6年生の総合でキャリア学習が始まりました。八日市北小学校で大切にしてきた学習の1つです。これは、地域で働いている方からお話を聞かせていただき、地域社会を支える様々な職業や機関について理解し自分が将来就きたい職業やなりたい自分像について考えるとともに将来に向けて夢や希望をもつことができるようにするためのものです。
3回目は、建築家の方にお越しいただきました。設計や建築の説明のため、修学旅行で行った万博の大屋根リングの話をしてくださいました。建築の仕事にあまり馴染みのなかった子どもたちも一気に身近に感じることができました。仕事をする中で大切にしていることの1つに「分からないことがあればそのまま放置はしない。誰かに尋ねて聞くか、自分で調べます。」と言われていました。ご自身の経験から、「どうせやるならイヤイヤするのではなく、自分から率先して他の人よりもひと汗多くかく心構えで何事にもやる気をもって挑んできた」と言われていました。だからこそ、この言葉は子どもたち自身に響き、うなずきながら聞いていた姿が印象的です。また、最後にはみんなにエールもいただきました。「怠ける奴は人から信じてもらえない。みんなは、18歳になったら成人、大人の仲間入りです。大人になったら自立しないといけない。だから、自分で責任をもとう、自分でしっかり生きていこう。」
きっと子どもたちは、仕事というものは、単に「お金を稼ぐ手段」だけなのではなく、自分自身のやりがい(充実感)や他者や社会への貢献(有用感)を感じてこそ一生懸命働けるということ、そのためには自分の仕事にやりがいと責任をもつことが大切だと感じてくれたと思います。
