本校には、20人を超える外国人児童(外国にルーツを持つ子どもたち)がいてくれます。このことは本校にとって、とても素敵なことで、これからの多様性社会を生きる子どもたちにとってなくてはならない存在です。
でも、日本語が十分わからない子どもたちが、日本の小学校で一緒に学ぶことは、簡単なことではありません。国籍を問わず、子どもたちの「吸収力」はすごいので、日頃の子どもたち同士の関係の中で、「日常生活に必要な日本語」は割と早く理解でき、話すこともできるようになるのですが、「学習につかう日本語」や「教科書に出てくる日本語」は別物で、これはなかなか難しく、教室での学習についていくのは本当にしんどいことになります。一日の大半を占める「授業」がさっぱりわからないというのは本当につらいことです。

そんな子どもたちのために、本校では「日本語指導教室」という別室で、外国人児童が国語・算数に時間を中心に、ゆっくりじっくり学べる環境を整えています。今までは、ブラジル(ポルトガル語が母国語)の子どもたちが多かったので、教室の名前も「アミーゴ教室」となっていましたが、近年は、ベトナムやフィリピンから来る子どもたちも増えてきて、より多国籍になってきたので、担当のK先生が「にじ教室」と改名してくれました。本校の外国にルーツを持つ子どもたちが、「日本と世界との架け橋になってほしい。」という願いをこめて、あえて日本語で「にじ」としました。
ところが、日本語指導担当はK先生ひとりなので、一人ひとりの子どもたちにきめ細かく関わってあげることはできません。市が配置くださった支援員さんのおかげで、個別にサポートしてあげられるようにはなりましたが、それでも十分ではありません。もっともっと個別に支援してあげる必要がありました。サポートの体制が整えば、子どもたちはどんどん前向きに学習に取り組めます。もともと学習意欲の高い子どもたちばかりです。
少しでも子どもたちのサポート体制が整うよう、K先生や教頭先生が、関係機関や地域に働きかけてくれて、今、数名の「外国人児童支援ボランティアさん」が手伝ってくださるようになり、子どもたちは、目を輝かせながら、日本の学習に取り組んでいます。地域の皆さんの温かな支援が本当にありがたいです。

子どもたちの学びや育ちがもっともっと豊かになるよう、「外国人児童支援ボランティアさん」に限らず、学校の教育活動に関わってくださる地域のボランティアさんの裾野が広がっていくことを強く願っています。