いつの間にか桜色の景色も終わりを迎え、自然の勢いを感じる新緑の季節になってきました。運動場の芝生の緑色も日増しに濃くなり、半そでで遊ぶ子どもたちが似合う風景に変わってきました。

昼休みは、先生たちも外に出て、子どもたちと一緒に遊びます。若い先生も、ベテランの先生も、子どもたちと一緒に春の「長閑な温かさ」を感じながら楽しい時間を過ごします。先生たちが子どもたちと一緒に全力で遊んでくれるこの風景が本校の自慢のひとつです。
今日の何時間目だったか、2年生の子たちが担任の先生に連れられて、運動場で「春さがし」をしている風景を見ているうちに、陽に輝く黄色い帽子の様子が、まるでたんぽぽが一列になって行進しているかのように見えて、なんだかとってもほほえましく思えました。子どもたちは、きっとたくさん「春」を見つけることができたでしょう。子どもの目線は低く、大人では見つけられないちょっとした不思議を見つけます。
何日か前、3年生の朝の漢字学習で、「緑」という漢字を学習していた時、担任の先生がすかさず、「窓の外の桜の樹を見てごらん。花弁が散って、今ちょうど出てきた葉っぱが、まさしく『新緑』の色ですよ。」と子どもたちの目を桜にいざないます。こういう先生のちょっとしたひと言で、子どもが本来持っている敏感な感性が喚起されます。

私(校長)は、こんな四季の移り変わりを繊細に感じる感性みたいなものがすごく大切だと思っていますし、この感覚が人生を豊かなものにすると信じています。
日本の四季は、もともと二十四節気といって24の季節に分かれています。同じ「赤色」でも、赤、朱、紅、丹、緋・・・など、微妙な色合いの違いを感じる感性を持っています。そんな豊かな感性が錆びついていかないように、子どもたちとともに、四季の移り変わりをしっかりと感じながら過ごしていきたいと思います。
最後に・・・、職員室前の廊下にちょこんと置いてある「かえるさん」。季節によって、コスチュームが変わります。今は、「ちょうちょを追いかける子どもたち」のイメージになっています。こんな小さなところにも、季節感を大切にするきめ細かな配慮をしているのも本校の自慢のひとつです。このかえるさんは、SSS(スクールサポートスタッフ)の瀬戸さんのお手間いりです。わりと頻繁に模様替えされますので、来校されたときにはぜひご覧ください。
続きを隠す<<