『鳩翁道話』に、こんな話があります。
昔、ある家に目の不自由な姑さんがいました。お嫁さんはひど
く邪険に扱って、姑さんがごはんをこぼすからといってうす汚い
木の空箱になんでも放り込んで食べさせていました。
ところが或る日、子どもたちが木屑を集めて釘を打っていまし
たので、お嫁さんが、
「あなたたち、何してるの?」
と聞きました。
すると子どもたちが得意気に、
「おかあさんがおばあちゃんになってから食べさせる箱を作って
るの」
と答えたそうです。
それを聞いたお嫁さんはびっくりし、それからというものは、
すっかり心を改めて姑さんを大事にしたということです。
子どもの頃は、一瞬の休みもなくいろんな情報を集め、見るも
の聞くもの感ずるものすべてを吸収して成長していきます。
さて、私たちは・・・。