いよいよ1学期の最終週になりました。今週の土曜日から実質夏休みに入ります。
午前中の教室をのぞきに行くと、たいてい「学期のまとめ」や「たしかめ(復習)」をしています。子どもたちにとっては、夏休みまでの最後の試練であり、「がんばりどこ」であるテストやテスト直しです。
1年生は、数を数えるところから始まり、数の分解や簡単な足し算・引き算を勉強しました。
園時代にはなかった「テスト」という形式にも少し慣れてくれたかな…。それにしても1年生はみんな姿勢よく、習ったばかりの平がなで自分の名前をしっかり書けているのがえらいです。
2年生は、「時刻と時間」の復習中でした。「今何時?」という時刻はすぐに答えられても、「何分経った?」「2時間35分後の時刻は?」などと時間を聞かれると、なかなかすぐには答えられません。時計の文字盤とにらめっこしながら考えます。「あと何分?」とか「何分後は?」にこたえるにはやはり「アナログ時計」が絶対便利です。「時刻」を知るだけなら「デジタル時計」もありですが、「時間」を計るなら絶対「アナログ時計」です。子どもたちは午前・午後という意味も学習しました。ちなみに「午(ご)」は、昔の時の刻み方でいう「午(うま)の刻」のことで、子(ね)0時→丑(うし)2時→寅(とら)4時→卯(う)6時→辰(たつ)8時→巳(み)10時→午(うま)12時→未(ひつじ)14時→申(さる)16時→酉(とり)18時→戌(いぬ)20時→亥(い)22時→子(ね)0時…となって、「午」はちょうどお昼の12時にあたり、それより前を「午前」、後を「午後」、まさに12時ジャストを「正午」というようになっています。
時計の長針は「5分刻み」に「5,10,15,20、…」と数えることが多くなりますが、これがこのあと九九の5の段につながります。
3年生は、計算の復習を頑張っていました。3桁の足し算や、あまりのある2桁÷1桁の計算などの復習です。プリントにたくさん問題があるので、子どもたちは、「まだまだある…疲れる~…」って表情になりがちですが、四則計算は「速く、正しく、簡単に」できないと使い物になりません。
計算は「やり方が分かる」だけでは、「生きるための武器」にはなりません。とにかく「鍛える」しかないのです。「なんでこんないっぱいせなあかんの…?」と弱音を吐く子がけっこういますが、甘えてちゃダメです。集中して繰り返してトレーニングあるのみです。学習でもスポーツでも、「準備体操(ウォーミングアップ)」や「基礎練習(トレーニング)」は省くことはできません。頑張りましょう!
5年生になると、算数がどんどん「数学」に近づいていきます。数の仕組みや計算の法則、比例の関係や図形の形(辺・角)などなど…ここで大事なのは、1~4年生までの算数が、全部きちんと理解できていることです。算数(数学)は「完全積上げ教科」なので、「分からないところ」を残したまま先に進むことはできません。F先生がしてくれている「昼休み算数教室」の意味もここにあるわけです。
楽しみな夏休みですが、「宿題さえクリアすればいい。」ではなく、この1学期をしっかりと振り返り、「自分に必要な学習」をしっかりと意識して、「やるべきことはやる」という夏休みにしてほしいと思います。