先週学級閉鎖だった1年2組の子どもたちも元気に登校してくれて、学校が「平常」に戻りました。このままインフルエンザの波も治まってくれたらと願います。
さて、今週から「校内書き初め展」が始まりました。低学年は、マジック(フエルト)ペンによる硬筆、中高学年は、書き初め用紙に毛筆で書きます。
低学年の作品を見ていると、1年生も2年生も、とても落ち着いて、集中して書けているなと感心します。また、名前までしっかりと丁寧に書けているところが素晴らしいです。丁寧に書こうと思って、慎重にゆっくりペンを動かすと、かえって線がびびったり(ぶるぶる震えたり)、線の流れが止まってしまって、結果として字のバランスが悪くなったりするので、集中・緊張しながらも、びびらずに思い切って線を引く思い切りも必要で…このへんのバランスに子どもたちは苦労したんだろうなと、作品から読み取れました。どの子の作品も「全力で、最後まで丁寧に書いた」という気持ちが伝わってきて、とても晴れやかな気持ちにさせてくれました。
中高学年は、例年の通り、廊下掲示板にずらりと書き初め作品が並びました。
学年が上がるほど、題材もいろいろで、毛筆の基本がしっかりしていて、字形が整っている見ごたえのある作品がたくさんありました。
あくまで私(校長)の好み(感性)によるものですが、普段半紙に書いている「習字」の作品よりも、うんと力強く、自分らしさを主張した作品が多いような気がして嬉しく感じました。
特に私が、感動したというか、心をつかまれたのは、3,4年生の作品の数々です。何とも言えず「全力感」があるというか、「自分のすべてをぶち込みました!」と言わんばかりの力強さを感じる作品がたくさんありました。
「これでどうだ~!」と言わんばかりの迫力のある作品が並んでいて見事でした。書き出しがど~んと力強いだけでなく、「最後の一画にめいっぱい力を込めた!」みたいな気合いを感じる作品に釘付けになりました。「みかん」の最後の「ん」のはらいや「山の光」の最後の「光」のはね、そして「生きる」の「る」の最後のマルのところのかすれなんぞ、たまりません。
「書写」ですから、「美しい文字」というのが賞賛されるべきで、そんな作品はもちろんすばらしいのですが、他の筆記具のように簡単には扱えない「毛筆」という面白い道具を使ったよさや面白さを感じながら、「力いっぱい」、「自分らしく」表現している作品にもとても魅力を感じます。
今回(このブログ)では、私(校長)の見立てで、「書き初め」についていろいろと紹介させてもらいましたが、「校内書き初め展」は1月31日(金)まで開催しておりますので、特に29日(水)の学習参加日には、たくさんの皆さんに鑑賞していただきたいと思います。