校内研究(令和6年度)
(1)研究主題
教科等 | 研 究 主 題 |
全教科 | 『一人ひとりが主体的に学習し、
自分の考えや学びを表現し合える生徒の育成』
~効果的な「めあて」の設定と「ふりかえり」活動の充実を
実現する授業改善を通して~ |
(2)研究の内容
ここ数年、主に『主体的な取り組み』、『確かな学力の定着』を主題として様々な授業改善を行ってきたが、生徒の学校評価アンケート(学力保障・授業改善)でもわかるように、年々プラス評価が増え、徐々にその成果を上げつつある。また、3年前から導入されたタブレット利用により、さらに主体性や生徒同士の意見交流が活発になった様子も見られる。学習に対してまじめに向き合いながら努力できる生徒も多く、話し合い活動を授業の中で取り入れることも多くなったことから、積極的に話し合い活動を行えている生徒も多い。しかしまだまだ自分の考えや学びをうまく他者に伝えることができず、班の意見をまとめたり、ほかの人の意見を聞いて再構築したりすることができていない。また、話し合い活動によって深い学びにつながっているのか自分たちで振り返りを行えていなかったり、授業者が把握できていないものもある。学びの質を高める対話=「意見を交換するだけにとどまらず、相手の意見を踏まえて自分の意見を再構築したり、修正したりしながら思考や表現を変容させていく活動」「意味ある対話(アウトプット)を実現させるための上質なインプットを行う活動」についての研修を日常的に行う必要があると思われる。また、道徳や学活、学級活動の中にも自分の考えや学びを表現する場を増やすことが必要であると考える。
東近江市の「三方よし学力向上プラン」の子どもが主となる課題解決型『め・じ・と・ま・ふ』に着目し、特にその中でも子どもの「なぜ?」という疑問から引き出す効果的な『めあて』の設定と、『ふり返り』活動の質の向上を目指していくことで、問題発見・解決能力の育成に取り組んでいく。
ICT機器の活用も活発に行い、生徒も授業でのタブレット使用に慣れてきているが、昨年度の課題として、ただICT機器を多く使うだけでなく、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための方策をさらに研修する必要もある。様々な活用方法を知るとともに、どの場面でどんなICT活用が有効的なのか検討するべきである。
これらの取組に全校体制で取り組み、生徒の豊かな学びを実現するための研修をすることを目指して、本年度の研修テーマを「一人ひとりが主体的に学習し、自分の考えや学びを表現し合える生徒の育成~効果的な「めあて」の設定と「ふりかえり」活動の充実を実現する授業改善を通して~」とした。
(3)過去5か年の研究主題および指定研究歴
①令和元年度 『主体的・協働的に学習する生徒の育成』
~「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた授業の質的改善を通して~
②令和2年度 『主体的・協働的に学習する生徒の育成』
~「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた授業の質的改善を通して~
③令和3年度 『主体的・対話的で深い学びの視点に立った
3年間のつながりのある授業の実践』
~質の高い学びを実現し、自己を変容させる生徒の育成~
④令和4年度 『一人ひとりが主体的に学習し、
自分の考えや学びを表現し合える生徒の育成』
~「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業の質的改善を通して~
⑤令和5年度 『一人ひとりが主体的に学習し、
自分の考えや学びを表現し合える生徒の育成
~「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業の質的改善を通して~