今日は朝早く出勤したので、だれもいない校舎を巡りながら、掲示してあるものをじっくり見て回ることにしました。
それぞれの委員会からは、ポスターによっていろんなお知らせがされています。結構まめに更新されていて、子どもたちがいろんな企画をしながら、自分たちで運営してくれていることをうれしく思いました。こんなふうに子どもたちからの「発信」が多いことも本校の自慢「北小プライド」のひとつだと思っています。
廊下だけでなく、教室の中に掲示してあるものもゆっくりと見させてもらっていると、5年生の国語科の成果物でしょうか、「八日市の名所を紹介する新聞?」に目がとまりました。
太郎坊宮や本町商店街、二五八祭などについて紹介する新聞(パンフレット風)が多かったのですが、それぞれきちんと「自分の言葉で文を綴っている」ことに感心しました。情報はネットから調べてくるんでしょうが、それをそのまま「写す」のではなく、人に紹介する(お勧めする)という「目的意識」や「相手意識」をもって、自分の言葉で「再構成」できているなと思いました。また、文章の言い回しなどは、よく教科書の教材に出てくるような言い回しが活用されていて、「普段の国語の学習が生かされてるな。」と思えたこともうれしかったです。
本校では、今、「国語学習の汎用性を高める」ことがひとつのテーマになっていて、「国語学習の単元のゴール(出口)にどんなことを設定するか」、また「国語の学習と、他の教科の学習をどう結びつけるか。」を考えながら学習計画を立てています。今回の新聞も担任の先生たちが「国語の学習を活かす学習」として仕組んでくれたものだと思います。
先日、大学の先生をしている知り合いと話した時、「最近の学生は、すぐにネットにある文章をコピペ(コピー&ペースト)して、適当なレポートを書いてくるから困る。自分で文章を書く力がついてないねん!」とかなり愚痴っていましたが、その話を聞きながら、「う~ん。その通りやろなあ…小学校でどんな力をつけておくべきか、もっと責任もって考えなあかん…。」と思ってしまいました。
そんなことがあったので、今日子どもたちの「自分の言葉で綴られた文章」を見せてもらって、ちょっと安心したわけです。
最後に図書室に行くと、いつの間にか6年生が「本の紹介カード」を作って掲示してくれていました。
これまた国語で学習した「風切るつばさ」というお話の紹介カードでした。見出しやお勧め文が工夫されていて、またとても見やすく丁寧な字で書かれた「本の紹介カード」は、ついつい目にとまって見入ってしまいます。「自分の言葉で、文章(思い)を綴る」…どの学年でも大事にしながら、子どもたち一人ひとりにしっかりとつけていきたい力です。