子~

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

 6年生教室を覗くと、社会(歴史)の授業をやっていたので、面白そうだなと思ってしばらく見させてもらいました。各学年の教室には、それぞれ雰囲気というか空気がありまして、1年生なら「初めてのワクワクドキドキ感」があふれていますし、中学年は「元気もりもり感」みたいなものを強く感じます。6年生の教室に入ると、一番に感じるのは「落ち着き感」。なんかホッとするというか、静かに集中している感じがよく伝わってきます。「やっぱり最高学年だな。」と思いますし、私(校長)はこの6年生の空気感がとても好きです。

 さて、授業の話に戻りますが、本来なら6年生の社会は公民分野(主権者学習)から始まるのですが、来週の修学旅行に合わせて、単元を入れ替え、歴史の学習から先に始めています。(何も知らずに、東大寺や平城宮跡にいってもただの物見遊山になってしまいますから…。) 

今日のテーマは、奈良時代の一歩手前の「聖徳太子の政治 ~聖徳太子はなぜこんな大きなお寺(法隆寺)を建てたのか?~」です。社会が専門のK先生…「このテーマ(課題)にどうアプローチしていくんだろう?」と興味津々で見ていると、「古墳づくりとお寺(法隆寺)建立のイラスト(資料)を見て、その共通点と違いを見つけて、そこから考えていこう!」と子どもたちに投げかけ、授業を進めていきました。(「比較」することで、より注意深く資料を分析させる作戦かぁ…なるほど~)

 子どもたちは、ノートに表を作って、共通点と相違点を書き込んでいきます。このノートづくりも普段から鍛えられていて、なかなか見事なものです。


時々、子どもたちが、ふと思いついた疑問を口に出します。

「聖徳太子と聖徳中学校、聖徳祭り…どんな関係?」、「聖徳太子は、聖徳+太子?、それとも聖+徳太子?」、「天皇と総理大臣はどう違うの?」などなど・・・。先日も他の先生が「6年生が『支配』って『支える』と『配る』って漢字なのに、どうして『治めるとか従わせる』って意味になるの?」と質問していたことに感心されていました。こういう質問は、なかなか鋭いところをついていて、学習に深みと広がりを与えてくれます。我々(学校)が目指している「主体的に学ぶ子ども」の具体的な姿の一つでもあります。K先生も負けじと、「〇〇君、あなたは天皇にはなれませんが、総理大臣にはなれます。がんばってみては?」と返したりします。(この返しもさすがです。)
ご存じの通り、聖徳太子といえば、豪族中心の大和朝廷のしくみを、天皇中心の中央集権国家(十七条憲法、冠位十二階、遣隋使、法隆寺建立など)に改革した人物です。国を一つにまとめるために「仏教」の教えを広めました。「10人の人の話を同時に聞けた」などの超人的な伝説もたくさんありそうです。教科書ではその辺のところを学ぶのですが、子どもたちの関心はひょっとすると「聖徳太子と聖徳中学校、聖徳まつりとの関係」のほうかもしれません。

歴史文献等によりますと、聖徳太子と滋賀県(特に東近江地域)とは深いつながりがあったようです。太郎坊宮や百済寺、観音正寺、市神神社などの始まりも聖徳太子が関係しているそうです。そして何よりも、本校のあるこの地で「8のつく日に市場を開く」ことを始めたのが聖徳太子だという言い伝えがあるようです。つまり「八日市=八日に市を開く」という地名の生みの親だということです。1400年前の聖徳太子の時代と、この地域がつながっていると思えることが、まだに歴史ロマンだなと思います。当時のことは、ドラえもんにでも頼まない限り、「歴史の真実(事実)」は分かりませんが、残された遺跡や文献、言い伝えを基に、当時の社会の様子や人々の生活に想いを馳せるのが社会(歴史)の楽しさなのかなと思います。また、歴史のことを知り、そのことが今の社会(生活)にどのようにつながっているかを知ることによって、これからの社会の在り方を主体的に考えられる人に育つのだろうと思います。「温故知新」という言葉そのものですね…。





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