本校の外国にルーツを持つ子どもたちが通級する「にじ教室」(日本語指導教室)では、子どもたちが日本語への理解をより深めるために、そして、母国を中心として世界中の国々の文化や生活について伝えるために、「にじクイズ」を考え、全校児童を対象にアピールすることにしました。
「にじクイズ」は、にじ教室に通う子どもたちの母国をはじめ、世界各国の「お正月」ついて出題するクイズで、全部で12問あるようです。クイズの内容は子どもたちが考えました。それらのクイズを校舎内のあちこちに貼り、全校児童が校舎を巡りながら解答していくという企画です。クイズのヒントは、職員室前に大きく貼り出されている「北小世界地図」に盛り込まれています。
今日の1時間目に、にじ教室に集まった子どもたちは、担当のK先生から「にじクイズ」の進め方やそれぞれの役割についてレクチャーを受け、いよいよ行動開始です。今日は、地域の「外国人児童学習支援ボランティア」さんがたくさん来てくださり、子どもたちも安心して「にじクイズ」の運営に張り切っている様子でした。15名ほどの子どもたちが通うにじ教室での学習は、担当のK先生と支援員のN先生の2人だけでは、とうてい十分な指導支援はできません。そこに地域のボランティアさんが来てくださってこそ、子どもたち一人ひとりへのきめ細かな支援が可能になります。ボランティアさんがいてくださることで子どもたちは安心して学べています。本当に感謝しかありません。
にじ教室の子どもたちは、これから各学級に、「にじクイズ」への参加の方法を説明しに行かなければなりません。これが子どもたちにとっては、最も緊張することであり、プレッシャーになることですが、大勢の前でしっかりと「日本語で話す」ということがもっとも大切な学習でもあります。しっかりと読む練習をして、本番に備えます。
最近、にじ教室の高学年の子どもたちは、児童会の執行部に入ったり、放送委員会に入ったりして、全校の前で話すということに積極的に挑戦する姿が見られて嬉しく思っています。
日本語を学びながら、同時に自分たちの国について積極的に伝え、北小のすべての子どもたちの多様性を認める意識や共生意識を高めていってほしいと願っています。「にじ教室」の名前通り、世界の架け橋になる、本校にとってとても大切な子どもたちです。みんな、がんばれ!
校長室前廊下で子どもたちを見守っているカエルちゃんのコスチュームも冬バージョンに変わっています。毛糸で編んだ帽子と手袋がとてもキュートです。カエルちゃんの季節に合わせた衣装は、スクールサポートスタッフのSさんの手作りです。ちょっとしたところにも「気配り」と「センスの良さ」が感じられるのも本校の自慢です。