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2024/07/05

「子どもたちは、もちろん「宝」。でも新任先生も本校の「宝」です」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

今日の午後は、新任先生のG先生の研究授業を行いました。研究授業というのは、G先生が考えに考えた授業を先輩の先生たちに見てもらって、放課後に指導助言してもらうような授業です。

今日は道徳の授業で、「決めつけないで」という教材を使って、「思い込みや偏見で判断したりすることが歪んだ見方になることを知り、誰に対しても分け隔てをせずに相手の思いや願いを理解して接する公正・公平な態度をもつことによって、一人ひとりのよいところが発揮され、笑顔あふれる集団になっていくことについて考え合うものでした。


たくさんの先生たちに参観され、かなり緊張したと思いますが、若者らしくはつらつとした表情と声で授業を進めてくれました。子どもたちもそんなG先生の緊張や一生懸命が分かるのでしょう…いつもより張り切って頑張ってくれました。

「新任の先生は、経験がないから授業力や生活指導力が心配…。」、正直そんな不安もあるかもしれませんが、誰にでも「最初」はあります。今年は体育主任の大役を務める3年目のT先生も、元気いっぱいに明るく楽しく1年生の担任を務めている2年目のT先生もにも、「最初」があって、教師という仕事に夢を描きながらも、最初は緊張と不安の毎日を過ごしていたのです。また、「初めて」だからこそ、誰よりも一生懸命に、より準備を丁寧にしているところもありますし、何よりも「若さ」は最大の武器です。

私(校長)も、この北小で教師としての「最初」を切らせてもらいました。「若さとパワー」しかなく、当時の教え子たちにはいっぱい無茶をさせたなと思います。保護者の皆さんにもいっぱい怒られました。それでも「子どもたちのために一生懸命」というのだけは自信があって、それさえあれば子どもたちはついてきてくれるし、子どもたちが「教師としての私」を育ててくれました。現在の保護者の皆さんの中にも、私(校長)の教え子は何人もいてくれます。私(校長)は、「あの頃は、無茶苦茶しててごめんなさい。」と謝りたいことが多いのですが、教え子たちは「あの時はとても楽しかった。」と言ってくれます。いつの時代も「一生懸命」に勝るものはないです。「一生懸命」ならそのうち必ずうまくいきます。

本校の先生たち全員が新任の先生のことを、子どもたちと同じように「宝」だと思い、全員で教え、支え、育てることに一生懸命になっています。相担のK先生は、指導相談役として、毎日遅くまでG先生の授業準備や学級事務についてサポートしてくれています。また、教務で、中学年部のリーダー先生を務めるH先生は、副担任のようにG先生の教室に入り、学習指導や生徒指導の一つひとつをアドバイスしてくれています。当然、G先生に授業の方法等について直接指導する初任者研修担当のT先生もいてくれます。たくさんの先生たちがG先生の悩みを聞いてくれているところをよく見かけます。みんなG先生を大切に育てようと一生懸命になっていてくれます。

周りの先生たちの思いに応えるように、G先生は毎日努力しています。子どもたちは正直ですから、授業が面白くないと、やっぱりだれてきます。そんな子どもたちの姿に、自分の責任を感じ、気持ちが凹んでしまう日も多いでしょうが、G先生はめげずに努力を続けています。今日の授業を見ていて、そんなG先生の頑張りが、子どもたちにも伝わってきているなと感じました。

 


教材の主人公の心情を考えながら、「決めつけや思い込み」、「分け隔てなく公平公正であること」について一生懸命考え、最後には自分たちの中の「決めつけや思い込み」について振り返りもしっかりとしていました。子どもたちの成長と同じように、これからのG先生の成長に大いに期待したいと思います。


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