【主題設定の理由】
グローバル化や情報化が一層進展するなど、変化の激しい社会にあって、児童が自己実現を図り主体的に生きていくためには、基礎的・基本的な内容を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力等の「生きる力」を育成することが不可欠である。なかでも、子どもたちの「確かな学力」を育てることは、学校教育の中心的課題であり、知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力等の育成を通して、主体的・対話的で深い学びを育てるために、学習指導法の工夫、改善を図ることは重要である。
さて、本校では、学校の教育目標に「『わかる』『できる』喜びを味わい、互いの人権が尊重できる,たくましい心と体を持った児童を育てる」を掲げ、確かな学力の定着と自ら学び、考え、行動する力の育成、健康・体力づくりの推進を図っている。実践力のある児童の育成のために、学習における基礎・基本の徹底は重要な要素であり、算数科において確かな学力を身に付けた児童を育成することは、学校の教育目標を具現化することにつながると考える。
本校では、平成28年度から3年間、研究主題を「根拠のある考えを持ち、友だちと主体的に学び合う児童の育成~意欲的に問題解決する授業のあり方~」とし、生活科・社会科を窓口に授業で実践・検証・研究してきた。自ら課題を持ち、ダイナミックな体験活動や適切な資料を通して、「もっと調べたい」「もっと考えたい」と追究し、友だちとともに課題を解決する中で、認め合い高め合うことができる子どもの育成をめざしてきた。
そこで、上記のような主題を追究するために、本年度は初年度にあたることから、学習における基礎的・基本的な知識・技能の定着に加え、主体的・対話的で深い学びの視点にたった算数科の指導方法の研究に取り組むこととした。
算数科のねらいは、数量や図形などについての基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得し、これらを活用して問題を解決するために必要な数学的な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、数学のよさに気づき、算数科と日常生活との関連についての理解を深め、算数科を主体的に生活や学習に生かそうとしたり、問題解決の過程や結果を評価・改善しようとしたりするなど、数学的に考える資質・能力を育成することをめざすものである。
算数科での学びを実感できる授業づくりの研究を進めていくことで、学ぶ楽しさを味わい、確かな学力を身に付けた児童の育成をめざしていきたい。
【研究の内容と方法】
① 基礎・基本の定着に向けた取組の交流
② 主体的な学びを生み出すための授業改善
(単元計画・めあて・教材の工夫)
③ 学力の定着に向けたふりかえりの時間の確保
④ 年間7回の研究授業・授業研究会、および研修会
を実施する。
⑤ 子どもの学びの姿から研究会で協議する。
H28 校内研・主題 .pdf
H29校内研究・研修.pdf