今日の中休みは、全校たてわり遊びでした。6年生が中心になって、遊びの内容やルール、進行の仕方等を考え、自分たちの「仕切り」によって、しばしの時間たてわり班遊びを楽しみました。
たてわり班結団式当初のことを思うと、たてわり遊びをする教室に集合するまでの時間、進行役の6年生の指示や説明、低学年へのサポートの仕方などなど少しずつスムーズになっていますが、まだまだ6年生は四苦八苦しています。「思っていたよりも時間がかかる。」「なかなか説明したルールの意味が分かってもらえない。」、「途中でトラブルが起こり、その対応に苦慮する。」などなど、日頃先生たちが何気なく普通にやっている「仕切り」が自分たちだけでは、なかなか想定通りにはうまくいきません。
しかし、6年生は、たてわり班活動で失敗や苦労を経験するたびに、しっかりと活動の「振り返り」を行い、少しずつですが確実にリーダーとしての力をつけていってくれます。「なすことによって学ぶ」…とにかく「場数を踏む」ことが大切になってきます。
一方、子どもたちの「参加意識」について考えてみると…、6年生とその後を追う5年生は、たてわり遊びを「仕切る」という明確な目的意識がありますから、当然「自分ごと」として参加できます。また、1年生や2年生も「リーダーの言うことをしっかり聞いて、遊び方やルールを理解する。」というような、これまたはっきりした意識がもてますし、リーダーは低学年をターゲットに話したり指示したりしますから、自然と低学年の参加の仕方も「自分ごと」になります。
ここで大事になってくるのは、「仕切り側」でもなく、「サポートされる側」でもない、3,4年生(中学年)の参加意識です。中学年の子どもたちが、どんな意識をもって参加し、活動中にどんな行動がとれるのかが、たてわり活動の「充実度」を左右する大きな要素になってきます。ここの意識改革は、なかなか子どもたちだけでは無理なので、担任の先生がしっかりと「振り返り」の時間をとって、「中学年としての、参加の仕方や自分たちの役割」について、子どもたちに考えさせてくれると思います。
たてわり班活動…大変な「手間」と「時間」のかかる取組ですが、子どもたちが「生身の人間どうしががっつり関わり合う」大切な経験の場です。「体験と関わりの重視」という学校教育方針のもと、これからも丁寧に積み上げていきたいと思います。