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2024/12/10

「冬の朝の風景 ~健気に続けるところに心打たれます~」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

日に日に朝の冷え込みが厳しくなり、防寒着が手放せない季節になってきました。人一倍寒がりな私(校長)は、すでにベンチコートをまとっています。登校してくる子どもたちも冬の装いに徐々に変わってきていますが、最近気になるのは、かじかむ手をポケットに突っ込んで歩いてくる子が増えたこと…。とっさの時に手が使えないので、転倒したりすると顔から落ちます。「危ないから寒いんやったら手袋しーや。」と声をかけますが、悪気なく普通に「めんどうくさい。」と返す子もいて…、これは困ったものだと思い、各学級で「寒い時はきちんと手袋をして、ポケットには手を突っ込んで歩きません。」という指導をしてもらいました。また、薄着(Tシャツ等)の上に直に外着(厚いジャンパー等)を着てきて、教室が寒いと外着を着たまま授業を受けている子が結構いて…、これも困ったものだと…、「教室では外着は脱ぎます。教室で脱いでも寒くないように着る服を調整しましょう。」という指導も一緒にしてもらいました。

さて、どんどん寒さが増してくる朝の風景ですが、その寒さを一時(いっとき)忘れさせてくれるような「温かな風景」も結構あって、最近心はとても温かで幸せです。一つ目の「心ぽかぽか」は6年生のSNさんのボランティア掃除の風景です。

6年生のSNさんは、毎朝登校すると、校門付近の掃除をしてくれます。もうかなり続いています。というか、だんだん清掃範囲を広げていってます。

 


最初は、校門のレールの溝にたまる落ち葉やごみを取っていてくれました。ほうきや火ばさみでとれない小さなごみは、素手(指)で掃除していてくれました。頼まれたわけでもないのに、自分で掃除道具を出してきて、一人黙々と作業します。こんな日が数日続いたでしょうか…。


ある日SNさんは、ほうきをもって、駐車場の方へ出ます。駐車場の門のところにたまっている落ち葉が気になったようです。それから2,3日駐車場の落ち葉はきを頑張っていてくれます。だれも頼んでいません。すべてSNさんの自己判断と自主的行動です。今日は、そこに同じ6年生のTTさん加わりました。今日までTTさんは、毎日SNさんが掃除をしているのを、興味深そうに眺めたり、そばに行ってちょっと手伝ったりしていましたが、今日は自分でほうきを取りに行って、2人で一緒に頑張ってくれました。明日からは2人のボランティア掃除が続いていくのでしょうか。

SNさんのえらいなと思うところは、「ひとつのことを黙々と続けること」と「自分で考えて自分で行動を決める」という点です。地味な活動だからこそ、とても値打ちのある活動だと思います。こういう姿に心動かされる子どもたちが増えていったらなと思います。

集団登校が一通り落ち着くと、その後は遅れてくる子がやってくるのを校門で待っています。特に6年生は卒業まであとわずか…、遅刻しないで、きちんと集団登校のリーダーとして、しっかりと登校してほしいと願いながら、始業時刻になるまでは信じて待つようにしています。

8時15分くらいになると、私(校長)に2回目の「心ぽかぽか」がやってきます。学校の校門近くのバス停から、ある子ども園の通園バスに乗る4歳児の〇〇ちゃんがいます。毎朝お母さんとバス停までやってきて、通り越しに「校長先生~!おはようございます~!」と大きな声であいさつをしてくれます。「〇〇ちゃん、おはようございます!寒くないですか~?」…「だいじょうぶ!寒くないです。」と言葉を交わします。私(校長)の心は、〇〇ちゃんの元気な声で一気に温められます。毎日のあいさつのやりとりが、毎日の楽しみになっています。

〇〇ちゃんの通園バスを見送り、始業時刻になったところで昇降口に入り、そこから全校児童の下駄箱の整頓に入ります。一番奥の3年生の靴から順番に「かかとぎり=靴のかかとと下駄箱の端を合わせること」の位置に整えていきます。下駄箱の整頓を始めてからだいぶ経ちますが、確実に子どもたちの下駄箱は整ってきています。少しずつ少しずつ…本当に少しずつ子どもたちの靴が“落ち着いて”きています。「靴が整う」は「心が整う」です。私(校長)はこれを信じて疑いません。

順番に整えていって、最後が1年生の下駄箱。6年生の靴を整えてから、1年生の下駄箱の方にくるっと回る時、3回目の「心ぽかぽか」がやってきます。

ここ1週間、1年生の下駄箱は私(校長)が整頓する必要はありませんでした。完璧に揃っていて、本当にすきっとしていて気持ちがいいです。この風景を見るのが本当に楽しみになってきました。

少し前「いったいこれはどうしたことだろう…。」と思って、こそっと観察していたのですが…、実は1年生の何人かが「みんな」の分を全部整えているのです。はじめは、ある2人が始めてくれたのですが、少しずつ人数が増えて…。今日1年生教室で、「朝、下駄箱は誰が整えてくれたの?」と聞くと10人近く手を挙げてくれました。「本当に気持ちいいよ。ありがとうね。」と丁寧にお礼を言いました。

寒い朝の温かな風景…もっともっといろんなところで、いろんな人の心が温まる風景が広がるといいなと願っています。


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