所在地

■八日市北小学校■

527-0006
滋賀県東近江市建部日吉町468
 
 
【TEL】
0748-22-0297
050-0801-0297(IP)
 
【FAX】
0748-24-0820

【地図】
周辺地図

 

カウンタ

COUNTER508400

新着情報

 

八日市北小子どもの様子

八日市北ニュース >> 記事詳細

2024/06/24

「だらだら病…感染拡大する?」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

梅雨らしい天気で週が明けました。私(校長)は迂闊にも週末から風邪をひいてしまい、マスクをして校門に立っていると、本当にたくさんの子どもたちが、「校長先生、マスクなんかしてどうしたん?」と声をかけてくれました。「うん、風邪ひいてしもうてん…。」と答えるのですが、今朝はこのやり取りを30回以上繰り返したと思います。たくさんの子どもたちがちょっとした変化に気づき、気遣ってくれるのがとても嬉しい朝でした。

さて、月曜日の朝は、いつもいろんな先生が、その時期に合わせた「朝の放送」をしてくれます。今日はH先生のお話でした。

 

「全校の皆さん、おはようございます。6月最後の1週間が始まりました。気がつけばみんなが楽しみにしている夏休みまで1か月を切り、今日を入れてあと19日で1学期が終わります。本格的に梅雨に入り、雨がたくさん降り、これからしばらくじめじめとした日が続きそうです。

さて、そんな中、この学校で少し気になる病気が流行ってきていることが先生は気になっています。その病気というのは“だらだら病”です。特にそのだらだら病の症状が出ているのが、掃除の始まりから読書に時間にかけてだと思っています。さあ、自分はそのだらだら病にかかっていませんか?

昨年度から始まった10分間という短い時間に全集中して取り組む掃除。いつも過ごしている学校をきれいにすることで、みんなのためにつながるとても大切な時間です。さらに、掃除をして身の回りが整うことで、自分の心もきちんと整えることができます。読書の時間は、午後の学習に向けていったん心を落ち着けて、気持ちよく午後の学習を始めたり、本を読むことで身につく集中力や豊かな心、想像力を高めたりすることができます。

その掃除や読書の時間が始まっても、時間の切り替えができず時間を無駄にしていませんか?このだらだら病は、自分でも気づかないうちに、いろんなところで“めんどうくさい”という気持ちを大きくさせ、口からたくさんの“不満”や“愚痴”、相手を傷つける言葉ばかり出てくるようになり、結局、自分の中の成長するチャンスや可能性をどんどんつぶしていきます。今日から1学期が終わるまでの時間、もう一度今の自分の行動を振り返り、だらだら病に負けない自分をつくっていきましょう。先生たちも頑張るみんなを応援しています。」

 

H先生のお話は、とても分かりやすく、優しいトーンで子どもたちの心に語りかけてくれます。こんな話も本当は私(校長)がすべき話かもしれませんが、本校には「全体を見渡しながら、子どもたちの変化を敏感にキャッチし、全校の子どもたちに大切なことを気づかせたり、考えさせたりするお話をしてくれる先生」がたくさんいて、本当にありがたいなといつも思っています。

さて、“だらだら病”のことに話を戻します。ミュージックフェスティバルが終わって、水泳(プール)学習が始まったころからでしょうか、校内に“だらだら病”と思われる症状が現れ始めました。「慣れ」や「暑さによるダレ」からか、“だらしなさ”が目立つようになりました。一番わかりやすい姿が、先生が話してくれた「そうじ」や「読書の時間」のことですが、私(校長)が毎日整頓している「下駄箱」にもその症状は顕著に現れました。「靴の乱れ」や「かかとの踏みつぶし」が一気に増えました。

一番具合が悪いのは、この“だらだら病”は感染していくということです。“けじめのつかないだらしない言動」や「ざわざわした落ち着きのない空気感」、「そうじが行き届いていない散らかった教室」などが、徐々に“普通”の状態になってくると、今まできちんとできていた子どもたちまでが、徐々に“だらしなく”なっていくのです。(いわゆる【割れ窓効果】というやつです。)

ところが、この“だらだら病”にまったく感染しない子どもたちがいます。それは、1年生です。1年生には“だらだら病”の原因になる「慣れによるダレ感」がないからです。

 

写真は、1年生の国語の学習の風景ですが、みんな背筋がピンと伸びています。「月曜の朝のダルさ」を全く感じさせない集中ぶりです。1年生は今、学ぶことがとても楽しいのです。どの子も上靴をちゃんとはいて、名札もちゃんとつけて過ごしています。ところが学年に上がるにつれ、「慣れによるダレ」が出てきます。いろんなところに「だらしなさ」がめだつようになります。

「慣れによるダレ」は誰でも出てきます。大人も一緒です。でもそこはやっぱり、「ものごとの善悪」や「そのことの価値(値打ち)と必要性」を考えて、自分を奮い立たせられる子どもたちでいてほしいと思います。朝のH先生の話が子どもたちの心に届いたのか、「掃除への切り替え」や「読書の時間の静けさ」は少し改善していたように感じます。

 

写真は、読書の時間がいつも「静か」で感心させられる学級の一つです。担任の先生も子どもたちと一緒に読書に浸っています。まずは先生が読書に浸る…率先垂範、これが基本ですね。

 

楽しみにしている夏休みまで、大きな行事もありませんが、一日一日それぞれの「ちいさな目標」をきちんともって、地に足つけて頑張れる残り1か月にしてほしいなと切に願います。


14:41

学習ができるWEBページ