毎年6年生が取り組んでいるキャリア教育『夢訪問』では、いろんな分野のプロフェッショナルに来ていただき、それぞれの仕事の魅力ややりがい、仕事をしている中での苦労や努力等についてお話を伺い、自分たちの将来の職業や夢について考える学習を重ねています。
今年度も、警察官・建築家・元プロ野球選手・消防士・カフェ経営者・ニードルワーカー・図書館司書・理容師の8つの分野(仕事)のプロにお越しいただきました。今日は、『夢訪問』の最終日で、小菅さんをはじめとする7名もの理容師さんが来てくださり、「理容・美容」の仕事について、やりがいや大切にしていることをお話しくださるだけでなく、実際に子どもたちに髪を切ったり、顔を剃ったりする理容の仕事を体験させてくださいました。
前半のお話(講演)では、「理容・美容は、やはりクリエイティブ(創作的)な要素が大きく、お客様のために最高の仕事ができるように努力している。」、「理容・美容は、お客さんの人生の節目や門出をお手伝いできる素晴らしい仕事です。」、「理容師は、日々新しいこと(センスや技術)を学び続けることが大切です。仕事が終わってからも毎日勉強します。」などの言葉が印象的で、とても深いなあと思いました。
また、「人や社会の役に立つ」、「人の人生や生活を豊かにする」ということは、どんな仕事でも共通して言える「仕事の意義ややりがい」であり、「いい仕事をするためには、努力し続けないといけない。学び続けないといけない。」ということもすべてのお仕事に必要不可欠なことだと改めて思いました。
お話(講演)の後は、理容(カットやセット)のデモンストレーションを見せていただきました。モデルは担任のK先生とF先生。このデモンストレーションは、「ちょっと触りだけ…」というものではなく、本当にガチの実技でした。F先生はかなり髪を切って、きれいに素敵に巻いてももらいましたし、K先生はモデルさんのような髪型に仕上げてもらいました。(見ようによってはスーパーサイヤ人っぽい感じ…)
会場の体育館には、実際に使う「はさみ」や「かみそり」なども並べていただき、この仕事にはとても道具が大事なことや、理容師さんが本当に道具を大切にされていることがよく伝わってきました。
後半はいよいよ、子どもたちがハサミとくしを使って、髪の毛を切ったり、かみそりを使って顔を剃ったりする体験をさせていただきました。普段「紙を切る」のに使っているはさみとは、持ち方も動かし方も違っていて、とても難しい体験でしたが、めったにできることではないので、子どもたちはいろんな体験に積極的に挑戦していました。
「子どもたちのお役に立てるなら…。」という気持ちで、本当にたくさんの地域の方々がこの「夢訪問」の学習に協力してくださっています。もちろんそれぞれに「自分がしている仕事の魅力やよさを伝えたい。」という気持ちもあると思いますが、それよりもやはり「子どもたちのためになるなら…」という気持ちで、お仕事が忙しい中を、またお休みを返上してまで、子どもたちのために時間と手間をかけてくださっていることに心から感謝申しあげます。この「夢訪問」を通して、子どもたちが将来の仕事や自分の生き方について、ぼんやりでも夢や目標が持てたらいいなと願うと同時に、「今、自分たちは、地域のいろんな大人(皆様)にお世話になりながら学んでいる、育っているんだな…。」ということも感じてくれたらなあと思います。
今日一日、「スーパーサイヤ人」で過ごすことになったK先生…。他の学年の子どもたちにもいろいろと突っ込まれることになるでしょうね…。