今日は本校の「芸術鑑賞」の日。2時間目に体育館で「木猫隊」による音楽コンサートを全校で鑑賞しました。「木猫隊」は東近江地域を中心に活動されている、オーボエ、クラリネット、サックス、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、ピアノで編成されるウインドアンサンブルバンドです。それぞれに仕事を持ちながらも、子どもたちや地域社会のために、精力的に音楽活動をされています。「子猫」でなく「木猫」なのは、きっと「木管楽器」が中心の楽団だからだと推測します。
もともと、本校の子どもたちは、みんな「音楽」が好きなんだなと、普段から感じています。廊下で歌う声がよく聞こえてきますし、放送で流される音楽に合わせてリズミカルに体を動かしている(踊っている)姿も割とよく見ます。運動会でもダンスが好きな子はとても多いですし、音楽室から聞こえてくる歌声は、いつも明るく元気です。全校の前に立つたびに、突然歌いだす私(校長)の歌も、ちゃんと聴いてくれてます…。もちろん、「♪そして輝く ウルトラソウル!」と叫ぶと、子どもたちみんながノリよく「ヘイ!」と返してくれます。
今日は、基本的にピアノ、クラリネット、ソプラノサックス、ホルン、トロンボーンの5人編成で演奏をしてくださいました。大編成の吹奏楽団やフルオーケストラのような、大音量で迫力があり、超高音から重低音が響くような音楽ではないですが、素朴で柔らかく、あたたかさを感じる音楽をたっぷり聴かせていただきました。
最近の音楽は、音源がとても豊富で、テンポがすごく速くて、どこで息継ぎをしたらいいのかわからないような韻を踏む早口言葉的な曲が多いような気がします。歌の振り(ダンス)や「リズム」、「ノリ」の魅力が子どもたちの心をかき立て、躍らせる感じがあります。
それらの音楽に比べて、弦楽器や管楽器の音楽は、「音」自体が体や心に響くというか、すーっと入ってくるというか…「心地いい」という感覚になります。
特に、すぐ近くでその「生音(なまおと)」を聴かせてもらうと、音の温かみや、演奏者の息づかいまでをもダイレクトに感じられるのが、なんとも言えない「心地よさ」なのかもしれません。
今日、「木猫隊」の皆さんは、子どもたちがよく知っている定番ソングやアニメの曲をたくさん演奏してくださいました。しっている曲ばかりなので、とても親しみを感じながら鑑賞することができました。コンサートの途中から、アニメソングの演奏に合わせて、下学年の子どもたちが歌を歌いだしました。その歌声が、どことなく「えんりょがち」で、演奏の音がかき消されないように、演奏に「沿う」ような感じで子どもたちが歌っています。結果として、演奏の音と子どもたちの優しく柔らかい歌声が一体となって、この北小でしか生まれない素敵な曲が奏でられた…そんな素敵なコンサートでした。
楽しいコンサートの時間はあっという間に過ぎ…コンサートの終わりには、「アンコール」がかかって、最後は「ジャンボリーミッキー」が演奏され、我慢できなくなって踊りだす子どもたちも出てきました。
素敵な演奏で、楽しませてくださった「木猫隊」の皆さんに、運動会で応援団長を務めたITさんとNYさんからお礼の言葉と花束が贈られました。
今日の音楽鑑賞は、長い2学期を頑張りぬいた北小の子どもたちへの、ちょっと早い「クリスマスプレゼント」になりました。