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2024/07/17

「応援団長にかける熱い思い ~信頼できる最高学年~」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

そろそろどこの教室も1学期の「がんばった会」や「お楽しみ会」モードに入ってきて、各教室からは楽しくにぎやかな笑い声や歓声が聞こえてくるようになりました。そんな中、6年生のある教室だけは、何やら真剣かつ神妙な雰囲気に包まれていました。教室に入ってみると、どうやら2学期の運動会の応援リーダーを決める演説会と選挙のようです。

応援リーダーの長、つまり応援団長に立候補したのは7人の子どもたち。一人ひとり、団長になりたい理由や意気込みを力説します。どの立候補者も緊張気味に、声を震わせながら、それでも思いの丈を一生懸命伝えていました。



運動会の応援団長というのは、6年生にとってとても「特別な存在」です。約200名の青組(赤組)の長であり、団(組)をまとめ、みんなを鼓舞する最高責任者です。普通に考えれば、大変なプレッシャーがかかる大役で、できれば「勘弁願いたい」と思いそうですが、7人もの子どもたちが立候補しました。そのことだけでもすごいなと思ってしまいます。子どもたちの心には過去5年間の運動会の「応援団長」がいます。それは子どもたちにとって最も「かっこいい人」であり、「憧れの存在」であります。その「憧れの気持ち」が子どもたちを揺り動かします。「自信はないけど、不安だけど、最後だから『あそこ』をめざしたい!」…子どもたちの一大決心です。演説する子どもたちの緊張した表情と震えた声から、その思いの強さが痛いほど伝わってきました。

 

私(校長)はよく覚えています。昨年の運動会前の放課後、私が運動場フェンスの修繕をしているところに、普段は大人しそうな5年生の女の子がやってきて、「校長先生、私、来年応援団長やりたんです。ちょっと応援コールするから聞いててください。」…そう言って、両手を広げながら大声で「〇〇コール一発~!フレ~!フレ~!…」と始めました。突然私のところにやってきて、突然「応援団長がしたい!」と宣言し、唐突に応援コールを始める女の子に少々面食らいましたが、応援団長に憧れるまっすぐなその笑顔に、「素敵な子だな。」と心から思いました。

 

あれから1年。その女の子は、今教室の前に立って、応援団長にかける思いを力いっぱい伝えていました。その力強い表情に、こみ上げるものを感じ胸が熱くなりました。「素敵な子だな。」ともう一度強く思いました。

 

7人の演説を聞く学級の子どもたちも真剣そのものでした。一人ひとりの思いをしっかり受け止めつつ、運動会練習での団(組)全体の動きも見通し(想像し)ながら…それぞれ団長を託す一人を決めたようでした。仲間どうしの強い『絆』を感じる学級(学年)集団に育ってくれました。本当にうれしい限りです。

 もちろん、私以上に子どもたちの思いや成長を身近に感じている担任のF先生は、今日もまたボロボロ…感激の涙を流して子どもたちに想いを語っていました。こんなF先生もやっぱり素敵です。F先生の涙にもらい泣きする前に教室をあとにしました。


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