校舎西階段の踊り場に、委員会活動の掲示板があります。それぞれの委員会の活動計画やお知らせが書いた掲示物が貼ってあります。その中に、児童会執行部の掲示があり、そこには「楽しい北小にしよう!頑張ります!!」と力強く書いてあって、5月の予定のところに「先生VS生徒のバナナ鬼」という企画が書いてありました。
日頃から子どもたちには「楽しいことは、してもらうことではなく、待っていればやってくるものでもなく、自分たちが創り出すもの!」と言っているのですが、その通り児童会が中心になっていろいろと全校が楽しめる企画を考えてくれています。
その中で、「おっ!やるなぁ…」と思ったのは、「先生、鬼の募集します。」というフレーズ…。「先生たちを鬼ごっこ(バナナ鬼)の鬼に使おう!」という大胆な発想。おまけに「募集します!」という無茶ぶり!?
それでも熱い先生ばかりの本校ですから、「こんな申し出も喜んで受けるんだろうな…。」と人ごとのように思っていました。
ある日の休み時間、校長室をノックする音がして、出てみると…執行部の子どもたちが3人、ポスターをもって立っているではありませんか。
「失礼します。校長先生にお願いがあってきました。」
「ようこそ校長室へ。で、お願いってなんでしょう?」
「校長先生、バナナ鬼の鬼をしてもらえませんか?」
なんと今年還暦を迎える私(校長)にも容赦なく「お誘い」がかかってくるのです。「募集します」と言っておきながら、直接参加要請してくるとは・・・(なかなか強引な、いや積極的な子どもたち)
「いやあ、気持ちは全力で頑張りたいところなんだけど、校長先生は腰が悪くて(椎間板ヘルニア)で走れんのじゃよぉ・・・。」
と申し訳なくお断りすると…、
「そうですか。そしたら、かわりに全力で応援してください。」
とすぐに切り返してくる子どもたち…。(ほんまに、なかなかやりよる…)
「わかりました。全力で応援させてもらいます。写真も撮りますね。」
と答えて、何とか許してもらいました。
私はこの執行部の子どもたちの積極的で、堂々とした行動をとてもとてもうれしく思いました。こんな子どもたちが全校のリーダーとして頑張ってくれるのですから、学校目標である「みんなが楽しい!八日市北小学校」の実現もそう難しくない気がしてきました。