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2024/09/09

「慣用句って難しい…でも面白い~3年生国語~」

Tweet ThisSend to Facebook | by 校長

今日、3年生の国語で「慣用句」の学習をしていて、とても面白そうだったので参観させてもらいました。

慣用句とは、「習慣として長い間広く使われてきた、ひとまとまりの言葉・文句や言い回し」のことで、また「2つ以上の言葉が結び付き、全体としてある特定の意味を持ったもの」のことを言います。

おそらく外国にも慣用句やことわざはあると思いますが、日本語は慣用句の種類がとても多く、外国人の皆さんが、日本語をマスターするための一つの難関になっているとも言えます。

長く勉強した割にほとんど英語すら話せない私(校長)に比べて、母国語と日本語を話せるバイリンガルの外国籍の子どもたちを、日ごろから「すごいな。」「すごく頑張っているな。」と思うのですが…外国籍の子どもたちもさすがにこの慣用句には、頭の中が「???」になって、理解に苦しんでいるようでした。しばらく外国籍の子どもたちを応援しながらサポートしていました。

授業では、教科書の慣用句の例から一つを選び、辞書でその意味を調べて、最後は自分でその慣用句を使った文を考えるというものでした。「かみなりを落とす」や「猫の額(ねこのひたい)」を調べている子が多かった気がします。最後はそれを画用紙の短冊に書いていました。


慣用句やことわざは、表現を豊かにし、その意味や感情をより具体的に、共感的に伝えてくれます。また、慣用句やことわざは生きるための「知恵」や「教訓」を知らせてくれるものでもあります。

子どもたちには、慣用句に興味をもってもらい、自分の言葉や文章表現を豊かなものにしてほしいと願います。例えば、体の部位を使った慣用句…例えば「口」を使った表現を集めてみると、「口がすべる」、「口がかたい」、「口をはさむ」、「口がさびしい」、「口がへらない」、「口がわるい」、「口に合う」、「口に出す」、「口から先にうまれる」…などなど、「口」だけでも結構な数の慣用句が見つかります。同じように「耳」「目」「手」「足」「首」など体の部位別に、あるいは動物や虫別集めてみると楽しく学べるかもしれません。ぜひ「自主学習(自主勉)」にお勧めします。

 

我々大人も今一度、慣用句について振り返ってみるのもいいかもしれません。結構間違った使い方をしてしまっているものがあるようです。私(校長)自身も恥ずかしながら、最近まで間違って使っていたものがありました。主なものを紹介すると…(×は間違った解釈 〇が正しい解釈)

   話が煮詰まる…×議論に行き詰っている様子 →〇「議論が十分になされ結論寸前の様子」

   役不足…×薬や仕事に対して実力不足 →〇実力に対して役や仕事が軽い

   潮時…×もう観念するべき時(否定的) →〇ものごとを変えるのにいいタイミング(肯定的)

   情けは人のためならず…×情けをかけることは、その人のためにならない。→〇人に情けをかけると、巡りめぐって最後は自分のためになる」

 

それから、言い間違いしている慣用句も結構ありました。

   ×怒り心頭に達する → 〇怒り心頭に発する

   ×采配をふるう → 〇采配を振る(ふる)

   ×足元をすくわれる → 〇をすくわれる

   ×間が持たない → 〇間が持てない

   ×的を得る(える) → 〇的を射る(いる)

   熱にうなされる → 〇熱に浮かされる

   愛想(あいそう)をふりまく → 〇愛嬌(あいきょう)をふりまく

   上には上がいる → 〇上には上がある

 

たぶんもっともっと勘違いしている慣用句があるんだろうなと思います。…いくつになっても勉強ですね。やっぱり日本語は難しくて、そして奥深いです…。


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