本校は、教育方針のひとつの柱に「体験と関わり」を掲げ、特に子どもたちの「本物体験」を大切にしています。5,6年生の「ものづくり体験教室」をはじめ、6年生のキャリア教育として取り組んでいる「夢訪問」、4年生の「もりのこ体験学習」などもその一環です。
先日の19日(火)には、サッカーのプロリーグである「レイラック滋賀FC」の選手の方々にお越しいただき、5年生の子どもたちに「サッカー体験教室」を開いてくださいました。
プロサッカー選手の「本物」のボールさばきに魅了されながら、子どもたちはサッカーの魅力に引き込まれていきました。すでにサッカーのスポ少等に入っている子も、今までサッカーボールを触ったことのない子も、一緒になってサッカーのゲームを楽しみました。正確に言うと、プロの皆さんが、どの子もゲームが楽しめるように、うまくボールをコントロールしてくださったり、雰囲気を盛り上げてくださったりしたおかげなのですが…。サッカーをやっている子どもたちにとっては、憧れであるプロ選手のスキルの高さを目の当たりにすることによって、より憧れや目標意識が高まったと思います。また、今まであまりサッカーと縁のなかった子どもたちには、サッカーというスポーツの楽しさをちょっぴり味わえた体験教室になったと思います。
また、21日(木)には東近江市を拠点に活動されている女子硬式野球チームの「東近江バイオレッツ」による野球教室が行われました。これは、毎年、市内の小学4年生を対象に行われているもので、女子の野球チームですが「野球人口の裾野を広げる」目的で活発に活動されています。
当日は、バイオレッツから4名の方が来てくださいました。運動場に小型のバッティング用ネットやストラックアウトの台が設置されているのを見て、4年生の子どもたちはとても興奮していました。4年生は野球をやっている子が少なく、ほとんどが野球初心者ですが、バイオレッツの選手の皆さんが、子どもたちが楽しめるように、いろいろ工夫しながら指導くださったおかげで、子どもたち一人ひとりが「打つ」・「投げる」体験をさせてもらいました。
滋賀県には、「うみのこ」「やまのこ」「たんぼのこ」の体験学習や、びわ湖ホールでの音楽鑑賞、また「びわ湖一周環状線」事業など、子どもたちのための豊かな体験学習があり、滋賀の子は本当に子どもたちは恵まれているなあと思います。また、東近江市独自でも、今回のようなスポーツ体験事業や、行政(市役所や関係機関)の出前授業、体験学習補助金制度等が充実していて、本当に恵まれた環境で子どもたちが学べることに感謝したいと思います。もちろんそれらは「おんぶにだっこ」的なものではなく、学校の先生たちが、その目的や実施時期を吟味しながら、教育計画に組み込み、いろんな打ち合わせや準備を経て、これらの体験学習が子どもたちの「生きる力の育成」につながるように日々工夫努力してくれていることにも敬意を表したいと思っています。
今回のスポーツ体験教室で、一人でも多くの子が、スポーツに興味を持ち、これからの自分のスポーツライフの一助になればいいなと願います。