今朝は、ちょうど子どもたちの登校時間に、学校の前で、軽自動車が道路縁石に乗り上げ、電柱に衝突する自損事故がありました。
「ガシャーン!」と車がぶつかる大きな音がしたので、「もしかしたら子どもたちが…。」と本当に肝を冷やしました。幸い、車が子どもたちの列に突っ込んだのでもなく、子どもを乗せた保護者の車でもなかったので安堵しました。
事故の瞬間を目撃した子どもたちは、「校長先生!今、事故が起こった瞬間を見たで!」と興奮気味に報告してくれましたが、「ひょっとしたら自分たちの列に車が突っ込んでくることがあるかもしれない…。」という危機感はあまり持てていないようでした。ややもすると「野次馬化」してしまいそうになる子どもたちを校舎にいざないながら、子どもたちに何回も「本当に、みんなの登校の列に車が突っ込まなくてよかった…。本当によかった。」と繰り返しました。
私(校長)は、いつも交通事故を心配します。子どもたちがちゃんと並んで歩道を歩いていても、車の方が突っ込んでくることがまれに起こるからです。だから、毎日よく目立つ「交通安全」ののぼり旗をもって校門前に立っています。ドライバーへの注意喚起のためですが、「どうか子どもたちが事故にあいませんように…。」という「お守り」としての意味合いも強いのです。「交通安全」ののぼり旗に込めた、そんな私の思いを子どもたちは分かっていてくれるでしょうか。
さて、今日は久しぶりに日本語指導教室「にじ」を覗きに行きました。今、10名ほどが「にじ」教室に通級していて、主に国語や算数を個別に学習しています。私が覗きに行った時は、4年生のGさんが漢字の復習を、5年生のEさんが算数の復習をしていました。
日本に来て間もない子どもたちが、日本の学校で学ぶことは、本当に大変だなと…いつもいつも思います。「日常会話」については、子どもたち同士の関わりの中で、何となく身についていくのですが、教科書に出てくる「学習用語」や長い文章の意味理解については本当に難しく、子どもたちの学習を困難にしています。たとえば、英語で使う文字は「アルファベット26文字」だけですが、日本語は、平仮名、カタカナ、漢字の3つの文字を使いこなさなければならないので、個別支援しているとは言え、子どもたちには本当に「無理難題」を強いてしまっているなと…心が辛くなります。小学校時代だけでなく、その先の子どもたちの希望に満ちた未来を願うと、学校の果たすべき責任の大きさを感じざるを得ません。これからも、支援員さんや地域のボランティアさんの力をお借りしながら、子どもたちの学びを支えていきたいと思っています。
いよいよ2学期も残すところあと2日となりました。学習のまとめも終え、身の回りの整理や掃除を始める姿も見られます。今日は1年生が、机の中の引き出しを空にして、拭いたり洗ったりしてきれいにしていました。
ここにきて、風邪欠の人数が少しずつ増えつつありますが、あと2日、何とか無事に2学期の締めくくりができるようにと願っています。