昨日は、3年生教室で、八日市養護学校との副籍交流があって、3年生の子どもたちと、いつもは養護学校に通うTさんが一緒になって「共同学習(交流学習)」を行ないました。
「副籍」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、昨年度から本格実施された新しい就学の制度です。つまり、主となる在籍(主籍)は養護学校にあるのだけれども、もう一つの籍(副籍)を地元の学校に置くことができる制度です。副籍を取得すると、年間数回、地元の学校で、地元の友だちと一緒に「共同学習」を行うことができます。単なる「交流」では、ありません。「学習」を一緒に行うのです。だから、「副籍交流」には、養護学校の先生も来られて、しっかりと学習の様子を見守られます。
Tさんは、昨年度から「副籍交流」を行っています。もう数回「共同学習」を行っているので、他の子どもたちともずいぶん打ち解けています。子どもたちもTさんが学校に来てくれると、「Tく~ん!久しぶり!」と歓迎ムード一色になります。昨年度は「音楽」や「体育」などで共同学習を行いましたが、今回は「学活」で「冬まつり(遊び屋台村)」を行ないました。「北小フェスティバル」の学級バージョンというところでしょうか。ボウリングや的当て、音当てクイズなど、いろんなゲームをみんなで楽しみ合う活動でした。Tさんもみんなと一緒に、いろんなゲームに挑戦していました。
私(校長)は、この副籍の制度はとてもいい制度だと思っています。なぜなら、「副籍」であっても、Tさんは、この北小に籍を置く「北小の子」であり、決してゲスト(お客様)ではない「3年生の子どもたちの仲間(級友)」になるからです。北小の子であり、級友ですから、教室にはもちろんTさんの机もありますし、ロッカーもあります。昇降口の下駄箱にもちゃんと名札が貼られています。みんなと同じです。毎日会える友達ではないけれども、これからもずっと一緒に頑張っていく仲間なのです。
北小にはもう一人、1年生にも「副籍」のあるNさんがいます。Nさんも1年生の仲間として、これから6年間一緒に育っていきます。TさんやNさんが、時々こうやって北小に来てくれて、みんな一緒に学習したり遊んだりできることを本当にうれしく思います。これからも北小に「副籍」を置いてくれる子どもたちが増えていったらなと思います。