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2024/07/10

「未来の市長選挙 ~6年主権者学習~」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

140年ぶりに民法が改正され、令和4年(2022年)41日から成年年齢が18歳に引き下げられたことは記憶に新しいところですが、それに先んじて平成28年(2016年)に選挙権年齢が「満18歳以上」に引き下げられました。18,19歳の若者にも国政の重要な判断に参加してもらうための国策ですが、そのことに伴って小学校の「社会科」の学習も大きく変わりました。

以前ですと、6年の社会科は「歴史」分野の学習が中心で、年度の後半に憲法や国政に関する「公民」分野の学習をしていましたが、ここでの「公民」の学習は、自分の将来のための事前知識としての意味合いが濃かった気がします。国会の仕組みや三権分立について学ぶものの、どこか何となく「大人になってからのこと」…つまり「他人ごと」ととらえているような感がありました。

しかし、選挙権年齢が「満18歳以上」になってからは、特に「主権者」としての意識醸成のための新たな学習(主権者学習)が必要になりました。「まだまだ小学生じゃないか・・・といっても6年後には、『清き一票』を手にして政治に参加する立派な主権者」になるわけですから、「他人ごと」ではなく、「自分ごと」として政治の仕組みや、まちづくりのしくみが分かっていないといけません。自分たちが生きる「社会」のことを自分ごととしてとらえ、みんなが求める「社会」が実現するよう、自分たちの「代表者」を決めるのが「選挙」です。まずは、その「選挙」の仕組みを知り、「選挙」を身近に感じるところから「主権者学習」を進めます。

 

今日は、市の選挙管理委員会の方に来ていただき、選挙の意味や仕組みについてレクチャーしてもらった後、実際に「未来の市長」を選ぶ選挙を模擬体験させてもらいました。市長候補の大役を務めてくれたのは、MさんとIさん。それぞれの公約を訴える選挙演説は堂々としていて、なかなか見事なものでした。この演説を聞いて、6年生はどちらの候補に投票するか考えて、決めました。

 

選挙管理委員会から用意してくださった選挙グッズは「本物」ばかりでした。投票所入場整理券の発行や、鍵のかかる投票箱の準備、それから「本物」の投票用紙が出てくる「本物」の投票用紙交付機や投票所の設営まで、実際に行われている選挙と同じ設定で体験させていただきました。



「選挙管理者」や「選挙立会人」、「名簿対照係」や「投票用紙交付係」まできちんと役割分担して、模擬選挙をやってみました。投票所の設定が「本物」なので、模擬体験と分かっていても、なんだか少し緊張してしまう感じでした。やはり「本物」の効果は絶大だなと感じました。


本来、国民の権利である選挙権…その権利が18歳以上のすべての国民に与えられたことは大変意義深いことだと考えますが、実際、若者の投票率は30%ほどだと聞きました。まだまだ「自分ごと」としての意識は育っていないようです。

本校では、社会科における「主権者教育(学習)」に力を入れることはもちろんですが、「自分たちの学校(社会)を自分たちの力で創る。」、「自分たちで大切なことや、守るべきルールを考える。」…そんな力を養うことを大切にすることで、社会参加の意識を醸成していきたいと考えています。

子どもたちに必要なのは、今の社会に適応する力(=社会性)なのではなく、社会に主体として関わっていく力(=社会力)だと思っています。

今日は本当にいい体験をさせていただきました。選挙管理委員会の方々に厚くお礼申しあげます。

 


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