梅雨らしい鬱陶しい天気が続いていますが、1年生のアサガオや2年生の野菜は、ぐんぐん生長しています。今朝も、たくさんの2年生が、「校長先生、見て見て!初めて取れたオクラやねん。」、「校長先生、キュウリがこんなに大きくなったよ。」などと、採れた野菜を見せながら誇らしげに説明してくれました。
自分で世話をして育て、そのご褒美として採れた野菜をいただく…という経験は、生き物を愛し、また食べ物を大切にする心を育ててくれます。子どもたちの自慢気な笑顔がとてもうれしい毎日です。
さて、2年生は野菜を収穫することだけを目的にしているわけではなく、当然その生長の過程を観察しながら学習しているわけです。そこで活躍するのが、子どもたち一人ひとりが持っているタブレット端末です。以前なら、実物を見ながらスケッチするしかなかった観察記録が、今はカメラ機能でパシャっと記録できます。それを教室に持ち帰り、自分の撮った画像をあれこれ見比べたり、拡大して細部をじっくり見たりして観察記録を仕上げていきます。
子どもたちはもう慣れたもので、机にタブレットと観察記録用紙を置いて、どんどん書き込んでいきます。よくありがちな、「先生~。観察の記録って何書くの??」と本末転倒な質問が出るような、お粗末な「まとめの時間」ではなく、どの子もそれぞれが意欲的に一生懸命、絵や観察文を書いている風景が広がるいい「まとめの時間」でした。観察文についても、植物(野菜)の大きさ(高さ)や色、葉・茎の様子や匂い、またこれから「たぶんこうなるだろう」という予想に及ぶまで、観察の視点や考察がしっかりしていて感心しました。タブレットのこういった使い方は、大変有効であり、タブレット学習の強みだなと改めて感じました。
最後に、たくさんの子どもたちが、葉や茎の大きさ(長さ)を「茎の高さは、私の身長くらいでした…。」というように、自分の身体を使った表現をしていました。それはそれでいい表現だと思うのですが、今算数で学習している「〇cm」という単位も積極的に使えるとさらにいいなと思いました。それを使うのには、やはり「だいたい何cmか」が分かる「量感」が大事になってきますね。
それでも自分の背丈以上に伸びたトマトの苗の生長に、感動を覚えながら喜んでいる2年生の子どもたちの笑顔がとても素敵に見えた観察の時間でした。