昇降口に入ると、ちょうど真正面に「ありがとうメッセージボード」の掲示があります。そこには、「『ありがとう』って言いたい気持ちをカードに書いてはってください。」と書いてあります。このメッセージボードは、「子どもたちがいつも『感謝の気持ち』をもち、それをきちんと伝え合うことを大切にしたい。」という願いのもと、先生たちで組織する「心づくりチーム」が始めてくれました。
子どもたちは、日々の「小さなありがとう」をカードに書いて、たくさん張っていてくれます。「いつも遊んでくれてありがとう。」「〇〇を貸してくれてありがとう。」、「〇〇を教えてくれてありがとう。」などなど、本当にちょっとした「ありがとう」をきちんと伝えていてくれます。
本校は、外国籍児童もたくさんいてくれるので、ポルトガル語で書かれたカードもあり、バラエティに富んでいてとても楽しいです。
中には、ちょっと「深いありがとう」があったり、こっそり先生たちが書いている「ありがとう」もあったりします。
「楽しい学校にしてくれてありがとう。」なんて、なかなか言えることじゃないですね…こんなことを考えている子どもがいてとてもうれしく思います。
そんなたくさんの「ありがとうカード」の中で、ひと際素敵な「ありがとう」を見つけました。
これは、ミュージックフェスティバルの発表のピアノ伴奏者を決めるオーディション後の「ありがとう」のようです。ピアノ伴奏等は、いくらやりたくても、できるのは1人か2人です。希望者が多いと当然オーディションが行われますが、やりたい気持ちはみんな同じですし、力量も甲乙つけがたいことが多いので、結果を素直に受け入れられない時があったり、なんとなく気まずくなったり…というのが「あるある」です。ところがこの「ありがとう」はどうでしょう。オーディションで選ばれなくても、選ばれた人を称え、「ピアノのライバルができてうれしかったよ。」と言える気持ち(心)にとても感心しました。きっとこれからこの2人は、ライバルとしてピアノの腕を磨きあい、2人ともいろんな舞台で活躍してくれることでしょう。本当にすばらしい「ありがとうカード」でした。
子どもたちだけでなく、我々教職員も、お互いに「ありがとう」の気持ちを大切にして、チームワークを高め、子どもたちや保護者の皆さんに「八日市北小に通えてよかったわ!」と言ってもらえる学校づくりをめざしています。子どもたちには見えませんが、先生たちが必ず目にするところに、こんなメッセージが張ってあります。このメッセージを見るたびに、「そうだ!いつも心に『おかげさま』をもっていよう!」と気持ちを新たにしています。
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