今日は1年生の生活科の学習にお邪魔させてもらいました。運動場周辺で、生きものを探します。相変わらず暑いですが、今日は少し「秋らしい風」が吹いていて、心地よかったです。WBGTも26℃と落ち着いていました。運動場にはたくさんのアキアカネ(赤とんぼ)が舞っていて、子どもたちが来るのを待っていてくれているかのようでした。私(校長)が運動場に出ると、何人かの1年生が、いつものように「校長先生~‼」と言って走り寄ってきてくれました…この可愛さは、もはや「目に入れても痛くない」レベル。孫を溺愛するおじいちゃんみたいな気分になっています。
子どもたちのお目当ては、どうやらコオロギやバッタのようです。目を付けたのはフェンス沿いの溝…しかしあまりムシはいませんでした。その代わりカエルはたくさんいて、ピョンピョン跳び回ります。
「わ~!カエルや!」と子どもたちは声に出すわりには誰もカエルを捕まえようとしません。「カエルは気持ち悪いからイヤ!」…残念ながらカエルは子どもたちに不人気のようです。
少し背の高い草むらを探す子どもたちもいました。なかなかいいねらいです。日中は気温が高すぎるので、ムシたちは、草の茂った涼しいところや石の下に隠れています。
何かを見つけたのか、子どもたちが追いかけ回しています。支援員のO先生の「ムシはそうっと近づいて、気づかれないようにして捕るんやで…」みたいなアドバイスが聞こえてきそうです。
しばらくすると、「校長先生~見て見て!コオロギ見つけた~!」と子どもたちが見せてくれました。とても立派なコオロギでした。「そのコオロギさん、オスかな?メスかな?あとで調べてごらん。ポイントはお尻やで!」と子どもたちに宿題を出しました。
私(校長)は、オンブバッタをゲットしたので、子どもたちに、「このバッタは、噛みも暴れもしない、一番おとなしいバッタやから、ムシが苦手な人でも、手に持てるよ。頑張ってもってみたら?」と投げかけると、「ほんと~?」と怪訝そうな顔をしながらも、何人かの子どもたちが初めてバッタをもつことができました。
虫ムシ大捜索は、楽しいばかりではありません。自然の中には一見、とてもかわいくて、美しいムシでも、絶対手を出しちゃいけないやつもいます。いわゆる毒虫といわれるムシです。
何人かの子どもたちがしっかり見つけてくれました。そして、「校長先生、このケムシ、さわってもいいの?」とちゃんと聞いてくれました。「よく分からないものには近づくな、触れるな!」…自然遊びの鉄則です。触る前に、ちゃんと確認した1年生…危機管理ができていて、えらいえらい。
私(校長)が見に行くと、それはイラガという蛾の幼虫でした。八日市では昔から「ヤツガシラ」とか「オイラ」と呼ばれているやつです。
もはや「芸術品」とよべるきれいな緑色の美しいケムシです。でもこいつに刺されると結構痛いし、たくさんの毒毛が残るので厄介です。
自然の中の「危険」を知るのも、とても大切な勉強です。そういうことが分かってくると、素足にサンダルで草原に入るなんて、むちゃなことはしなくなります。
明日あたり、「昨日のコオロギさんはオスやった?メスやった?」と子どもたちに聞こうと思っています。