「できた!」
今年度の体育科の取組で力を入れたいと思っていることの1つにリレーがあります。実は年度末から年度当初にかけて、先生たちから「運動会のリレーで勝ち負けだけではなく、もっと子どもたち自身が自分の目標をもって、継続した練習ができないだろうか?」という意見がありました。
職員会議や体育部会等でいろいろな意見を出し合い、次のことを大切にしようと考えています。
「最初から最後までバトンをつなぐこと」
「全員がリレーは楽しいと感じること」です。
これは大変です。なぜなら、そのためには、まずは私たち教員が、段階を踏んでリレーのタイムが速くなるようなコツを教えられるような授業をしないといけませんし、工夫した練習の場も作らないといけません。また、勝ち負けにこだわらずに協力して練習を重ねるには、何よりも仲間づくりが必要です。
そこで、私たち自身も放課後を使って、体育の勉強会や仲間づくりの勉強をしているところです。
5年生のリレーの学習をみるとバトンパスにこだわった学習をしていました。バトンパスをするときにバトンを持つ手やタイミング、声かけなどにポイントをおいた学習です。子どもたちの様子を見ていると互いのバトンパスを見ながらアドバイスをしたり練習をしたりとみんなが一生懸命に取り組んでいます。先生たちも「今のパスを渡すときの声掛けがよかったで」「バトンパスをする時は・・・この姿勢で渡すといいよ」と具体的なポイントを伝えてくださることで、子どもたちは「できた!」と喜び、また練習に励む姿やいきいきとした表情を見て、私たちがめざすところに向かっていることを感じ、うれしくなりました。


