何年か前までの教師は、学校でスリッパを履いていたものですが、最近はスリッパ
を履いておられる方をほとんど見なくなりました。やはり、スリッパを履いていると、緊
急時に対応をしにくいとのことから靴履きが多くなっていったようです。
また、私も、時々、靴の後ろを踏んでしまうことがあるのですが、これもやっぱりスリ
ッパと同じになってしまうものです。
子どもたちは、履いている靴を、家ではどのように脱いでいるでしょうか。毎朝、
子どもたちが登校してきた後に、昇降口にある靴箱を見ています。誰が来ていないか
なと・・・。靴を見てみると、多くの子どもたちはかかとをきちんと揃えておいてあ
りますが、中には、向きが揃っていなかったり、靴箱からはみ出していたり、片方が
下に落ちていたりすることもあります。
家でも、学校でも、そこに住む人や、そこで学ぶ人の心掛けを見るには、「靴の脱
ぎ方や置き方を見るのが一番よく分かる」と昔から言われています。
学校の玄関がきちんとしていること、靴箱や傘立てが整然としていることや便所が
汚れていないことは、現在その学校にいる子どもの生活の様子を表わしています。
昔から言われている「履き物は手で履き、手で脱げ」ということわざがあります。
子どもたちは、靴を履くとき、どのようにして履いているでしょうか。立ったままい
きなり靴に足を入れたり、時にはポケットに手をつっこんだまま履いたり、つま先を
とんとんと地面やコンクリートにぶつけて足を入れる人がいるのではないでしようか。
中には、靴のかかとをぐちゃぐちゃに踏みつぶして履いている人もいます。
このような靴の履き方を「靴を足で履く」と言います。「靴を手で履く」というのは、
少し体をしゃがませて、右手の人差し指を靴のかかとのところに立て、足をすべらせ
るようにして靴の中に入れ、かかとを踏まないで履くことなのです。
靴を脱ぐときは、履くときと同じように、「足で脱ぐ」人は、やっぱり立ったまま、
両足をこすり合わせて靴から足を抜きます。そして、脱いだ靴は玄関で左右が逆にな
っていたり、あちこちにちらかっていたり、ひっくり返ったままになっていたりと脱
ぎっばなしになっていることがあります。
「手で脱く」は、やはり少し体をしゃがめて、両手でかかとのところをおさえたり持
ったりして、片方ずつ靴を足からはずし、脱いだ靴をきちんと揃えて出口の方に向き
を変えておくことです。
こうしておくと、次に履くときに履きやすいし、見た目もきちんと整とんされてい
て気持ちがよいものです。
「履き物は手で履き、手で脱ぐ」は、もう一つ、体を支えている足に履くものです
から、履き物を大切に取り扱い、きちんと整とんしましょうという意味もあります。