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2024/06/17

「補助台の支えと友だちの支え~2年生 鉄棒遊び~」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

昨日、2年生が体育の時間に、上運動場で鉄棒遊びと雲梯遊びに頑張って取り組んでいました。「遊び」という言葉がついていると、「学習」じゃないような気がしますが、低学年の体育は「運動」ではなく、あくまで「運動遊び」です。「運動をして体力や技能をつける」というより「遊んでいたら体力や技能が身についた」という方が低学年の子どもたちには好まれますし、発達段階にあっています。
 

 

実は「運動遊び」はとても大切で、多様な「運動遊び」の中で、3年生からの「運動」に必要不可欠な「基礎感覚」や「基礎技能」を身につけていくことが、本当の目的です。

 

いろんな「基礎感覚」がありますが、私(校長)の経験上、低学年のうちに必ず身につけておいてほしい「基礎感覚」は、特に「逆さ感覚」と「腕支持感覚」の2つです。これらの感覚は、鉄棒やマット、跳び箱運動などの器械運動に絶対必要になる感覚です。分かりやすく言えば、「逆さ感覚」は「頭が下になって(体位がひっくりかえって)も平気な感覚」、「腕支持感覚」は「腕で体(体重)を支える感覚」です。体が小さく軽いうちに、また恐怖心がないうちに、「遊び慣れる中で自然と身についていく感覚」と言えます。高学年になってからでは、もう「恐怖心」に打ち克つことはかなり困難になります。この2つの感覚がしっかりしていないと、例えば、5年生の鉄棒運動「後方支持回転」やマット運動の「側方倒立回転(側転)」はなかなか習得できません。「器械運動」の領域で、できる子とできない子がはっきりと分かれてしまう傾向があるのは、運動遊びによる「逆さ感覚」と「腕支持感覚」の有無によるところが大きいと感じています。だからこそ、就学前や低学年のうちの遊具等での「運動遊び」はとても大切になります。「何かができること(得意なこと)」は確かに子どもたちの楽しさや自信につながりますが、できなくても「いろんな運動遊び」をくぐっておくことが大切になると考えます。知らず知らずのうちに身についている多様な「基礎感覚」が、その後の様々な「運動」を可能にする必須アイテムになるのです。

 

今日の2年生は、みんな一生懸命、雲梯や鉄棒に取り組んでいました。特に誰もが越えなければならない関門である「逆上がり」は、どの子にとっても習得したい技であり、友だちと協力しながら練習する姿が多くありました。




私(校長)が感心したのは、何度チャレンジしてもなかなか成功しないT君が、決してあきらめることなくひたすら挑戦し続ける姿と、それを支える友だちの関わりでした。すでに逆上がりができる子どもたちが、T君に懸命にアドバイスする姿です。

Tくん、ここ、ここ!このへんを蹴るねん!」

Tくん、足を後ろの方に、ばーんと持っていく感じで!」

アドバイスもなかなか的確です。何人かの友だちがTくんを取り囲んで見守る感じで練習は続きました。ちゃんと友だちに「相手意識」をもって「関われる」子どもたちの姿がうれしかったです。「自分さえできたら、それでOK! 友だちができようができまいが、自分には関係ない…。」そんな子どもたちの姿ならずいぶん寂しかったと思います。温かな子どもたちの「関わり」に、今日もまた、北小の子どもたちが好きになりました。


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