今日、6月10日は、「時の記念日」です。
今から1300年ほど前、滋賀県の大津に都があった頃のことです。
この大津に都をひらいた人は、天智天皇という人です。
6年生の人なら、天智天皇とは、どんな人か知っていることと思いますが、
中臣鎌足という人と一緒に、蘇我氏をほろぼして政治の実権をにぎり、
天皇を中心とした強力な政治のしくみをつくろうとした人です。
天智天皇は、年号をはじめて定めて「大化」としたり、唐(中国)の政治の
しくみにならって改革を進めていきました。これを大化の改新といいます。
この改革の中に、次のようなことがあります。
この時代には時計がなかったので、天皇が役人たちに、「あしたの朝は、
みんな集まりなさい」と言っても、早く来る人もあれば、ゆっくり来る人も
あったのです。
都に住んでいた人々も、日の出や日の入りだけを、たったひとつのめや
すにして暮らしていたのです。
そこで、天智天皇は、「人々に時刻を知らせて、時間の大切なことを教え
よう」と考えました。
職人にいいつけて、大きな水時計をつくらせました。
水時計とは、小さな管からもれてくる水をためて、時刻をはかる道具です。
水時計ではかった時刻は、鐘や太鼓たたいて、都じゅうの人々に知らせ
ました。
すると、役人たちも、都に住んでいた人々も、時刻にあわせて、きちんと
仕事をするようになったそうです。
今日は、天智天皇が、水時計を使ってはかった時刻を、人々に知らせは
じめた日です。(671年)
このことを記念して、6月10日は「時の記念日」ということになりました。
機会があれば、大津の近江神宮へ行ってみてください。境内に復元され
た水時計があります。