運動会、最初の実施予定日から8日。三度「延期」をさせてもらった今年度の運動会が、ようやく明日実施できます。子どもたちはモチベーションを維持するのが難しかったですし、先生たちは予定が大きく変わったことで、運動会のことを気にしながら、次々と次の学習や学年行事もこなしていかなくてはならなくなりました。保護者の皆様には、変更のたびに仕事の都合をつけていただくというご負担をかけることになり…1週間、運動会が延びることが、「あらゆる負担」を増大させることになること…校長の責任の大きさを痛感しております。
待ちに待った分、明日は爽やかな秋晴れの下、フルプログラムで運動会ができそうです。本番に強い本校の子どもたちですから、1週間のブランクを感じさせない「全力」と「協力」の姿を見せてくれると信じています。
低学年は、団体演技のおさらいと、1年生は50m走、2年生は団体競技の練習を行いました。勝っても負けても、友だちに声援を送り続けられるのが低学年の素敵なところです。「仲間を応援する」という低学年なりの「協力」の姿がしっかりと見られます。1年生の50m走のスタート時には、名前を呼ばれて「はい!」と元気に返事をする1年生の「全力」も見ていてとても気持ちがいいです。
中学年は最後まで「達成感」や「美しさ」にこだわって、しっかりと練習を繰り返しました。自分たちで感想を出し合いながら、「気をつけること」「改善すること」を明確にしながら練習していました。モチベーションの低下を感じさせない、元気な声ときびきびとした動きがとても気持ちよかったです。
高学年は、組体操の動きを確認したり、不安な部分について重点的に練習したりしました。残念ながら明日どうしても参加できない友だちの役割を、誰が代わりに行うのか、ペア・グループの組みなおし等も含めて、細かな調整をしていました。先生たちのサポートの動きも確認しながら、明日の本番が「成功」するよう、最後の練習を行いました。本番の成功に向けて、本気で練習に取り組む高学年の凛々しい表情がとても輝いて見えました。
最後にミーティングでは、私(校長)から、「貴方たちは、明日の運動会の主役の中の主役です。貴方たちには、主役中の主役を張る「誇り」と「責任」があります。競技、演技、応援、係の仕事…すべてにおいて、下学年のあこがれとなる姿を見せる責任があります…。」そんな話をしました。学校文化を創るべく「あこがれ」の存在でいるという高学年の自覚と責任感、そしてそのことのかっこよさを「自分ごと」としてとらえられている子どもたちが多くいることを願います。下学年がいくらがんばっても、はるか及ばない高学年の「雄姿」と「威厳」を誇示できる運動会であってほしいです。
あとは、子どもたちの力を信じるだけです。どうか、「みんな」にとって最高の運動会になりますように…。