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2025/02/19

関わる力が幸せな社会(学校)を創る 5年福祉学習・身体障がい者理解

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

今日も朝方から猛烈に雪が降ってきて、あっという間に雪が積もっていきました。ここ東近江、特に八日市というところは、天気予報の見方が、夏季は「滋賀南部」で見るのに、冬季は「滋賀北部」で見なければいけないという、「予報地域区分が夏と冬で違う」全国唯一の地域です。

こんな日の北小の先生たちは、「早朝出勤」してくれる人がたくさんいて、6時半過ぎには、手分けしながら雪かけを始めてくれます。玄関前、昇降口周り、校門前、横断歩道、学校周辺の通学路などなど…こんなところでも「子どもたちのために」という気持ちで率先して動いてくれる先生たちの「温かさ」に学校は支えられています。また、こんな朝の子どもたちの姿にも、北小の素晴らしいところが見えてきます。6年生を中心とする登校班長さんたちが、きちんと班を並べて、安全に登校してきてくれます。


 

すべての登校班が…とは言えないところもありますが、多くの班がきちんと並んで安全に登校できているのも北小の素晴らしいところ「北小プライド」の一つです。班長さん、副班長さん、毎日本当にありがとうございます。

 

さて、今朝は、この厳寒の中においても、私(校長)の心が本当に温まる…そんな子どもたちとの素敵な会話がありました。

私(校長)が雪かきをしながら、子どもたちの登校を迎えていると、6年生のTMさんが、「おはようございます。…お疲れ様です。」と声をかけてくれました。朝のあいさつだけでなく、雪かきをしている私(校長)に対して、「お疲れ様です。」と声をかけてくれたのです。そんなことを言ってくれたのはTMさんだけなので、それだけで嬉しくて心が温まります。しかし、会話はこれだけで終わりませんでした。2,3分後、TMさんが再び戻ってきて、また「校長先生、ありがとうございます。」と言ってくれるのです。「何度も嬉しいけど、なんでまた言ってくれるの?」と聞き返すと、TMさんは「雪かきしてもらっているのに、『お疲れ様です。』って言うのは、おかしい(失礼)かなと思って…。」と答えてくれました。わざわざこんなことを言い直しに、私(校長)のところに戻ってくるというTMさん…。もう私(校長)の心はぽっかぽかです。こんな子がいることが、これまた「北小プライド」です。

TMさん…、「お疲れ様です。」で全然おかしくないですよ。何も間違っていませんよ。そんな素敵な言葉をかけてくれて、こちらこそ「ありがとうございます。」です。(ちなみに「お疲れ様」は誰にでもOKですが、これが「ご苦労様」という言い方になると…これは目上の人に対しては使えない言葉になります。)

あと、もう一人。5年生のKAさんが、昇降口から雪かきをしている私(校長)をじーっと見ていて、しばらくしてから「校長先生、手伝いましょうか。」と声をかけてくれたことにも、心がじーんと温かくなりました。雪かきをしている私を見ながら、いろいろ感じて考えてくれたんでしょうね。そのことがとても嬉しかったです。TMさんや、KAさんの言葉(行動)に「共通点」があるとすれば・・・、それは、①何かをしている人にまず「関心」をもつ。そして②その人の思いや気持ちを「想像」する。③そこに何かを感じて、「心」が動く。④そのことが自分の「行動」を決める…、ということではないでしょうか。

 

実は昨日、5年生が福祉学習(身体障がい者理解)を行うにあたって、車椅子サッカーコーチで活躍されている髙橋 平(たいちゃん)さんに来校いただき、障がい理解についてお話を聞かせていただくという機会を持ちました。

 


その話の中で高橋さんは、

「『みんなが幸せな(楽しい)学校や学級にしたい(という結果を求める)』のだったら、まずは『みんなの関係性』をよくすることが大事です。そのためには、『周りの人に関心を持ち、人の気持ちや思いを想像すること』が絶対必要なんです。お互いが関心をもって、お互いの気持ちを考えながら、関わっていく…。そんな『関わり』や『関わる力』が高まれば、何でも話せるような『安心』できる関係性になっていきます。そんな関係性があると、どんなことも言い合えるようになり、分かり合えるようになり、みんなの考え方(思考)が『前向きな、ポジティブなもの』に変わっていきます。そうすると自然とみんなはいろんなことに『チャレンジ』しようとする積極的な『行動』が増えてくるわけです。そうすることによって、結果として学校や学級が『楽しい』ものになっていくんです。」というような話をしてくださいました。(①関係の質→②思考の質→③行動の質→④結果の質→①関係の質…のスパイラル)

今朝のTMさんやKAさんの「温かな言葉」の根底には、高橋さんがおっしゃる①人に関心を持つ→②人の気持ちを想像する…という一番大事な部分がちゃんとあるということなんだなと思いました。子どもたちだけでなく、大人の世界も次第に「人間関係の希薄化」が叫ばれるようになってきています。いろんなものを「自分には関係ない」と判断し、周りの人達も含めて「ただの風景」にしてしまっている現代人の淋しさを感じたりもします。本校の教育の方針の一つ「体験と関わり」…「人に関心をもって、人の思いを想像しながら、人と関わる心と力を育てていく」…。これからも大事にしないといけないなと改めて思った朝でした。


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