昨日、4年生教室では、社会科の「ごみのゆくえ」の学習に関連させて、「給食センターから出るごみとゆくえ」というテーマで、栄養教諭のS先生に授業をしてもらいました。「ごみの処理と活用」と「給食センターの努力や工夫」を組み合わせたハイブリッド授業といったところでしょうか。
毎日の給食をお世話になっている蒲生給食センターでは、毎日5800人分の給食を作っています。その調理の過程で出てしまうごみだけでも、「野菜くず」「段ボール」「ビニール類」「使用済油」「ペットボトル」「ペーパータオル等の紙類」「空き缶」等があり、これだけでかなりの量になりますが、これらは減らしようのない最小限のごみです。
それらに加えて、各校園から戻ってくる大量の牛乳パックと、そして「給食の食べ残し(残飯)」が合わさって、処理すべきごみの量はすごいことになっています。
さて、問題はここからです。これらの大量のごみをどう処理するのか…。まず子どもたちは、ごみを「燃えるごみ」と「燃えないごみ」そしてリサイクルできる「資源ごみ」の3種類に分けます。「燃える」か「燃えないか」の判断は割と簡単で、「燃えないごみ」は「空き缶」だけ。問題は「燃えるごみ」を燃やさずに「資源と」として再利用(活用)できるものを選び出すことです。「ペットボトル」や「段ボール」、「牛乳パック」は、スーパーやドラッグストアでも回収していることを思い出した子は、「資源ごみ」に分類していました。「使い終わった油からたしか石鹸ができると聞いたことがある。」…日頃の経験や探求心がここで生きてきます。確かに「使った油」は石鹸にもなるし、BDF(バイオディーゼルフューエル)燃料になって、ちょこっとバスを走らせてくれます。(BDF燃料は、たしか愛東マーガレットステーションのところに工場があるかな)
最後に残ったのが、「給食も食べ残し」…。「燃やすの?埋めるの?…それとも何かに変えられる?」…子どもたちは、いろいろと「食べ残し」のゆくえを考えます。
結果的には、ある程度は、給食センターの機械(食べ残しや野菜くずを発酵させて肥料をつくる)にかけて肥料に変えるということ、そして「食べ残し」が多いと、もったいないが「燃えるごみ」として処理されることを知りました。また、残食が多いことを給食センターの皆さんが大変悲しく思っていることも知りました。
授業の後半、「ごみを減らすために、自分たちに何ができるか。」を考えました。ほとんどの子が、「給食を残さず食べることが大事。」と書いていました。
単に「給食は残さずに食べなさい。」と指導されるよりも、「ごみのゆくえ」の学習を通して、また給食センターの皆さんの苦労や思いを知ることを通して、自分自身が感じた「がんばって給食を食べよう。」は子どもたちの心にしっかり残ってくれることと思います。