しつこく居座る寒波のせいで、ここんところずっと「雪」に悩まされています。昨日も一日降り続くので、子どもたちの安全な下校を考えて、「集団下校」の形をとりました。

災害や悪天候等、いわゆる有事の際に、子どもたちの安全確保の一つの手立てとして「集団下校」があります。子どもたちは、まだまだその意識は強くはないですが、「避難訓練」同様、身につけておかなければならない大切なこととして、これからも「集団下校」に取り組んでいきます。昨日は、地域の民生委員・児童委員の皆さんも、安全確保のために子どもたちの下校に付き添ってくださいました。いつもいつもありがとうございます。
正直、大人にとっては「もういい加減に勘弁してほしい・・・。もう雪はいらない!」とうんざりしているのですが、子どもたちにとっては「自然の恵み」、「空の神様のプレゼント」的な最高のおもちゃですので、積もれば積もるほどテンションが上がります。
今朝も北小教職員チームの皆さんが朝早くから雪かきをしてくれました。二日連続で同じような雪かき作業で、もう慣れたものです。しかしまあ、朝の7時にこんな職員写真が撮れるのも、北小ならではだなと思います。

雪がちらつく中、子どもたちが「雪遊びグッズ」を携えながら元気にやってきます。不思議と「平時」よりも、「おはようございます!」の子どもたちの声が大きく元気になります。いつも元気いっぱいで、だれよりも笑顔で気持ちのいいあいさつをしてくれる6年生のTKさんは、いつも以上にひょうきんぶりを爆発させ、雪の中に顔を突っ込んで、雪の上に「笑顔の顔型」をとって、周りのみんなを笑わせてくれていました。

私(校長)は、「いつもTKさんはすごい子だなあ。」と思っています。今まで一日も「笑顔」を絶やさないのです。日によっては嫌なことや不安なこともあるだろうに、TKさんは絶対いつも「笑顔」でいます。きっと「何があっても、笑顔を絶やさない!」と心に決めているのでしょう。私(校長)は、こういうTKさんをとても素敵だと思いますし、毎日その「笑顔」に元気をもらっているのでとても感謝しています。自分もTKさんのようでありたいとも思っています。
さて、最近の「雪」を一番楽しんでいるのは、だれでしょう…?それはきっと1年生だと思います。1年生のために「雪」が降っているのではないか、完全に「1年生に味方してる!」という思いにさえなります。1年生は、生活科で「冬を楽しむ」という学習をしています。雪遊びや氷遊びを通して、五感をフルに動かしながら「冬の自然」を感じ取り、その不思議さやしくみ等について、「知的好奇心」「探求心」を育んでいきます。



だれもまだ踏んでいない新雪の上を歩くふわふわ感や、雪の上に寝ころび背中で感じる雪の冷たさと白い世界に反射する光のまぶしさ、次第に大きくなっていく雪玉を転がす重たさと転がる音などを全身で感じながら、「雪」いうものに対して知的好奇心を高めていきます。「降りたての雪と、昨日降った雪の違い」なんかを感覚的につかんでいきます。

子どもたちの中には、雪よりも「氷」に魅力を感じている子たちもいます。いろんな「水」を凍らせる実験をしたり、できるだけ「透明」な氷をさがしたりしながら、氷について好奇心と不思議感を高めていきます。できるだけ大きくて長い「つらら」を探し回っている子どもたちもいました。
「校長先生、みんなには内緒やけど、ぼくな、めっちゃ長いつららがあるところ知ってるね。でもすごく高いところにあるから、校長先生とってくれへん?」とこっそりお願いにくる子もいました。傘を使ってその立派なつららを取ってあげたら、その子はとても喜んで、つららの美しい輝きに負けない、きらきらの瞳で、にやーっと笑う表情がとてもとてもかわいかったです。
大雪が降ると、「雪かき」もしないといけないし、道路は「大渋滞」を起こし、「スリップ事故」のリスクもうんと高まって、とにかく大人の生活にとっては厄介で、うんざりでしかない雪ですが、やっぱり子どもたちにとっては、なくてはならない「大切なおもちゃ」なんですよね。とても価値のある「遊び」を生み出す「自然の魔法」みたいなものなんですね。少しはうんざりする気持ちを抑えて、感謝もしないといけませんね。