所在地

■八日市北小学校■

527-0006
滋賀県東近江市建部日吉町468
 
 
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八日市北小子どもの様子

八日市北ニュース
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2024/06/14

「北小銀座・渋谷通り?~低学年朝の水やりとお世話~」

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いつものように朝校門で子どもたちを迎えていると、毎日ある場所からとても明るくにぎやかな声が聞こえてきます。低学年の子どもたちが、たくさんおしゃべりをしながら、アサガオや野菜の水やりとお世話をしに行くのです。その風景は、低学年の子どもたちがごった返す「アサガオ小径?」みたいな雰囲気です。またその楽しく活気のある風景は、たくさんの人々(子どもたち)がにぎやかに行き交う北小の「銀座・渋谷通り」の様相を呈しています。


 朝から、だるそうな顔で登校するのではなく、元気に「おはようございます!」とあいさつした後、「今日も伸びてるかな?」「実はなっているかな?」とワクワクしながら、友達と一緒に水やりをしに行く子どもたちの活気のある風景は、本当に気持ちのいいものです。

 

1年生のアサガオは本当によく育っています。最近はお天気も良く、子どもたちも毎日たっぷりと水をあげているので、「アサガオの葉ってこんなに大きかったっけ?」と思うほど、元気に大きく育っています。そろそろ支柱を立てる時期かなという感じです。

2年生のお世話も実に丁寧です。水をあげるだけでなく、雑草をとったり、ミニトマトの脇芽を積んだりしています。生長の早いミニトマトは、もうたくさん実をつけ、赤く色づき始めています。

 

 

 

 

毎日の少しずつの変化(生長)を楽しみにしながら、時間と手間をかけて育てるという経験が子どもたちの心を豊かにしてくれます。ひとつだけ赤く色づいたミニトマトを収穫したある女の子が、たったひとつのミニトマトを両手で大事そうに持って、何とも言えない幸せそうな顔をしているのがとても愛らしかったです。

この子は、「この最初の1個をどうするのかな・・・。大好きなお母さんやお父さんに報告しながらあげるのかな…。それとも、育て方をいろいろ教えてくれるおばあちゃんやおじいちゃんにプレゼントするのかな…。」などと勝手に想像していました。

これから実をつける2年生の野菜…。ミニトマト、きゅうり、なす、オクラ、枝豆などなど…「初収穫」の時の子どもたちとの会話が今からとても楽しみです。


12:39
2024/06/13

「世界とのかけはし ~にじ教室で頑張る子どもたち~」

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本校には、20人を超える外国人児童(外国にルーツを持つ子どもたち)がいてくれます。このことは本校にとって、とても素敵なことで、これからの多様性社会を生きる子どもたちにとってなくてはならない存在です。

でも、日本語が十分わからない子どもたちが、日本の小学校で一緒に学ぶことは、簡単なことではありません。国籍を問わず、子どもたちの「吸収力」はすごいので、日頃の子どもたち同士の関係の中で、「日常生活に必要な日本語」は割と早く理解でき、話すこともできるようになるのですが、「学習につかう日本語」や「教科書に出てくる日本語」は別物で、これはなかなか難しく、教室での学習についていくのは本当にしんどいことになります。一日の大半を占める「授業」がさっぱりわからないというのは本当につらいことです。

そんな子どもたちのために、本校では「日本語指導教室」という別室で、外国人児童が国語・算数に時間を中心に、ゆっくりじっくり学べる環境を整えています。今までは、ブラジル(ポルトガル語が母国語)の子どもたちが多かったので、教室の名前も「アミーゴ教室」となっていましたが、近年は、ベトナムやフィリピンから来る子どもたちも増えてきて、より多国籍になってきたので、担当のK先生が「にじ教室」と改名してくれました。本校の外国にルーツを持つ子どもたちが、「日本と世界との架け橋になってほしい。」という願いをこめて、あえて日本語で「にじ」としました。

 ところが、日本語指導担当はK先生ひとりなので、一人ひとりの子どもたちにきめ細かく関わってあげることはできません。市が配置くださった支援員さんのおかげで、個別にサポートしてあげられるようにはなりましたが、それでも十分ではありません。もっともっと個別に支援してあげる必要がありました。サポートの体制が整えば、子どもたちはどんどん前向きに学習に取り組めます。もともと学習意欲の高い子どもたちばかりです。

 

少しでも子どもたちのサポート体制が整うよう、K先生や教頭先生が、関係機関や地域に働きかけてくれて、今、数名の「外国人児童支援ボランティアさん」が手伝ってくださるようになり、子どもたちは、目を輝かせながら、日本の学習に取り組んでいます。地域の皆さんの温かな支援が本当にありがたいです。

 子どもたちの学びや育ちがもっともっと豊かになるよう、「外国人児童支援ボランティアさん」に限らず、学校の教育活動に関わってくださる地域のボランティアさんの裾野が広がっていくことを強く願っています。
12:37
2024/06/12

「自分たちで『楽しさ』を創り出す~委員会活動~」

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何度も登場しますが、本校の学校教育目標は「みんなが楽しい!八日市北小学校」です。このスローガンは子どもたちにも、保護者の皆さんにも浸透してきて、まさにみんなで「共有」できる目標になってきました。



子どもたちが自らの計画・運営で、学校生活に必要な仕事を行ったり、学校生活を豊かにする活動を考えたりするのが「委員会活動」です。月に一度の全校集会では、各委員会からいろんなお知らせがあります。去る6月6日に行われた全校集会でも、かなりたくさんのインフォメーションがありました。

○児童会執行部・・・全校「宝くじ(宝探し)」の開催

○図書委員会・・・「読書スタンプラリー」「読書アンケート」の実施

○ふれあい委員会・・・「ありがとう週間」の開催(とても嬉しかったことをカードに書く)

○ボランティア委員会・・・ボランティアを募って、ゴミ拾いや校舎内の整頓を行う。

○レクレーション委員会・・・北小フェスティバル(有志によるステージ発表会)の開催

○放送委員会・・・クラス代表対抗じゃんけん大会の開催

○保健委員会・・・熱中症予防のポスター作り他

○給食委員会・・・先生給食「食レポ」シリーズ

○環境委員会・・・そうじ用具庫の整頓他

○体育委員会・・・5月に体力テストフェスティバルの実施、全校「ケイドロ」の計画



子どもたちにとって、「楽しいこと」が目白押しです。いろんな「楽しいこと」を実現する過程で、高学年の子どもたちは、「目標(目的)意識」をしっかり持って、実施に必要な「事柄を決める」、「役割を分担する」、「準備をする」などの「段取り能力」を養っていきます。こんな楽しいことが目白押しの学校・・・子どもたちにとっては、わくわくが止まりません。

しかし大切なのは「楽しいこと」だけではありません。学校生活に「必要なこと」をすることはもっと基本的なことです。学校の環境が整っていることや、安全で快適に過ごせる環境づくりは、「みんなが楽しい!」の大前提です。イベント的なことだけでなく、きちんと地に足つけて行う取組こそ大いに賞賛してあげたいです。保健委員会さん、環境委員会さん、ボランティア委員会、本当にありがとうございます。

 

さて、早速昨日、ボランティア委員会さんが、全校からボランティアを募って、校舎内の整理整頓活動を展開してくれました。





集まったボランティアはそんなに多くはありませんでしたが、それでも1年生の参加者もあり、嬉しい限りでした。今や学校のアイドルと化したボランティアマンと一緒に、2,3階廊下の整理整頓に向かいました。窓側の棚やロッカーを見て回り、乱れている絵の具セットや習字セットを中心に整頓してくれました。とても値打ちのある「楽しい」活動でした。

 

このような活動は、「子どもたちの主体性重視」や「子どもたちの発想重視」のお題目のもと、「自分たちがしたいようにしなさい。」では、実現しません。やり方や進め方を教え、一緒にするところからしか始まらないのです。山本五十六さんの言葉通り、

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」です。

子どもたちは、このような小さな「成功体験」を積み重ね、自信と甲斐性を身につけていきます。そして、そこから自分たちの発想や主体性を生かし、どんどん「自分らしく」成長していきます。

これからの委員会活動を楽しみにしています。




14:46
2024/06/12

「あおる⁉&相手意識 ~ある通信から~」

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校長という立場上、各学級で発行される学年・学級通信に目を通し、決裁する(OKを出す)のが仕事なのですが、通信を読んで「本当にそうだなあ…。」と深くうなずいてしまうことがよくあります。今回はそのひとつを紹介したいと思います。

 

<4年生学年通信より抜粋>

最近、子どもたちの話に耳を傾けていると、『○○(名前)が、あおって来る』とか『○○(名前)と△△(名前)が、あおり合いをした』ということをよく聞きます。数年前に「自動車のあおり運転」が社会で問題になりましたが、子どもたちが使う『あおる』は「相手をののしる」「挑発する」というような意味みたいです。

こういう表現が広がった背景には、SNSやネット掲示板があるようですが、子どもたちが使うようになったということは、おそらくインターネットだと思います。以前、オンラインゲームの中で子どもたちが一緒にプレイしている仲間(時には、知らない誰か)を、ひどい言葉でののしっているという話を聞いたことがあります。以前、子どもたちに動画配信サイトでどういうものを見ているのか聞いたことがあるのですが、結構多かったのが『ゲームの攻略系動画』でした。Youtubeで検索してみると人気のオンラインゲーム関連の動画が多く投稿されており、その動画から聞こえる子どもの声はまさに『あおり合い』でした。うちの学校の子どもたちが、そういう世界に身を投じているのかどうかはわかりませんが、少なからずこういうものを見て始まったのではないかと思われます。

リアルな社会では、優しさとか思いやりとかを大切にするように指導したり、学習の機会を設定したりしているのに、仮想世界では「あおり合い」「暴言の言い合い」が広がっているというのが悲しい現実です。

 私たち大人の責務は、この現状を黙認するのではなく、目の前の子どもが仮想世界の乱れに入り込まないようにしっかりと見守り、生身の人間の温かみを実感させてあげることだと思います。



この通信を読んで、「生身の人間の温かみを実感させてあげること」…まさにその通りだなと思いました。一人ひとりの子どもにしっかり丁寧に温かく関わってあげないと…と気持ちを新たにしたのですが…、

 

実は、その後に読んだK先生による教職員向けの通信「教育相談だより」の記事によって、再び深く反省することになりました。

 

<教育相談だよりより抜粋>

話は変わりますが、職員室にはたくさんの子どもたちが、用事があってやってきます。委員会や学級の用事で鍵を借りにくる子もいます。その子どもたちの大半は、「失礼しまーす。〇年△組の□※△・・・です。■□の鍵を取りに来ましたー。」という決まり文句を呪文のようにすごいスピードで言いながら、もう体は鍵と学級札とを換えています。もはや6年児童の小声&猛スピードは私には聞き取れません。顔を見れば誰だかわかりますが、一応「え?誰?もう一回言って!」と言うと、けげんそうな顔で言い直して鍵を持っていきます。6年生は知っているのです。ドキドキしながら職員室の入り口で「失礼します・・・」と言っても、職員室の大人が顔も上げずに返事することを。気づいて反省しました。「失礼します…」と聞こえたら、顔を上げてなるべくその子の顔を見て聞くようにしています。このごろは、顔を上げて返事してくれた人に向かって「・・・鍵を借りに来ました。」と言ってくれるようになりました。

  『相手意識』って大事ですね。職員室っていろんな人がいるから誰に言っていいのかわからなかったのでしょう。「あなたの話を聞いていますよ」という態度で聴くことを続けていきたいです。

 

子どもはやっぱり「してもらう」方が先なんだと思います。「話が聴いてもらえる」から「人の話が聴けるようになる」、「愛されている(大切にされている)実感がある」から「人を愛する(大切にする)ことができる」というのが本当なんだろうなとつくづく思います。「大人の都合」を言い訳にしていちゃダメですよね…反省しきりです。


14:40
2024/06/11

「プールの季節がやってきた!~プール開き~」

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いよいよ暑さも本格的になってきて、熱中症にも気をつけないといけない季節になりましたが、今日は絶好の「プール開き」日和。朝の「プール開き式(放送)」の後、早速2年生、3年生、5年生が今年初めてのプールを楽しみました。

朝の放送では、「学校でプールの学習(水遊び・水泳)をする目的は何なのでしょう?たぶん多くの人が、『泳げるようになるため』と答えると思いますが、究極の目標は、いざというときに自分の命を守るためなのです。万が一、海や川、池などに投げ出された時、自力で上がったり、助けが来るまで浮いていられたりする力をつけるためです。」と話しました。




低学年は「水泳」ではなく、「水遊び」です。「遊び」とついていますが、もちろん「遊び」ではなく、「水に慣れ、水と仲良くなること」が目標です。「水遊び」をしながら、「水」というものを、「こわさ」も含めてよく知り、陸上にはない「浮力」や「水圧」の楽しさなんかも味わいながら、水の中で「リラックスして動ける」ようになるのが一番大切なことです。

中学年以上は「水泳」です。「長く泳げる」ことが目標です。(極論を言えば、泳げなくても、長く浮いていられれば自分の命を守れると思います。)クロールや平泳ぎが基本の泳法になり、きれいなフォームで泳げると達成感も大きいですが、そうでなくてもそこそこの距離(時間)を泳げるようになったらいいなと思います。

苦手な子ほど、水と仲良くなってほしいなと願っています。水の中で緊張せずにリラックスできれば、浮くことも泳ぐこともそう難しくはありません。水が怖い→水の中で緊張→体・筋肉がこわばる→体が沈む→水が怖くなる…の悪循環に入ってしまって、水(水泳)を避け続けて、そのまま大人になると、万が一の時に水の中でパニックを起こすことになります。やっぱり、

「水に慣れること」、「水と仲良くなること」がまずは肝心です。





とはいえ、万が一があってはならないので、プール(水泳)指導には、我々(教職員)も万全の態勢で臨みます。指導者と支援者そして監視者…多くの目で子どもたちを見守ります。また、指導についても徹底しています。今日は、3年生の水泳を見学させてもらいましたが、全体指導のM先生の指導もとても安心できるものでした。

しっかりとバディ(お互いの安全を確認しあう相手)を確認し、全員がそろっていることを強く意識させます。話(説明)をする時は、きちんと全員に注目させてから話します。また、プールは声が届きにくいので、少しずつ「指示」を単純化するとともに、その「指示の意味」を「笛の吹き方」に置き換えていきます。慣れてくると「笛の音」だけで、子どもたちに「指示」が届くようになります。ややもすると、子どもたちにとって気持ちが「レジャー」になりがちなプール学習ですから、きちんと「安全」を意識させながら、「泳ぐための学習」を成立させる指導の技術が不可欠です。M先生の水泳指導、見事でした。



また、本校は支援員さんも可能な限りプールの中に入り、子どもたちを直接サポートします。水が得意な子も苦手な子も、精一杯がんばって、少しでも長く泳げるようになってほしいなと願います。

最後に、やっぱり「暑すぎる夏」は心配になります。熱中症予防のため、暑さ指数が31を超える日は、水泳(水遊び)もできなくなります。反対に、肌寒い梅雨空の日も嫌です。どうか子どもたちが気持ちよくプールに入れる日が多くありますように…。これは神頼みしかありません…。


16:11
2024/06/10

「竹のものさし~2年生算数 長さの単位~」

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今、2年生は算数で、竹製の30cmものさしを使って学習しています。ひょっとしたら、

「令和の時代に、竹製って…時代錯誤なのでは…。」

「定規なら、100円均一でも売ってるし、目盛りに数字も書いていて、そっちのほうが使いやすいのでは…?」

「だいたい30cmって、長すぎて筆箱にも入らない…。」

などなど、思っている人もいるのでは…と思います。

 

 そもそも「ものさし」と「定規」は別物で、「ものさし」は「長さを測るもの」であって、「定規」は「線を引くためのもの」と用途が違います。「ものさし」はものの長さを測るためものだから端から目盛りがついています。(端が0です。)

一方、「定規」は決まった長さの直線を引きやすくするために、端(0)の横に少し余白を設けています。今の2年生の学習は「長さを測る」ですから、「ものさし」の方が適しています。

 次に、なぜ「竹製なのか?」については、「竹」は温度や湿度の変化による伸び縮みがほとんどなく、いつでも正確で、長持ちするという特長を持っています。おまけに、竹製は、プラスチックや金属性のものに比べて、素材が柔らかく安全だということも小学校で使う大きな理由だと思います。

さらに、 「なぜ、30cmなのか?」については、本当のところはわかりませんが、おそらく子どもたちが扱うものの多くが30cmものさしであれば、測ることができるから…と思います。何よりもこの30cmものさしのおかげで、今も昔も、老若男女…すべての人が「30cmってこれくらい」ってイメージできることこそが、脈々と続く「30cmものさし」の功名なのではないでしょうか。

 一人1台タブレット端末時代になってから、子どもたちの学習は「個別最適化」しやすくなりました。自分の必要に応じて、練習問題にチャレンジしたり、もう一度復習したり…、問題に答えると、すぐに正誤についてレスポンスがあるので、テンポよく学習を進めることができます。



 実に効率よく、便利に学習できる時代になりました。しかし、「便利」ばかりに気を取られていると、また「問題に正解すること」ばかりに気を取られていると、「学び」の本質である「生きる力」に結びつくという、一番大事なことを忘れそうになってしまいます。

 ずいぶん前の話ですが、全国学力・学習状況調査の算数の問題に「はがきの面積は何cm?」という超シンプルな問題が出たんですが、この問題の正解率がとても低くて、愕然としたことをよく覚えています。実は、その問題には、はがきの縦横の長さも書いてなくて、ただ正しい答えを①15㎠②150㎠③1500㎠④15000㎠の中から選ぶだけという問題だったのですが…。当然答えは150㎠なのですが、「当然」と言えるには、はがきのサイズがだいたい10cm×15cmだと分かることと、長方形の面積が縦×横だと分かっていることの二つが必要になります。子どもたちはおそらく「はがきのサイズ」が実感として浮かばなかったのだと思います。いわゆる「量感」…(経験や身体尺によって、おおよその長さや重さなどが分かる感覚)が育っていないということなのです。

今日、子どもたちのノートを覗くと、「予想した長さ」と「実際測った長さ」の両方を書くようになっていて、しっかりと「量感」をもちながら測ったり考えたりするようになっていました。とても大事なことだと思いました。
 

「竹のものさし」の目盛りには数字は入っていません。それを「不便ととらえるか」、それとも「応用がきく」、「臨機応変に目盛りを読む力がつく」と考えるか…「生きる力」を考えるとき、答えは明らかです。

私(校長)は娘にもらった「素数定規」というものを、もう10年以上使っています。素数(2,3,5,7,11,13,17)しか目盛りがないので超不便ですが、例えば「4cmの線を引く」ときは、「7と11の間」を使って線を引けます。めんどうくさいですが、どうしたら〇cmの線が引けるのか、考えるのがちょっと楽しいです。


16:00
2024/06/07

「ミューフェスで得るもの~音楽集会としての価値だけではない~」

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 今日は、たくさんの保護者の皆様に参観いただき、盛大にミュージックフェスティバルを開催することができました。温かな見守りと惜しみない拍手をいただき、本当にありがとうございました。




子どもたちは、何とも言えない緊張感を感じながらも、精一杯自分たちの「全力」を出し切りました。学年それぞれに、その学年の良さがあり、大きな成長の跡が見て取れました。
 コロナ禍においては、自分の学年の発表をするだけで、他の学年の発表を聴きあうことができなかったと聞いています。本当なら、互いに聴きあうことに価値があるミュージックフェスティバルだと思っています。録画した発表をテレビで見ていても、その場の臨場感や緊張感は伝わってきません。やっぱり「生(なま)」で「目の前で」鑑賞するからこそ、その発表の良さが全身で感じられるものです。































17:03
2024/06/06

「ここがふるさと~いよいよ明日、ミューフェス~」

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いよいよ明日に迫ったミュージックフェスティバル。今日は、どの学年も最後のリハーサルです。練習をし始めた頃は、どうなることかと心配もしましたが、練習を積み重ねるうちに、音も気持ちも一つに揃ってきて、どの学年も素敵な歌声や演奏に仕上がってきました。


とにかくかわいい1年生。でもかわいいだけではありません。とても一生懸命な姿が愛おしくなります。学校生活にも慣れてきて、今幼稚園や保育園で身につけてきた力も十分に発揮しながら元気いっぱいの発表です。


元気で楽しい2年生。歌ったり、鍵盤ハーモニカを吹いたり、テンポの速い切り替えもさっとこなせる力がついてきました。


メリハリのついてきた3年生。元気な歌声や楽しい合奏だけでなく、一つひとつの動きや姿勢も去年までとは違います。きりっとした表情がとてもかっこいいです。
パワーあふれる4年生。でも元気さだけではありません。弾むような歌声やリコーダーの丁寧できれいな響き…音楽のレベルがうんと上がりました。

高学年になり、プライドも出てきた5年生。合奏「アフリカンシンフォニー」はトリハダものです。迫力とキレの良さに圧倒されます。

そして、今年が最後のミューフェスになる6年生。一番うまくて当たり前、みんなを感動させる合唱や合奏をして当たり前…大きな期待をかけられるプレッシャーは半端ではありません。「自分たちは、北小のみんなの憧れであるべき!」という強い決意のもと、最高学年としての誇りとプライドをかけて、緊張の中全力を尽くします。

 

6校時、最後の練習を終えた6年生を前に、担任のF先生が語りかけます。

「春休みから、最後のミューフェスで何を歌い、何を合奏するのか、ずっと考えていました。最後だから、『みんなが楽しい!』が実現できるように、全校が知っている曲でめいっぱい楽しみたいと思って曲を選びました。…(中略)…『ふるさと』の曲は本当に心にしみる歌詞で大好きです。『…ここはふるさと~♪』、そうだよ、みんな。ここがふるさとなんだよ。この北小がみんなにとってのふるさとなんだよ…。」

F先生は今にも泣きだしそうです。子どもたちは、そんなF先生の話をだまってじっと聴いています。先生と子どもたちの心はしっかりとつながっています。強く強くつながっています。

こんな心のつながりが、明日の6年生の発表にしっかりと表れます。

私(校長)が28歳の時に始めたミュージックフェスティバル…。私にとっても人生最後のミュージックフェスティバルになります。全身で楽しみたいと思います。





18:22
2024/06/05

「社会科×食育~4年生 ごみのゆくえ~」

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 昨日、4年生教室では、社会科の「ごみのゆくえ」の学習に関連させて、「給食センターから出るごみとゆくえ」というテーマで、栄養教諭のS先生に授業をしてもらいました。「ごみの処理と活用」と「給食センターの努力や工夫」を組み合わせたハイブリッド授業といったところでしょうか。


毎日の給食をお世話になっている蒲生給食センターでは、毎日5800人分の給食を作っています。その調理の過程で出てしまうごみだけでも、「野菜くず」「段ボール」「ビニール類」「使用済油」「ペットボトル」「ペーパータオル等の紙類」「空き缶」等があり、これだけでかなりの量になりますが、これらは減らしようのない最小限のごみです。

それらに加えて、各校園から戻ってくる大量の牛乳パックと、そして「給食の食べ残し(残飯)」が合わさって、処理すべきごみの量はすごいことになっています。


さて、問題はここからです。これらの大量のごみをどう処理するのか…。まず子どもたちは、ごみを「燃えるごみ」と「燃えないごみ」そしてリサイクルできる「資源ごみ」の3種類に分けます。「燃える」か「燃えないか」の判断は割と簡単で、「燃えないごみ」は「空き缶」だけ。問題は「燃えるごみ」を燃やさずに「資源と」として再利用(活用)できるものを選び出すことです。「ペットボトル」や「段ボール」、「牛乳パック」は、スーパーやドラッグストアでも回収していることを思い出した子は、「資源ごみ」に分類していました。「使い終わった油からたしか石鹸ができると聞いたことがある。」…日頃の経験や探求心がここで生きてきます。確かに「使った油」は石鹸にもなるし、BDF(バイオディーゼルフューエル)燃料になって、ちょこっとバスを走らせてくれます。(BDF燃料は、たしか愛東マーガレットステーションのところに工場があるかな)

最後に残ったのが、「給食も食べ残し」…。「燃やすの?埋めるの?…それとも何かに変えられる?」…子どもたちは、いろいろと「食べ残し」のゆくえを考えます。

結果的には、ある程度は、給食センターの機械(食べ残しや野菜くずを発酵させて肥料をつくる)にかけて肥料に変えるということ、そして「食べ残し」が多いと、もったいないが「燃えるごみ」として処理されることを知りました。また、残食が多いことを給食センターの皆さんが大変悲しく思っていることも知りました。

授業の後半、「ごみを減らすために、自分たちに何ができるか。」を考えました。ほとんどの子が、「給食を残さず食べることが大事。」と書いていました。

単に「給食は残さずに食べなさい。」と指導されるよりも、「ごみのゆくえ」の学習を通して、また給食センターの皆さんの苦労や思いを知ることを通して、自分自身が感じた「がんばって給食を食べよう。」は子どもたちの心にしっかり残ってくれることと思います。


18:51
2024/06/04

「子どもの絵って素晴らしい!」

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今日は2年生教室の廊下に掲示されている「ふしぎなたまご」の絵に、心惹かれて足が止まりました。実にのびのびと楽しい作品です。絵の具の使い方もいい効果をもたらしています。


「ふしぎなたまご」が割れて(孵化して)いろんなものが飛び出してくるっていう空想画なのですが、「ふしぎなたまご」の形や模様を考えることから始まり、そこから何が飛び出てくるか…子どもたちの想像は膨らみます。実在するもの、実在しないもの、想像は自由です。おそらく担任の先生が、この導入の段階で「自由な発想が広がる」ように、いろんなサンプルを見せたり、イメージを広げられるようお話をしたりして、うまく子どもたちの心を開放してくれたのでしょう。先生の指導が生きています。


子どもたちは、もともと「絵を描く」ことが好きだと思っています。画用紙やA4のコピー用紙のような「決まった枠」ではなく、どこにどれだけ描いてもOKという環境なら、どんどん想像力を働かせた絵を描き広げていきます。小さい頃の「おえかき」はまさにその世界です。

ところが小学校に入学して、学習として、決まった題材で、決まった大きさの紙に絵を描くとなったとたん、子どもたちの絵はだんだんと「堅いちっぽけな絵」になっていきがちです。「その紙に絵を収める」という意識が、絵を小さく堅くするのかもしれません。

それでも、低学年のうちは実際に「出会って、見て」とても驚いた「感動」をもとに絵を描くと、きちんとその「感動」=「心に強く残った印象」がそのまま絵に現れます。牧場で間近に牛を見て感じた「とてつもなく大きい」という感動や、サツマイモ掘りをして、両手で抱えるような「とても大きくて、重い」という感動は、そのまま絵に現れて、「上手い絵」ではなく、子どもにしか描けない「素晴らしい絵」になります。



しかし、学年が上がるにつれて、子どもたちにとって「上手い、下手」意識も出てきて、低学年の時のようになかなか「自由で大胆に!」という描き方ができなくなっていくような気がします。「感動」をそのまま、「見たまんま、感じたまんま」を描くということができにくくなってきて、だんだん頭の中にある「既成の形」や「常識的なイメージ」で描こうとします。つまり、「机を描いてごらん。」というと、まず「長方形」を描いてしまうという感じです。「物の形」と「それが実際どう見えるか」は全く別なのに、「物の形」で絵を描きます。


昔、高学年の子どもたちにこんな授業をしました。

「さあ、想像して描いてごらん。まず地平線を描いて…地平線の向こうには山があって…、はるか向こうからまっすぐな道がこちらに伸びていて、道の両側にはところどころ電柱が立っていて…、そして向こうから1台車が走ってきた…。」、「そんな風景想像できる?簡単でいいからその風景を描いてみて…。」というと、こんな絵になる子がたくさんいました。「道は同じ広さ」「電柱は道と垂直」…頭の中にある「物の形」や「常識」が、「上手く描けない…難しい。」を作り出します。本当は、なんとなくこんな感じを想像してたはずだと思うのですが…。



以前と比べて、図画工作の授業時数も減っていますし、昔よくやった「クロッキー(デッサン)」をする機会も少なくなりました。「見えるまんま」描くというトレーニングも積めていないのが現状です。限られた時間の中で、本来子どもたちが持っている「自由にのびのびと」、「見たまんま、感じたまんま」を絵や造形にする才能を呼び起こせるように、図画工作の学習について、もっともっと我々教員が研究しないといけないなと思う今日この頃です。


2年生の「ふしぎなたまご」…子どもにしか描けない自由でのびのび描いている傑作ぞろいです。素晴らしいです!ぜひ、ご覧あれ。













17:32
2024/06/03

「ししゃものお話~頭から?尾っぽから?…でも実は~」

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今日の給食の献立は、「焼きししゃも」「お浸し」「野菜とがんもの煮物」でした。「魚に、煮物…今日は残食が多いかなあ…。」と労務員さんが心配していたので、ちょっと1,2年生の教室をのぞきに行きました。




それぞれの教室をのぞいてみると、意外に子どもたちはおいしそうにししゃもにかぶりついています。「ししゃも、好きな人?」と聞いてみても、けっこうたくさん手が挙がりました。すると今度は逆に「校長先生は、ししゃもは頭から食べる?尻尾から食べる?」と質問してくるので、「えっ?どうしてそんなこと聞くの?」と聞き返すと、「ししゃもは、頭から食べると頭がよくなって、尻尾から食べると足が速くなるって言われてるんやで。」と教えてくれました。そういえばそんなこと聞いたことあるなあと思いながら…、「校長先生は頭から食べるけど、みんなは?」とさらに聞くと、ほとんどの子が「頭から食べる。」と答えていました。「へぇ~、子どもたちって『足が速い』より、『頭がよい』のほうがお望みなのか…。」と少し意外に思いました。





しかし、「頭から食べると頭がよくなる、尻尾から食べると足が速くなる…。」根拠は何なんだろう…。おそらくこれは、ししゃもの「栄養価の高さ」が根底にあるのだろうと予想します。ししゃもに含まれている栄養にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、葉酸といったビタミン類や、カルシウム、リン、亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラル類がバランスよく含まれています。さらには、体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」DHAEPAなども含まれているんだとか…あんな小さな身にこんなにたくさんの栄養が詰まっているんですね。

「頭がよくなる」栄養素としてDHA(ドコサヘキサエン酸)は有名で、魚の目の周りの脂肪に多くあることから、「頭から食べると頭がよくなる」ということになったのではと推測します。

また、「足が速い」につながるのは、ししゃもの尻尾の方に多いカルシウムやたんぱく質が運動能力に作用するというかんがえからではないでしょうか。

まあ、これらの説の真偽はさておき、魚嫌いな子どもに、なんとかして魚を食べさせようとして考えた大人の「苦肉の策」であることには間違いないでしょう。

 しかし、私(校長)はいつも思うのです。みんなが「ししゃも」と言って、食べている魚は、ほぼほぼ「ししゃも」ではなく、「カペリン」という全く別の魚であるということを、みんなは知っているのだろうかと…。「樺太ししゃも」という名前で売られているから「ししゃも」だと思っていますが、本当の「ししゃも」は、今はほとんど獲れません。「樺太ししゃも(カペリン)」は10匹300円ぐらいですが、「本ししゃも」は10匹3,000円ぐらいするそうです。

私(校長)って、生まれてこの方、ひょっとして本物の「ししゃも」を食べたことがないかもしれない…と最近思っています。ずっと、「カペリン」を食べてきたのかな…まあ、美味しいからそれでも全然いいんですが…。「本ししゃも」ってどんな味がするんだろ…。


16:48
2024/05/31

「2年生のまち探検と3年生のまち探検」

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2年生の生活科の学習に「まち探検」があります。そして3年生の社会科や総合的な学習の時間にも「まち探検」の学習があります。2学年にわたる「まち探検」…どう違うのでしょう?

 2年生の生活科の「まち探検」の目的を簡単に書くと、

「まち探検を通して、自分たちのまちに対して親しみや愛着をもち、まちの特徴やよさ、季節による自然の変化、そこに暮らしたり働いたりする人々の様子など気付いたことをまとめ、伝えることができる。」ということです。大切なのは、いろんな人やものに出会って、「親しみや愛着をもつ」ということと、いろんなことに「気づく」という点です。自分の身近な地域「まち」でのいろんな「出会い」と「気づき(発見)」を通して、自分の「まち」を好きになるということがねらいだと私(校長)は思っています。また、自分の「まち」で見つけたことと、国語や算数などの他の教科の学習が結び付けられるとさらに値打ちのある学習になります。



2年生の学級通信を読ませてもらうと、F先生は「まち探検」のことを、こんなふうに書いていました。

 

意識して歩いたり友だちと一緒に歩いたりすることで、今まで気づかなかったことに気づきました。また、まち探検をしながら、国語で学習した「たんぽぽ」の様子の違いについて話し合う姿や、音楽で学習している「ぷっかりくじら」そっくりの雲を見つけて雲の形を色々と想像している姿が見られました。最近教室では、運動場やおうちの周りのたんぽぽをつんできて、教科書に書いてあったことが本当か、花の数を確かめている子や、綿毛の下には種が確かに1つひとつついていることを調べている子がいます。一人の学習がみんなの興味をくすぐって、みんなの学びになっていくことがおもしろいです。」

生活科の学習の値打ちや、いろんな教科の学習がつながっていく大切さを実にうまく書いています。

 

一方、3年生の「まち探検」の目標は、

〇自分たちの住んでいる身近な地域(まち)の特色ある地形、土地利用の様子、主な公共施設の場所とはたらき、交通の様子などを調べ、地域の様子は場所によって違いがあることに気づく。

〇地域に対する愛着をもち、地域社会の一員としての自覚を育んでいく。

〇集めた情報や自分の考えを発表し合い、全体で共有したり目的をもって発信したりする。(総合的な学習の時間)

といった感じです。2年生の学習とは違い、「まち」の特色(土地、公共施設、交通など)について調べ、地域によっての「特色」や「違い」を考えてまとめる…つまり、目的(探求)意識をもって、「調べる」「考える」「まとめる」「発信する」という学習過程が大切になってきます。さらに、4年生になると、学習過程はそのままに、扱う「地域」が「まち」から「滋賀県全体」に広がり、5年生では「日本全国」、最後に6年生では「世界」へといった具合に学習対象が広がっていくわけです。


本校の校区は、東近江市の中心で官庁街や商店街があり、八日市駅を起点とした公共交通も発達しています。同時に、田園風景が広がる自然豊かな地域(まち)で、日吉神社などの歴史的財産もたくさんある非常に恵まれた校区です。地域(まち)全体に、子どもたちの「学習教材(教育資源)」があふれている…そんなふうに思っています。地域の方々のお力を借りながら「地域(まち)教材」を少しずつ掘り起こし、子どもたちの体験学習を充実させていけたらと常々考えています。

そんなことが進めていけるよう、学校では子どもたちの学習に関わっていただける「北小支援ボランティアさん」の裾野を広げようと努めています。地域の方々が気軽に学校に来て、子どもたちに関わってもらえるそんな「みんなが楽しい八日市北小」をめざします。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。


16:51
2024/05/31

「さすがです!~ミューフェスの練習も佳境に入る!~

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来週の金曜日に本番を迎えるミュージックフェスティバルに向けて、体育館でのステージ練習も佳境に入ってきました。練習を始めたころは、どこの学年も何となく「グダグダ感」があって、「ほんまに完成するのかなあ…。」、「ほんまに子どもたちはやりたいと思っているのかなあ?」と不安にさせる場面がたくさんありました。

しかしここにきて、どの学年もぐんと子どもたちの集中力が増し、合唱の声も合奏の音も、だんだんと「ひとつ」になってきて、心地いい響きに変わってきました。

 

子どもたちが頑張っているのはもちろんですが、やっぱり先生たちの指導が素晴らしいです。私(校長)がこんなことをいうと「手前味噌」な話になりますが…特に今日は、音楽が専門のT先生の指導にしびれました。



合奏の指導ですが、タクトを振りながら、たくさんある楽器のパートの音を聴いて、各パートの課題や修正点を具体的にわかりやすく指示していきます。(よく音を聴き分けられるなあ…私にはとてもまねできないです…)また、T先生の指導はとてもテンポがよく、子どもたちにしてみると、ちょっとだけ急かされている感じ…つまり一生懸命集中していないと出遅れてしまうと思うような、程よく緊張感をもって、集中力が持続するような絶妙なテンポのキレのいい指導なのです。(これぞプロの仕事って感じです…)

見る見るうちに子どもたちのやる気と集中力は高まり、子どもたちの視線は指揮者であるT先生に集まります。そうすると、バラバラだった各パートの「音」が一気にまとまり始めます。「合奏」として完成のイメージができてくるのです。ここまで来て、子どもたちは「あ~、なんか一つにまとまってきた~!楽しい!気持ちいい!」と感じられるようになります。

他の担任の先生や支援員さんのサポートも見事です。リズムの取りにくいところをタンバリンを打ちながらフォローする先生、楽器の苦手な子どもたちのそばに寄り添ってサポートする先生、自信のない子や集中が続かない子を励ましながらサポートする支援員さん…。ここにも、子どもたちと先生たちとが一体になって、一つのものを創り上げる風景があります。


3年生の合唱やリコーダー奏、合奏も「ひとつ」にまとまってきました。練習初期の頃の子どもたちとは、目線が違います。表情が違います。全員が「一点」を見つめて、心を「ひとつ」にそろえた合唱や合奏は、何とも言えない音の重なりと調和を生み出し、聴いている人の心にダイレクトに響いてきます。

練習期間はあと一週間、すばらしい歌声と合奏が聴こえるミュージックフェスティバルになるよう、「みんな」で頑張っていきたいです。



16:22
2024/05/30

「環境美化活動日和~プール掃除&一人一鉢~

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今日は5月30日…「ごみゼロの日」です。本校も27日(月)に「ごみゼロ活動」を計画していたのですが、荒天のため中止になりました。その代わりというわけではないのですが、今日はたまたま「プール掃除」と「一人一鉢栽培活動」という2つの環境をきれいにする活動がありました。朝から穏やかによく晴れていて、まさしく「環境美化活動日和」。子どもたちは気持ちよく活動することができました。




プール掃除は午前中に6年生がプールの中を、午後は5年生がプールサイドなどをきれいにしてくれました。水がピカピカ輝いているきれいなプールの風景があたりまえになっている子どもたちですが、汚泥がたまった汚いプールの状態から自分たち自身で掃除をすることで、きれいなプールを保つ大変さが身に染みてよくわかります。そこにプール掃除の値打ちがあるのだと思っています。ひたすらブラシ(たわし)でごしごし洗うしんどさはありますが、一足先にプールで「水遊び」できるようなワクワク感もあり、子どもたちにとってはやっぱり楽しい活動になっているかもしれません。頑張ってくれた5,6年生の皆さん、ありがとうございました。仕上げは先生たちが放課後に頑張ってくれます。




一人一鉢栽培活動は、4~6年生の子どもたちが、一人一鉢ずつ花を育てて、学校の玄関を彩りよく飾るというものです。春夏シーズンの花、秋冬の花と年2回行います。やっぱり花がたくさん咲いている学校は、ぱっと明るくて、雰囲気が温かくて、その風景の中にいるだけで気持ちよく、幸せな気持ちになれます。今回、4年生はマリーゴールド、5年生は日日草、そして6年生はペチュニアを自分の鉢に植えます。植木鉢に肥料入りの土を入れて、ポットの花苗を植え替えました。子どもたちに、「それ、何の花を植えてるの?」と聞くと、「えっ?わからない…。」と答える子が結構いて、もうちょっと関心をもってくれたらな…と正直思いました。




昨年は、酷暑のため、夏休みも先生たちが毎日水やりをしていたのにもかかわらず、結構たくさん枯らしてしまいました。それでも、支援員さんや気のある先生たちが、手間をかけて世話をし続けてくれて、何とか花を絶やさずに、「いつも花のある北小の玄関」を保ってくれました。子どもたちには、「鉢に植えて、はい終わり!」ではなく、毎日の水やりはもちろん、雑草抜きや花がら摘みなどの世話をし続けてほしいと思います。とりあえず夏休みまでは、子どもたちがしっかりと関心をもって、きれいな花の状態をキープできるように、花への愛情をたっぷりと注いでほしいなと願います。





17:19
2024/05/29

「傘修理に想う~「壊す」ことが許された時代~

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今年は風の強い日が多くて、子どもたちの傘が壊れることがよくあります。昨日も朝登校してきたYさんが、「校長先生、傘がぶっ壊れた~!どうしよう?」とズタボロに壊れた傘を持ってきました。昨年の「フェンス100枚修繕」の影響か、子どもたちは何か壊れると、私(校長)に相談にくる子が増えました。




どうでしょう?なかなかの壊れ具合です。Yさんに「何をしたら、こんなバラバラになるの?」と尋ねると、「さっぱりわからん。なんか突然、バラバラに壊れたね。」という答え。「校長先生、こんなになったら、もう直らへんよね。壊れた傘、どうしておいたらいい?」とあきらめて聞くYさんに、「とりあえず昇降口の隅にでも置いておいて。」とだけ言いました。

集団登校に間に合わず、遅れてくる子もいるので、始業時刻までは校門で子どもたちを待つようにしているのですが…、その間考えました。「なんか突然、バラバラに壊れたね…」というYさんの言葉が引っ掛かります。「一瞬で、全体がバラバラになるということは…全体を一か所で『束ねていた』何かが壊れてぶっとんだということか?…だったら逆に、バラバラになったものをもう一度一か所に束ねられたら、なんとか元に戻る…?」

 

なんかとても懐かしい感覚でした。子どもの頃は、毎日そんなことばかり考えていた気がします。お金も物もあまりない時代でしたから、遊びの基本は「遊ぶものを作る」か「仲間を集めて遊ぶ」のどちらかでした。特に私が好きだったのが「ものづくり」です。ゴミ捨て場に捨ててある粗大ごみ(電気器具とかラジカセとか、自転車とか…)を拾っては、片っ端から「壊し」ました。「壊す」というより「分解した」と言う方が正しいかな。分解しながら「なるほど、ここがここにつながってて…、このモーターで回るのか…。」などと、しくみやしかけについて考えていました。「壊す」と必ずまた「作り(創り)」たくなります。まだ使えそうな部品ばかりを組み合わせて、1台自転車を作り上げたこともありました。昔は、「しくみやしかけ」が単純だったんですね…。たいていのものは「壊せば(分解すれば)」しくみが分かって、自分で再構築(修理したり、作りかえたり)できました。そんなことを「遊び」にしているうちに、「知恵」と「甲斐性」がつき、歳を取った今でも、壊れた傘を見ると、「なんとか直るんちがうかな…」と思う自分がいます。

そんな不便だけど悠長な時代に育ったからこそ身についたことはたくさんあるなと思います。「壊す(分解する)」ことが許された時代だからこそ、「モノを作る」ことが前提だった時代だったからこそ、たくさん学びがあったと改めて思いました。身の回りに「完成品」しかない今の時代、「壊す(分解する)」ことが許されない…というか「分解」したところで難しすぎて何もわからない今の時代に生きる子どもたちは、「遊び」から何を学ぶのだろう…。〇-チューブ動画を見ると、「〇〇をぶっ壊してみた!」みたいな本当にくだらない(というか腹立たしい)動画もあって、こんなものを見て面白いと思っている子がいるとしたら本当に悲しいことだと思います。「壊す(分解)」することが「学び」につながるのではなく、憂さ晴らしのためや冗談でものを「壊す(破壊する)」…。「学び」とは真逆の「自分の心を壊す」ことにしかならないのに…。

 

壊れた傘を校長室に持って入り、じっとじっと観察、ひたすら観察…。「なんとなくわかってきた…ここに骨を全部集めて束ねればいいのかも…。」、「もともと束ねていただろう部品(多分プラスチックのリング?)はもうないから、何で代用する?針金じゃ硬くて仕事しづらい…真鍮の針金なら柔らかくて丈夫か?」、「でも傘のばねのテンションがきつくて、骨を決まったところに固定しにくいから、何か万力(まんりき)かクランプで固定してからするしかないかな…。」いろいろ試しながらも、昨日は作戦を立てるだけで終わりました。

そして今日、家からいろんな道具や材料をもってきて、作業を再開。なんとか全部の傘の骨を一か所に固定して、不細工ながら元の形に戻すことができました。



修理した傘をYさんに持っていくと、「えーっ、直ってる⁉」とびっくりしながら喜んでくれました。周りの子どもたちも、「あんなにひどく壊れていた傘が直るん?」、「校長先生、すごすぎ…!」とほめてくれました。

 

子どもたちには「ものを大切に扱ってほしい」と切に願います。ものを作った人にも、ものを買ってくれた人にも、そして時間をかけてものを直した人にも、すべて「思い」があるのですから…。そんな「思い」を大切にできる子に育ってほしいと思います。




15:58
2024/05/28

「ほんとに頼りになります~集団登下校~」

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今日は朝から雨降り…しかも午後からかなり荒れるという天気予報でした。

雨の日は、子どもたちの登校がやっぱり心配になります。傘をさすために視界が狭くなりますし、気持ちも沈んでしまって注意力散漫になったりします。道に広がって歩いてないか、ろくに信号も見ずに横断していないか…心配事は尽きません。

 でも、登校班の班長さんや副班長さんは、ほんとによく頑張ってくれているなといつも感謝しています。




写真のように、いつも班長さんを先頭にきちんと1列で登校してくる班がたくさんあります。こんな登校風景を朝から見られることが、ほんとに気持ちいいです。

登校班旗の使い方も実にちゃんとしています。いつもいつも感心して見ています。

 

今日は、朝からいろんな天気予報を見ながら、荒天時の下校をどうしようと考えていて、結果的に「40分短縮授業で6時間目までやる。休み時間と掃除等カットで、14時過ぎには全校集団下校で帰る。」という判断をしました。「6時間授業」にこだわったのは、今はミューフェスの体育館練習が割り当てられているので、6時間目をカットにすると練習できない学年が出てくるからです。本当は「休み時間をカットする」のは私(校長)の主義ではないのですが、「安全」には代えられません。全校集団下校にしたのは、5,6年生の班長(副班長)さんたちが頼りになるからです。低学年の面倒をきちんと見てくれると思えるからです。

もちろん、すべてを子どもたちに任せることはできません。そんな時に本当に頼りになるのがスクールガードさんの皆さんです。教頭先生の連絡により、今日はたくさんのスクールガードさんが学校まで来てくださいました。もちろん、通学路のそれぞれの箇所で子どもたちを見守ってくださっているスクールガードさんもたくさんおられます。先生たちも手分けして、いろんなポイントに立ってくれますし、ずぶぬれになりながらいろんな仕事をしてくれます。


 子どもたち自身のがんばりと、保護者と地域の方々の温かい見守りによって、子どもたちの安心・安全が確保されています。本当に有難いことだとしみじみ思います。

どんどん風が強くなってきました。早く子どもたちを下校させてよかったです。急な変更にも関わらず、対応してくださった保護者の皆さん、スクールガードありがとうございました。






17:07
2024/05/27

「感動できるミューフェスに~何をひとつにするのか~」

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6月7日(金)に開催する音楽集会「ミュージックフェスティバル」に向けて、今日から本格的に体育館練習が始まりました。この「ミュージックフェスティバル」という行事は、私(校長)がまだ若々しい頃、29歳だった時に、当時の特別活動主任だった私が立ち上げた行事です。第1回の「ミューフェス」は、もちろん学年の発表がメインでしたが、こけら落とし的に、児童会の執行部の子たちが、ちょうどその時設立されたサッカーのJリーグの「オ~レ~ オレオレオレ~♪」の曲に合わせてステージで踊りまくっていたのをよく覚えています。あれから31年がたち、今もなお「ミュージックフェスティバル」という名称で音楽集会が続いていることに、大変個人的ではありますが感慨深いものを感じております。




さて、毎週月曜日の朝にする校内放送…今日はH先生が担当で話してくれました。

「合唱・合奏の良さは全員で『ひとつのもの』を創り上げるということにあると思います。上手な人だけが頑張ってもいい合唱や合奏にはなりません。みんなが、周りの友達と気持ちをひとつにして、声を合わせることが大切です。美しいハーモニーができた時は、ゾクッとするような興奮と感動が生まれます。聴いているほうも心が動きます。そんな心が動くような合唱・合奏になるよう、1時間1時間を大切に練習していきましょう。」…(抜粋)

H先生の話を聴いて、「本当にその通りだな…。」と思いました。「心がざわざわ~…ゾワゾワ~とするような…、なんか心の真ん中から、じわーと熱いものが全身に広がって、体中に鳥肌が立つような…、うまく言えないけど、あの感覚を子どもたちみんなに感じてほしいなあ…。」と改めて思いました。5、6年生のすごい合奏やきれいな歌声に下学年が「すごいなあ。あんなふうにできるようになりたいなあ。」って、感動することはもちろんとても素敵なことですが、H先生の言うように、自分たち自身の合唱や合奏の中に、「わ~なんか、ひとつになってる~。なに、この気持ちよさ~。」みたいな「感動」を味わってほしいと願います。「全力を結集させた気持ちよさ」や「仲間との一体感」という言い方もできますね。




今日はいくつかの学年の練習を少しずつ見せてもらいましたが、「今、全力で頑張っているのは子どもたち?それとも先生の方?」という感じも無きにしもあらずですが、次第にまとまっていく自分たちの歌声や合奏に、「やっぱり全力で頑張って、最高のものにしたい!」と、前向きに熱くなってくれると信じています。

感動できる合唱や合奏をめざして、今子どもたちがみんなで「ひとつ」にするもの…もちろんひとつにするのは「みんなの心(気持ち)」ですが、それはどうやって「ひとつ」に集めていくのか…、やっぱり音楽に大事なのは指揮者です。指揮者に目と耳と気持ちを、一点に集めることが必要不可欠ですね。つまりは、先生たちと子どもたちが「心を通い合わせていく」ということでしょうか。これは本校の得意技だと思っています。2週間後、楽しみにしていてください。


15:49
2024/05/24

「“めんどうくさい…”の向こう ~6年算数 円の面積~」

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本校の高学年の算数は、専科指導といって、担任ではなくF先生が一手に引き受けています。これは、中学校のように教科の専門性を活かした指導をすることや、担任先生の負担を軽減することを目的に、2年前(R4年度)から行っています。F先生は、特にICTの分野に明るく、授業におけるタブレット端末活用推進のけん引役(リーダー)を務めてくれています。



さて、今日の算数のテーマは「円の面積」。「半径10cmの円の面積を何とかして求めよう。」という課題です。円の面積といえば、「半径×半径×円周率」という公式で求めることができますが、今回の学習は、この公式に行き着くための「試行錯誤」であり、ここをしっかりと考えることで公式の意味や、公式のすごさが実感できます。

円の面積を考える時、一番直感的なのは、1cm四方のマス目シートの上に円を描いて、マス目の数を数える方法。円の中央部は、はっきりと〇〇マスと数えられるのですが、当然周辺部はきっちりとマス目に収まってないので、適当に「これとこれを合わせて1マス分かな…。」って具合にカウントします。そうやって数えると、全部でだいたい316マス分くらい…つまり約316㎠ぐらいだろうという結論が導き出されます。

次に、何とかもう少し正確に計算で求めようとすると、円を分割するように円の中心から同じ二等辺三角形をいくつも描き、その三角形の面積の合計で円の面積に迫る方法をとります。実際に三角形の底辺と高さを測ってみると、底辺3.9cm、高さ9.8cm。つまり三角形一つ分の面積は、3.9×9.8÷219.11㎠。一つの円にこの三角形が16個できるから、19.11×16305.76㎠となります。円の面積は、三角形の集まりではなく、扇形の集まりですから、やはりこれも「近似値」であり、実際の面積はこれより少しだけ大きくなりそうです。

 

子どもたちは、まず自分で考えてノートに考えと答えを書きます。その後、そのノートをタブレットのカメラで撮影し、それを先生に送信することで、全員分のノートが一覧表示され、だれでも閲覧できるようになります。なかなか解決できない子は、友だちのノートのデータを参考にしながら考えられますし、自分の答えを出した子が、自分と友だちの考えを比較したりできます。つまり、ICTをうまく活用すれば、それぞれの考えを共有したり、比較したりできるようになり、それぞれの必要に応じた学び「個別最適な学び」やいろんな考えを交流しながらの学び「協働的な学び」が今までより簡単に効率的にできるというわけです。
 


話を、「円の面積」に戻しますが、今日の学習で子どもたちが感じたことは、マス目に落として数える方法や、円を三角形に分けて面積を細かく計算する方法は、とにかく手間がかかって「めんどうくさい」ということと、そして今のところ、頑張って計算しても所詮「だいたいの面積しか導き出せない」という、いまいちすっきりしない気持ちでしょうか…。

しかし、算数(数学)を学ぶ値打ちはここにあります。

「とてもめんどうくさい、ややこしいこと」が、数学的に考えることで、実に「すっきり」と「鮮やか」に、「効率よく(すばやく)」答えが出る…というのが算数(数学)の良さであり、楽しさです。次の時間、きっと「すっきり、あざやか」、「なるほどな~」と納得する「円の面積の求め方」にたどりつくことでしょう。

 

最後に、例えば、こんな問題はどうでしょう?

「高校野球全国大会が始まります。今年は52校が参加し、トーナメント戦で優勝を争います。さて、52校でトーナメント戦を組むと、優勝が決まるまでに何試合必要でしょうか?」

 この問題を解くのに、実際にトーナメント表を作って、試合番号なんかを書いていくと、かなりめんどうくさいことになりそうですが…。こんなふうに考えてみてはどうでしょう?

「優勝が決まるためには、優勝校以外の51校が負ければいいわけで…、1試合すれば必ず負ける1校が決まるので、全部で51試合すれば、51校が負けることになり、優勝校が決まる!つまり答えは51試合」というふうになります。

 少し違った角度から、違った見方をすると、意外に物事が「すっきり」「あざやか」に解決する…そんなことを学ぶのも、算数(数学)の値打ちかもしれません。


15:33
2024/05/23

「みんなが楽しい!北小学校 ~今日はバナナ鬼!~」

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 今日の昼休みは、子どもたちが楽しみにしていた「バナナ鬼」の日でした。朝、登校してくる時から、「校長先生、今日は楽しみにしてたバナナ鬼やねん!」、「校長先生、今日バナナ鬼やで!校長先生も鬼するの?」などと、たくさんの子が声をかけてくれました。子どもたち自身(児童会執行部)が企画したことを、子どもたち自身がこんなにも楽しみにしているなんて…ほんとに素敵なことだなとしみじみ思っていました。

給食の時間には、しっかりとアナウンスの放送があり、参加を呼び掛けるだけでなく、「鬼をしてくれる先生が18人もいます!」と先生たちの協力に感謝すべく、再度丁寧にお知らせしてくれました。

昼休みに運動場に出ると、「えーっ、校長先生も鬼するの?」と子どもたちが聞いてくるので、「いやあ、校長先生は腰があかんから応援する役やね。」と答えると、「どっちの応援するの?」とつっこんでくるので、「もちろん、校長先生は、先生たちの親分やから、先生たち(鬼)の応援をするで。」と突き放すと、「えー、それはずるいわ!校長先生は学校の責任者で、子どものことを一番に考えなあかんのちがう?」と最後は正論をぶっこんでくる子どもたちでした。ちょっとしたこんな会話もとても楽しい時間です。
 
児童会執行部の説明の後、早速「バナナ鬼」のスタートです。



「バナナ鬼」を簡単に説明すると、先生18人と執行部の子どもたちが鬼で、あとは全員逃げる側になります。鬼にタッチされたら、その場でストップして両手を高く挙げ、バナナの格好をします。でも、タッチされていない人が、バナナになっている人にタッチをすると、挙げている片方の手を下ろせます。(バナナの皮が1枚めくれるイメージ)そして、さらにもう一人タッチしてくれると、もう一方の手も下ろし、見事バナナがむけたということで、生き返ってまた逃げることができるというルールです。鬼が頑張ってタッチして、たくさんの人を「バナナ」に変えても、次々と周りの人が「バナナ」を助けて生き返らせるので、ほぼエンドレスに近い状態で「バナナ鬼」は続きます。



私(校長)は、運動場の真ん中あたりで、先生と子どもたちの両方を応援していましたが、たくさんの先生たちと、たくさんの子どもたちが一緒になって鬼ごっこをしている風景に、心がじーんとなっていました。若手の先生から、私と同世代のベテランの先生たち、そして教頭先生まで、みんな笑顔で子どもたちと戯れてくれています。子どもたちも本当に楽しく幸せそうな顔で、先生たちから逃げ回っています。何とも言えない「あったかい雰囲気」というか、先生も子どもも一緒になっての「学校としての一体感」みたいなものが満ち溢れています。子どもたちの笑顔と先生たちの愛情に「こんな学校、そうはないよな…。」と、なんか胸が熱くなりました。「みんなが楽しい!北小学校」のひとつの姿が、確かにそこにありました。

しかし校長としては、複雑な思いにもなりました。全国的に「学校の働き方改革」が叫ばれ、少しでも先生たちの仕事を減らすというのが私の大きな使命の一つなのですが…、結果として、昼休みに子どもたちと鬼ごっこをさせてしまって、休憩する時間も他の仕事をする時間も奪ってしまっている…。どの先生も「子どもたちのために」という思いで、進んでやってくださっているのですが、そんな先生たちの思いにいつも私が甘えているということなのかな…と、校長としては正直なかなか複雑です。

 

…と、いろんな思いはあるものの、子どもたちが主体的に動き、それを先生たちがサポートしつつ、一緒に楽しい時間を過ごす…これは本校の強みであり、自慢であります。まさに「北小プライド!」のひとつを子どもたち自身が創ってくれました。児童会執行部の子どもたち、本当にありがとう!


16:03
2024/05/23

「ほんわかした朝の風景 ~朝顔・野菜苗の水やり~

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最近、1,2年生が登校すると、真っ先にすることがあります。それは、1年生は朝顔の水やり、2年生は野菜苗の水やりです。それぞれ自分が育てている鉢に水やりをします。毎年、この時期の恒例の風景ですが、私(校長)は、この風景がとても好きです。ランリュックを背負ったまま、ペットボトルじょうろに水を入れて走っていく姿や、「早く芽を出してね…。」「もっともっと伸びろ伸びろ…。」そんな声が聞こえてきそうな水やりの姿…見ていてとてもほんわかした気持ちになります。




 「校長先生、見てみて!もうトマトの実がなってるねん。」、「キュウリの葉っぱ、めっちゃ大きいやん!」などと、得意そうにいろいろ話しかけてくれるところも好きです。「自分で世話をして育てる」体験は、命あるものへのやさしさを育て、時間をかけて続けることの大切さを教えてくれます。

水やりをしている時は、自然(動植物)に目が向いている時でもあり、周りにいる虫たちにも興味が行ったりします。



 「校長先生、見て見て!ぼく、ダンゴムシを袖につけて登らせてるねん。」と、肝心の水やりも忘れて、虫と戯れている子どもらしい姿も好きです。この子はしっかり「あっ!水やりまだやった…。」と気づいて、急いで水やりをしていました。

 

教室では、野菜の成長記録を書いています。「色は?形は?大きさは?数は?においは?…」などと、担任の先生が上手に「観察の視点」を子どもたちに与えます。子どもたちは、その「観察の視点」を大切にしながら、自分の気づいたことを記録として書き込んでいきます。


「ハートの形の葉っぱがあっておもしろかった。」、「最初からトマトのにおいがした…。」など子どもらしい表現がなんともかわいいです。こうやって「観察の視点」をもって、記録をとるという学習経験が、3年生からの「理科」の学習につながっていくわけです。

 子どもたちには、動植物を育てたり、土を触ったりする経験をたくさんしてほしいと思っています。それは「自然は嘘をつかない。心と手間をかけた分だけ、その恩恵がある。」という喜びや「自然は人間の思うようにはならない。」という厳しさの両面を学べるからです。そして何よりも「注意深く見る(観る・看る)力と豊かに繊細に感じる力」をつけてほしいなと願っています。


12:07
2024/05/22

「バランスよく育つといいな ~体力テストデー~」

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今日は朝から晴れて、絶好の「体力テスト」日和になりました。各学級で体育の時間等にできる種目は別にして、それなりの会場準備とそれなりの人(説明や測定する先生)がいないとできない種目、つまり「ソフトボール投げ」や「反復横跳び」、「上体起こし」、そして「立ち幅跳び」について、各学年順番に「体力テスト」を行いました。それぞれの種目の記録を取り、自分の体力について考える機会となりました。


1年生にとっては、初めての「体力テスト」。やり方を理解するだけでも大変です。でも大丈夫!「体力テスト」は6年間続けますから、ちゃんと分かってきて、自分の目標だって持てるようになります。ひとつひとつ経験を積んでいきましょう。


4年生以上になると、もう毎年の恒例ですから、列に並ぶのも、友だちの記録をとるのも、担当してくださった先生たちにお礼を言うのも、ちゃんと分かっています。

さて、この「体力テスト」は、全国学力・学習状況調査と同じように、全国どこでも実施され、子どもたちの体力や運動能力の状況や課題について調べるためのものです。「滋賀県の課題は?」、「東近江市の課題は?」、そして「八日市北小学校の課題は?」というふうに、子どもたちの体力づくりをどう進めていくのか…それを考えるのになくてはならないものです。

 

本校の子どもたちの体力の現状と課題(令和5年度)については、昨年度、学校保健委員会でも報告がありましたが、次のようになっています。

全国平均と比べて、平均を上回っているのは、「長座体前屈(柔軟性)」…つまり体の柔らかさです。全国平均並みなのは、「立ち幅跳び(瞬発力)」、「上体起こし(筋力・筋持久力)」、「反復横跳び(敏しょう性)」です。残念ながら全国平均より低いものは、「シャトルラン(全身持久力)」、「50m走(スピード)」、「ソフトボール投げ(巧ち性・瞬発力)です。中でも、極端に下回っているのが「ソフトボール投げ」…つまり「投げる力」です。これは滋賀県全体がこの傾向にあります。今日の1年生の様子を見ていても、まず「投げる」という動作になっていない子もたくさんいます。

この課題は、子どもたち一人ひとりの運動能力の課題ではなく、運動経験や運動習慣の課題だと思っています。私(校長)の子ども時代は、ほとんど子が野球(ソフトボール)とドッジボール一辺倒でしたから、「投げる」ということが当たり前でしたが、今の時代、子どもたちの遊びもスポーツも大きく変容し、多様化していますから、なかなか経験できていない運動もあるのでしょう。

同じことが、子どもたちの手先の「甲斐性」にも言えて、今の子どもたちは「結ぶ」という行為がとても苦手です。生活の中に「結ぶ」という必要性がほとんどなくなった影響だと思います。昔は「新聞紙しばり」も子どもの仕事(役割)でした。

そんな課題を鑑みながら、学校ではやはり「運動遊び」を奨励しています。子どもたち自身が、児童会やたてわり活動の中で「全校鬼ごっこ(ケイドロ)」や「逃走中」などの遊びを計画してくれています。「みんなが楽しい!八日市北小」づくりの一環としても、子どもたちに頑張ってほしいです。また、体育の時間においても、子どもたちが多様な運動経験を積めるように授業を工夫していきたいと思います。



18:28
2024/05/21

「『ありがとう』をいっぱいの学校に」

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昇降口に入ると、ちょうど真正面に「ありがとうメッセージボード」の掲示があります。そこには、「『ありがとう』って言いたい気持ちをカードに書いてはってください。」と書いてあります。このメッセージボードは、「子どもたちがいつも『感謝の気持ち』をもち、それをきちんと伝え合うことを大切にしたい。」という願いのもと、先生たちで組織する「心づくりチーム」が始めてくれました。












14:46
2024/05/20

「旅の恥はかき捨て!?~チャレンジあるのみ!修学旅行②~」

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昔から「旅の恥はかき捨て」って、よく言われます。旅先では、知り合いがいないので、恥をかいたところでその場限りですみますし、旅の解放感も加わって、普段なら自制する恥ずかしい行為もあまり躊躇しないでできたりします。

今回の修学旅行もそんな「旅恥効果」は確かにあった気がします。1日目の奈良公園でのウォークラリーのミッションの一つに、「外国人に話しかけて、一緒に記念写真を撮る」というものがあったのですが、どこの班も結構フランクに話しかけて、いい笑顔で記念写真を撮っているので、「なかなかやるやん!」と感心していました。

2日目のキッザニア甲子園での職業体験では、「完全なる自由行動(一人でもよし、グループでもよし!)」になっていたので、「恥ずかしがり屋さんや、石橋をたたいて…タイプの子たちは、いろいろ迷っているだけで、たくさん体験できないんじゃないかな…。」と心配していましたが、意外とどの子も自分の関心のままに積極的にチャレンジできていました。

中でも私(校長)が、一番感銘を受けたのは、時計屋さんの仕事で、時報代わりに大きな時計台のステージで踊るという仕事なんですが…、この仕事だけはどの子もなかなかチャレンジできませんでした。ノリのいい女子たちに、「君らやったら絶対似合うで!行って踊ってき~!」と声をかけるのですが…、「あれだけはムリ~!」と逃げられっぱなしです。

しかし、そこに果敢に挑んだのが、AHYS君の男子4人組。突然の「男子のチアダンス」に場内も大盛り上がり!拍手喝采でした!(この4人組には、校長特別表彰「絶好調(校長)賞」を贈ろうと思います。) たくさんの子どもたちのチャレンジが見られて、そういう意味でもとても「楽しい」修学旅行でした。


17:29
2024/05/20

「悠久の歴史に想いをはせて~6年修学旅行①~

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もちろん、たまたまなのですが、私(校長)は「超お天気男」です。校長になって、大きな行事(修学旅行、運動会)で雨に降られたことはありません。今回の修学旅行も2日とも降られることなく、楽しい修学旅行になり…正直ほっとしています。

今回の修学旅行、6年生78名全員で楽しめて、だれもケガすることなく、病院や救護室にお世話になることもなく、みんな無事に元気に帰ってこられたことが何よりもよかったと思います。たくさんの準備いただいた保護者の皆様をはじめ、この修学旅行に関わってくださったすべての方々に深く感謝申しあげます。

 さて、修学旅行1日目は、奈良歴史探訪の旅でした。午前中は平城宮跡、午後は奈良公園(東大寺、若草山等)を巡りました。710年の平城京遷都から、752年の「大仏開眼供養」まで、奈良の都が栄えた時代に想いを馳せました。当時、国の体制を整え栄えていた唐(中国)の条里制の都をモデルに造られた平城京の都と平城宮。都のメインストリートは「朱雀大路」、道幅70m、南北に3.7km伸びています。平城京の北に造られた平城宮(皇居+永田町っていうイメージ)の入口が「朱雀門」。
世界遺産になっているのは平城宮跡だけなので、平城京全体を望むことはできませんが、天平みはらし館で見せてもらったVRシアターでその全貌を体感することができました。実際に目の前にある朱雀門や大極殿、朱雀大路などが、平城京の風景とつながりました。

私(校長)がこの歳になって、改めて感動したのは、当時平城宮の官僚だった阿倍仲麻呂の有名な歌です。

 

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」

【現代語訳】

天を仰いではるか遠くを眺めれば、月が出ている。あの月は私の故郷である、春日の三笠山に出ていたのと全く同じ月なのだなぁ…。

 

阿倍仲麻呂は、日本をもっともっと立派な国にするために、留学生として遣唐使船に乗り、唐(中国)へ向かいます。

 

唐でその才能を認められた仲麻呂は、唐の皇帝に長く仕えることになり、とうとう日本へ帰国することなく、唐でその一生を終えます。最後の最後まで、故郷(日本)を想っていた仲麻呂の心情にぐっときます。

それにしても、世界遺産の「平城宮跡遺跡」のど真ん中を、近鉄電車が走っていく風景が何とも言えず不思議な感じがしていました。
午後は、奈良公園に移動して、「東大寺大仏殿」→「廬舎那仏(大仏様)」→「南大門の仁王様(阿形・吽形)」→「鐘楼」→「二月堂」→「校倉倉庫」→「若草山」と班別にウォークラリーをしながら回りました。特に大仏殿は、たくさんの人でごった返していましたが、なんとか大仏様を拝むことができました。

大仏様は、座高14.98m、顔の長さは4.13m、銅座の高さは3.04mもあります。高さは、約18m、重量は約250tにおよびます。どうしてこんなに大きな大仏を造ったのかといえば、お釈迦様の身長を10倍することで、無限大の宇宙を表現したと考えられているそうです。正式な名前は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」です。

奈良時代は、政治的な争いや干ばつ、飢饉、凶作、大地震、度重なる天然痘の大流行などで苦しい時代でした。東大寺はそんな時代に聖武天皇が、仏教の考えと国を守るために建てたお寺です。そのため、743年に聖武天皇が「生きとし生けるものが共に栄えること」を願い、「大仏造立の詔」を発して、大仏がつくられました。大仏と大仏殿の造立には、なんと当時の人口の約半分である約260万人の人々が協力したと言われています。

聖武天皇や行基の願いのもと、まさに国中の人々が協力して造り上げた「大仏様」…その大きさ以上の、たくさんの人々の思いが込められているのだと感じます。そんな平城京の都も長くは続かず、794年には京都(平安京)に遷都されてしまいます。歴史遺産に触れるたびに、歴史の奥深さや儚さを感じます。悠久の歴史に触れて、子どもたちはどんな思いをもってくれたでしょうか…。














15:27
2024/05/15

「よそ者は自分たちです~4年もりのこ学習~」

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今日から4年生の河辺いきものの森での自然体験学習(探求学習)「もりのこ学習」が始まりました。昨年度まで「河辺いきものの森」を略して、「いきもり学習」と何となく呼んでいましたが、滋賀県の特色ある教育の「うみのこ」「やまのこ」「たんぼのこ」学習に合わせて、「もりのこ学習」とK先生が改めて名付けてくれました。

 今日は、初めての学習ですから、言ってみれば「森との出会い」というのがテーマになったと思います。

今年度も山北さんはじめ、たくさんのいきものの森スタッフの皆さんにお世話になります。最初に山北さんから「河辺いきものの森」について説明をしていただきましたが、大切なポイントは2点ありました。ひとつは、「森(自然)には危険がいっぱいあることを分かって、危険を回避する方法を知っていること」、そしてもう一つは「森(自然)の環境やいきもののくらしを壊さないことと」です。この2つのことは、自然体験活動の指導者なら、必ず子どもたちに一番に伝えることです。私(校長)も県立荒神山少年自然の家に勤務し、子どもたちに野外活動などを指導していた時期がありますが、私はいつも一番に「これから君たちが楽しもうとしている自然の中では、君たちが主役でなくて、自然に住んでいる生き物が主役です。自分たちは、『よそ者』なんですから、『おじゃまします…』という謙虚な気持ちをもって楽しんでください。」と子どもたちに伝えていたのを思い出しました。

今日の「もりのこ学習」は、森のスタッフの皆さんにガイドしてもらいながら、「森の不思議」を見つける活動をしました。クイズに答える形で活動を進めていきます。

「木や草に白い泡がついているよ。これはなにかな?」…答えは「虫のおうち」でした。私は、てっきりカマキリの卵だと思っていたのですが、大外れでした。知らないことはまだまだありそうです。

 時代が変わり、子どもたちの遊びも大きく様変わりしましたが、いくら時代が変わっても「自然に魅せられる子どもの本能」を信じたいと思います。この時期になってくると、よく「カナヘビ」を捕まえて、大事そうに飼育ケースに入れて学校に持ってくる子が出てきます。男女関係なく「カナヘビ」は子どもたちの人気者です。(逆に言えば、テカテカ虹色に光るニホントカゲが減ってきている証拠かもしれませんが…)「カナヘビ」を手に乗せて、「かわいい…かわいい…」となでている子どもたちを見ると、なんだかほっとします。

 これからの「もりのこ学習」…、子どもたちが「鋭い本能」を発揮し、大人では気づかない、感じない「自然の不思議」をたくさん見つけ、自分なりに「不思議」を探求していってほしいと願っています。









17:14
2024/05/15

「上靴どんつき 下靴ぎりかかと~ちょっと嬉しい朝~

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いつもの通り7時45分から校門に立ち、8時過ぎにはほとんどの子どもたちが登校するのですが、集団登校に遅れてくる子もいるので、始業のチャイムが鳴る8時20分までは、「交通安全」ののぼりを持ったまま校門で待つようにしています。その後、校門を閉めてから昇降口に入り、全校児童の靴をきれいに整えることを毎日繰り返しています。放課後は子どもたちが下校した後、下駄箱の上靴をすべてきれいに整えるようにしています。そんな整った風景を子どもたちの「あたりまえ」にしたいですし、何よりも子どもたちに「なんか整っているって気持ちいいな。」と思ってほしいからです。

今朝も、「さあ今日も並べるかあ…」と昇降口に入ったのですが、なんとなくいつもと風景が違う感じがして、ふと立ち止まりました。


「えっ?なんかいつもよりきれいやん…。」

最初に目に飛び込んできたのは5年生の下駄箱でした。子どもたちが意識して整えているのか、たまたまなのか…本当のところは分かりませんが、明らかに整っていました。

「となると、6年生はどうだろう?」と覗いてみると…
 5年生に負けず、整っています。「今日はどうしたんだ…もしや担任の先生から指導が入ったんかなあ…。」と考えながら、6年生の下駄箱の裏側を見た時に、今日一番の驚きの風景が目に飛び込んできました。

1年生の下駄箱の靴が、本当に整っていたのです。本当にびっくりでした。

実は、高学年より、低学年が靴を整えるほうが大変なのです。高学年の子の靴はサイズも大きいので、普通につま先が下駄箱の奥にぶつかるまで入れれば、ちょうどいい感じに収まります。ところが、低学年の子の靴は小さいので、意識的に「靴のかかとと下駄箱の端(つら)にそろえる」ことをしないと整いません。この「靴のかかとと下駄箱の端(つら)にそろえる」という手間が、「心を整える」ということに直結します。無意識に「投げ入れる」のではなく、意識して「揃えられる」「線で止められる」ことが、「心が落ち着いている」証(あかし)なのです。靴の出し入れに、ちゃんと「心を止められる(整えられる)」子どもは、トイレのスリッパも脱ぎっぱなしにはしないと思うのです。次に使う人のことを考える「心の落ち着き」があるからです。

今日、下駄箱の靴がとても美しく整っていた高学年と1年生…。担任の先生の指導が生きたのか、私(校長)が毎日揃えていることに気づく子が出てきて、その子たちが自分の靴だけでなく、友達の靴まで整えてくれているのか…背景にあるものは定かではないですが、ちょっと嬉しくなる朝の風景でした。1年生の下駄箱には、「うわぐつ どんつき したぐつ ぎりかかと」の張り紙があります。この言葉がいい効果をもたらしていることは間違いないでしょう。










14:35
2024/05/14

「探求のスタート!~5年 田植え体験~」

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絶好のお天気に恵まれ、本日5年生が田植え体験をさせていただきました。圃場を提供いただいた種村暢夫さんをはじめ、「たんぼのこ事業」の担当課である市農業水産課やJA,農業委員会、地域コーディネーターの奥 伊佐雄さんなどなど、たくさんの「たんぼのこ応援団」のお世話になりながら、自分たちの手で早苗を植えることができました。


子どもたちは、靴下をはいた状態で田んぼに入りました。田んぼの泥特有のぬめっとした感触や、足がなかなか抜けず転びそうになるスリルを味わいながら、5年生が一列に並び、張られたロープの目印に従って、苗を3~4本ずつ手で植えていきました。

田んぼに入った瞬間は、「わ~、気持ちわる~!」「ちょっと~、押さんといてよ~!」などと口走っていた子どもたちでしたが、そのうち「意外に、泥の中が暖かいなあ…。」という声も聞こえてきます。これが直接体験の値打ちです。そうです!田んぼの泥の中は柔らかくて暖かいのです。こんな「田んぼベッド」に包まれて早苗はすくすくと育っていきます。


初めての体験ですから、まっすぐにきれいには植えられないのですが、それでもそれなりに一生懸命、最後まで植え切りました。

私(校長)は、「早苗(さなえ)」という言葉がとても好きです。苗床(苗箱)に籾(もみ)を植えて、1015cmほどに生長した苗、いよいよ田んぼに植えるころの苗を「早苗」といいます。まだまだ1本では頼りない感はありますが、これからすくすく伸び伸びと育っていくような期待感というか、内に秘めた逞しさ、生命力を感じます。こんなイメージの「早苗」ですから、私と同世代の女の子には、「早苗」という名前の子が結構多かった気がします。5月のことを「皐月(さつき)」と言いますが、同じように「早苗月(さなえづき)」とも言います。私が好きなのは、「早苗田(さなえだ)」の風景です。苗がまだ小さいので、たんぼの水面の面積が大きく、周りの景色が田んぼに映り込む風景がとても美しいです。

写真の通り、子どもたちの黄帽が田んぼに映り込んだ風景が、あぜ道に咲くたんぽぽの列に見えたりします。夕焼けが映り込んだ早苗田の風景なんか感動するくらいきれいです。

 

さて、子どもたちは田植え体験をさせてもらって、どんなことを感じてくれたでしょう?考えてくれたでしょう?「たった3~4本の苗で、たくさんお米がとれる稲に育つのかなあ。」とか、「この3~4本の苗から、何粒くらいのコメがとれるのかなあ。」とか、「このあと、秋までどんな仕事をしないといけないのかなあ。」とか、とにかくたくさんの疑問を持ってくれていたらうれしいです。「疑問」が学習の始まり、「探求」のスタートです。せっかく学校すぐそばの田んぼを提供していただいているのですから、秋の収穫まで、それぞれの「疑問」を実際の「観察」や「聞き取り」を通して、解き明かしていってほしいと思います。

ひとつ私(校長)から5年生の皆さんに宿題です。

「田植えをさせてもらった田んぼでとれるお米は、ご飯茶碗何杯分になりますか?ただしご飯茶碗1杯はご飯200gとします。」 稲刈りの時には、その答えを聞かせてくださいね。これには算数の力も必要になりそうですね。

 今日も地域の方々のサポートのおかげで貴重な体験をさせていただくことができました。心より感謝いたします。この体験が単なる「イベント」ではなく、「探求学習のスタート」になるように願っています。


15:54
2024/05/13

「地域の温かさに見守れて、包まれて…」

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今日は朝からひどい天気でした。雨は降るし、風は強いし…特に、遠い距離、田んぼ道を歩いてくる子たちは、吹きさらし状態になって、本当に大変だったでしょう。こんな日でも高学年の子たちは、しっかりと下学年の子たちを連れてきてくれるので、本当に有難く、いつも感謝しています。たいていの班は、班長を先頭にきれいに並んで登校してきます。安全第一に班を束ねてくれる高学年の子たちの責任感に頭が下がりますし、班長さんの言うことを聞いてちゃんと並んで歩く下学年の子たちにも感心します。

 いつものように校門で子どもたちを迎えます。「おはようございます。雨風の強い中大変やったやろ、よう来たね。」と声をかけます。中には、「校長先生もずっと待ってるから大変やな。」と逆に声をかけてくれる子もいて、自然と笑顔になれます。


昇降口前は、「風の通り道」になっていて、台風並みの強風エリアと化します。「傘、気をつけて!壊れるでぇ!たたんだほうがいいわ。」とまめに声をかけますが、何人かの傘はズタズタに壊れてしまいました。

 

 今日は各地区の民生委員児童委員の皆さんが、子どもたちを見守りながら一緒に登校してくださいました。黄色や水色のスタッフジャンパーや、オレンジのベストを着てくださっていてるので、子どもたちも安心して話せますし、頼りになる存在です。


先生と子ども、保護者と子どものような「縦の関係」と子ども同士の「横の関係」…子どもたちの生活は大きくはこの「縦」と「横」で編み上げていきますが、ここに祖父母や地域の方々、異世代の人々等との関係、いうなれば「斜めの関係」が加わることで、子どもたちの育ちはより豊かに、より穏やかに柔らかなものになると思っています。「斜めの関係」が創り出す子どもたちの「安心感」や「休憩場(逃げ場所)」、また「斜めの関係」で関わることで、子どもたちは自分自身をより肯定的に捉えられるようになります。地域の方が、「〇〇ちゃん、小さい子に優しいなあ、えらいなあ。」とほめてくださるその言葉は、「縦の関係」や「横の関係」で得るのとは違った響きとなります。思いかけず自尊感情が高揚する瞬間です。


こんな地域の皆さんとの豊かな「斜めの関係」をもっと生み出すためにも、地域の皆さんに、気軽に学校に関わっていただきたいと思っています。そのために「北小支援ボランティア」の裾野が少しずつ広がってほしいと願っています。

 各地区の民生委員児童委員の皆さん、悪天候の中、子どもたちのために登校を見守ってくださり、本当にありがとうございます。


16:01
2024/05/10

「環境が人を創る ~校内掲示への思い~ 」

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本校は、市内の小学校の中でもかなり「古い校舎」になります。今や当たり前の「オープンスペース教室」でもないですし、トイレも各階に一か所しかありません。八日市南小や箕作小と比べるとかなり見劣りがしてしまいますが、古くても「おらが学校」です。どこの学校にも負けない、しっかりとしたプライドみたいなものをもっていたいです。



私(校長)は、古い校舎だからこそ、掃除はきちんと行き届くようにしたいですし、いろんなものが「整然」としている学校でありたいと思います。校舎のあちこちに、人の「思いや愛情」が感じられる掲示や展示がたくさんある温かな学校でありたいと思います。そんなことが整うからこそ、見えない「思い」が見える「思いやり」に変わり、見えない「気(もち)」が見える「気配り」に変わり、それが子どもたちの心にじわーっと沁み入るように入っていき、豊かな情操や鋭い感性が育っていくと信じています。教育とはこのような「涵養」こそが大事だと思っています。「環境が人(子ども)を育てる」というのはやはり真理だと思います。

 

自慢ではありませんが、本校の掲示物や展示物はとても素晴らしいものだと思います。季節を感じられるものであったり、細部までこだわったものであったり…それぞれに子どもたちへの「思い」と「手間」がかかっているからです。そしてそれらの多くが、誰かに与えられた「役割」としての仕事ではなく、気の付いた誰かが、人知れずそっとしておいてくれるところです。かなり「手間」がかかっているものを人知れず…です。私(校長)はこのような職員がたくさんいる本校は、本当に温かく素晴らしい学校だと自負しています。


豊かで繊細な感性があふれている環境の中で、子どもたちの心はきっと穏やかに優しく育っていくと思っています。即効性はないでしょうが、じわじわと…子どもたちの心に沁み入っていきます。

 書が得意なH先生が、そっと貼っておいてくれる「だるまさんの掲示」…その書にはH先生の温かな人柄がにじみ出ていますし、H先生の思いが詰まっています。書いてある通り、子どもたちにはたくさんの「失敗」ができるたくましさを身につけてほしいと切に願います。イチローや大谷選手みたいな偉大な成功者は、「失敗をしなかった人」ではなく、「失敗し続けても決してあきらめなかった人」だと言えます。私(校長)の好きな相田みつをさんも「柔道は受け身から学ぶ…つまり負ける練習をうんとする…人生は思い通りになることのほうが少ないのだから、負ける練習をしておくことが大事」だと言っています。子どもも大人もへこたれない自分でありたいです。「書の掲示」という環境に込められたH先生の思いが子どもたちの心に届き、響きますように…。











16:57
2024/05/10

「ちゃんと伝えあう力~5年道徳 まんが家 手塚治虫~」

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 5年生の道徳の授業を見させてもらいました。教材は「漫画家 手塚治虫」、テーマは【個性の伸長】です。「人それぞれ個性は大切!」という5年生ならだれもが分かっている道徳的価値、その理解の上で、授業では「個性ってなんだ?個性はなぜ大切なんだ?」ということを、自分の心としながら深く考えます。

教材のあらすじを簡単にまとめますと…、

『マンガ家の手塚治虫さんは子どもの頃からマンガが好きでした。しかし、体が小さく、運動も苦手でした。マンガを描いていることに劣等感もありました。

しかし、小学5年生の時に、担任の乾先生が「君はおおいに自分のよさを伸ばしなさい。」と言われて、自信がつきました。

医者になるために医大で学んでいる時も、マンガ家になろうか悩んでいた手塚さんは、お母さんに相談します。お母さんは「マンガが好きならマンガ家になりなさい。」と言ってくれ、その言葉でまんが家になることを決心します。

40年以上もマンガ家として活躍した手塚さん。めげそうになることもありましたが、そのたびに自分を奮い立たせ、マンガを書き続けました。真剣なメッセージを込めて描き上げたマンガは、世界中の人に読まれ、愛されています。』

 

手塚さんは、マンガを描くのが本当に好きで、劣等感を感じても、「マンガを好き」という気持ちがずっと消えませんでした。このぐらい、マンガに対する気持ちが高まっているから、乾先生の「自分のよさを伸ばしなさい」という言葉が心に響き、お母さんの「好きならマンガ家になりなさい。」という言葉に背中を押されたのでしょう。

つまり、個性を伸ばすには、『自分の長所を認めてくれる大人との出会いが必要』なのではなく、『何があっても続けたいぐらい好きなことが、今の自分にあることに気付く』ことだと私(校長)は考えました。子どもたちは、どんなふうに考えたでしょう?

ここまでは、道徳の授業としての話ですが…、

それとは別に、この授業に私(校長)は、担任のY先生の強い思いを感じていました。Y先生は子どもたちに、「自分の考えや思いをしっかり持って、友達と伝え合ったり、話し合ったりできる力をつけたい!」と強く思っているんだなと感じました。

「教えられること」に慣れ、「正解を出すこと」だけにとらわれている子どもたちは、「〇〇についてあなたはどう思う?」と聞かれた時、なかなか明確な考えや思いが持てないことが多いと感じています。また「あなたの考え(思い)を伝えましょう。」という投げかけにも、自信がなかったり、恥ずかしかったり、「自分の考えは変かも…」と卑下したりして、なかなかうまく伝えられません。そんな感じですから「話し合いましょう。」と言われても、それぞれの考え(思い)を順番に言うのが関の山で、他人(ひと)の考え(思い)を聞いて、さらに自分がどう思うかなどを伝え合い、考えを深めていく本当の意味での「話し合い」にはなかなか高まりません。

これは本校の子どもたちに限ったことではなく、どこの学校でも言えることだと思っています。(外国の子どもたちは、「あなたはどう思う?」に確実に「私はこう思う。」とはっきり言える気がします。)




Y先生は、どの学習においても「自分の考えをもつ→しっかり表現する→伝え合って考えを高める」力を、じっくり手間をかけて育てていこうとしているんだなと感じました。授業の中でとても「伝え合い」を大事にしていました。

こんな学習を日々積み上げながら、また今日学習した「自分の個性」に自信を高めながら、「伝え合う力」をつけていってほしいなと思います。















16:49
2024/05/09

「ボランティアマン参上!~ボランティア委員会放送~」

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 今年度も高学年による委員会活動が動き出しています。「学校生活に必要な仕事を分担すること」、「学校生活を楽しく豊かにするための活動をすること」を目的に、各委員会がそれぞれ工夫を凝らした取組を考えています。

 今日は、給食の時間に「ボランティア委員会のお願い」ビデオ放送がありました。



画面に現れたのは、「ボランティアマン」!緑のコスチュームに胸に輝く「ボランティア」の文字がビシッと決まっています!

おそらくどこの教室も画面にくぎ付けになったでしょう。ボランティアマンたちは、ペットボトルキャップとアルミのプルタブの回収を訴えてくれました。「ペットボトルキャップは4kgでポリオワクチン1本に、プルタブは800kgで車椅子1台にかえられる。困っている人たちを助けるために、ぜひ回収活動に協力してほしい。」と力強く呼びかけてくれました。

 

私(校長)は、この「ボランティアマン」の登場がとてもうれしかったです。「プルタブ800kg」は、簡単に集められる量ではありません。でもボランティア委員会としては、みんなの協力で何とかして集めたいという思いがあるのでしょう。だから、校内放送で回収協力を訴えようということになったと思うのですが…。


しかし、普通に呼びかけても、印象に残らず、あまり効果は見込めない…どうしたら少しでも印象に残るインパクトのある呼びかけにできるか…?そうだ!「ボランティアマンへの変装だ!」という結論に至ったのではないかと推測します。

もちろん、このような話し合いの過程や、解決のためのアイデア・工夫は、経験のない子どもたちだけでは成立しにくいでしょう。そこにこそ「担当の先生の指導や助言」が必要になります。もし担当の先生が、「委員会活動は自分たちの自主的な活動なんだから、自分たちで考えてやりなさい。」と指導したとしたら、それは「指導」ではなく、「放棄」「放置」だと思ってます。「自由にしなさい」とか「好きにしたらいい」というのは教育ではないと思っています。

活動の筋道を立てることや、解決のためのアイデアの例(サンプル)を示すこと、なんなら初めは「やってみせること」だって、先生の指導として必要なことです。

今回の「ボランティアマン」のアイデアも先生のアイデアかもしれませんが、最後に「それでいこう!」と決めたのは子どもたちだと思いますし、思い切って「ボランティアマン」をやってみて、実際に反響が大きかったのなら、委員会の活動としては大成功です。「思い切ってやってよかったな!」と思えることが子どもたちの自信になり、それが次のより主体的な活動につながります。今回の「ボランティアマン参上!」は、これからの委員会活動充実のためのいい布石になったと思います。とても素晴らしかったです!

 

それにしても、プルタブつまりアルミ800kg集めて、やっと車椅子1台とは…。アルミスクラップの買い取り価格が1kg=120円と仮定すると、120円かける800kg=96,000円≒車椅子1台…う~ん、やはりそれくらいになりますか。ちなみに全校児童と教職員合わせて約430名で800㎏のプルタブを集めるとすると、一人当たり800kg÷4301.86kg。これって、アルミ缶の飲み物を何本飲めばいいんだろう?…こんなふうに算数(数学)的に考える子もいたら、さらに私(校長)はうれしいです。

これから忘れずプルタブを集めるぞと強く決心した「ボランティアマン参上!」のビデオ放送でした。ボランティア委員会の皆さん、ありがとうございました。





14:30
2024/05/09

「初めての絵の具 ~1年図画工作~ 」

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5月に入っても、1年生はまだまだ「初めて」のことがたくさんあります。昨日は、初めて「絵の具セット」の使い方を学習しました。子どもたちは、今までにクレヨン(クレパス)やサインペン、絵の具や色鉛筆等のいろんな画材や、「描く」「塗る」「写す(スタンプ)」などの技法もたくさん経験してきています。でも今日はちょっと違って、「自分の絵の具セット」のいろんな「画材」や「道具」の使い方と、それらの管理の仕方も一から学びます。

担任の先生は、いろんなことを子どもたちに説明しないといけないのですが、まだまだ語彙の少ない1年生ですから、意味の通じる言葉は数が知れています。言葉だけで説明するのは到底無理があります。ここが1年生の先生の苦労のしどころであり、また同時に腕の見せどころでもあります。


担任のT先生は、大型モニターに映す写真(映像)と、子どもたちが感覚的にわかる「たとえ」で勝負します。「絵の具を小指の爪ぐらいの大きさに出してみよう。」「OKサインの手の輪っかくらいの大きさに広げて…。」といった具合に、身体の一部を使った言い方で、大きさのイメージを伝えます。子どもたちは自分で指でOKマークを作って、大きさを確かめます。


T先生のわかりやすい説明を聞きながら子どもたちは一生懸命「初めての挑戦」を続けます。

パレットの使い方、筆洗いバケツの使い方、覚えることがたくさんあります。でも最初が大事!1年生で道具の使い方をきちんと身につければ、その後はずっと上手に絵の具セットを使いこなせます。

筆洗いバケツの使い方は、少しずつ慣れてうまくなっていくのですが、今日の学習で子どもたちの心に刺さった言葉がありました。それは「命(いのち)の水」です。

最近の筆洗いバケツは、4層(槽)構造になっていて、バケツを①~④に仕切ってあります。
 まず①で筆を「洗い」ます。そこそこきれいになったら、②で筆を「すすぎ」ます。さらに、③で仕上げの「すすぎ」をします。

最後の「命の水」は決して汚してはいけません。絵の具を溶くための大切な水です。大切だから「命の水」なのです。なるほど!いいネーミングを考えたもんです。



子どもたちは、パレットに空いた「謎の穴」の使い方も分かって、さっそく画用紙に「いろんな動物の足跡」を描き始めました。水彩絵の具のよさである「透明感」のある色の美しさを十分味わってほしいと思います。どうしても子どもたちは色を混ぜたがりますが、3色以上混ぜても「汚れた色」になっていくだけなので、混ぜるのは2~3色。しかも中途半端に混ぜて使う方が、きれいで楽しい表現になります。それから、よほどのことがない限り「黒」は使わない方がいいです。「黒」はあまりに強すぎるので、ほかの色をすべてつぶしちゃいます。黒いものを描く時でも、黒じゃない色で彩色する方が温かな絵に仕上がります。

まあいずれにしろ、1年生のうちはいろいろ「挑戦」してみて、「絵の具の不思議」をいっぱい体感してほしいと思います。


14:03
2024/05/08

「歴史浪漫 ~6年生歴史 聖徳太子~

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 6年生教室を覗くと、社会(歴史)の授業をやっていたので、面白そうだなと思ってしばらく見させてもらいました。各学年の教室には、それぞれ雰囲気というか空気がありまして、1年生なら「初めてのワクワクドキドキ感」があふれていますし、中学年は「元気もりもり感」みたいなものを強く感じます。6年生の教室に入ると、一番に感じるのは「落ち着き感」。なんかホッとするというか、静かに集中している感じがよく伝わってきます。「やっぱり最高学年だな。」と思いますし、私(校長)はこの6年生の空気感がとても好きです。

 さて、授業の話に戻りますが、本来なら6年生の社会は公民分野(主権者学習)から始まるのですが、来週の修学旅行に合わせて、単元を入れ替え、歴史の学習から先に始めています。(何も知らずに、東大寺や平城宮跡にいってもただの物見遊山になってしまいますから…。) 

今日のテーマは、奈良時代の一歩手前の「聖徳太子の政治 ~聖徳太子はなぜこんな大きなお寺(法隆寺)を建てたのか?~」です。社会が専門のK先生…「このテーマ(課題)にどうアプローチしていくんだろう?」と興味津々で見ていると、「古墳づくりとお寺(法隆寺)建立のイラスト(資料)を見て、その共通点と違いを見つけて、そこから考えていこう!」と子どもたちに投げかけ、授業を進めていきました。(「比較」することで、より注意深く資料を分析させる作戦かぁ…なるほど~)

 子どもたちは、ノートに表を作って、共通点と相違点を書き込んでいきます。このノートづくりも普段から鍛えられていて、なかなか見事なものです。


時々、子どもたちが、ふと思いついた疑問を口に出します。

「聖徳太子と聖徳中学校、聖徳祭り…どんな関係?」、「聖徳太子は、聖徳+太子?、それとも聖+徳太子?」、「天皇と総理大臣はどう違うの?」などなど・・・。先日も他の先生が「6年生が『支配』って『支える』と『配る』って漢字なのに、どうして『治めるとか従わせる』って意味になるの?」と質問していたことに感心されていました。こういう質問は、なかなか鋭いところをついていて、学習に深みと広がりを与えてくれます。我々(学校)が目指している「主体的に学ぶ子ども」の具体的な姿の一つでもあります。K先生も負けじと、「〇〇君、あなたは天皇にはなれませんが、総理大臣にはなれます。がんばってみては?」と返したりします。(この返しもさすがです。)
ご存じの通り、聖徳太子といえば、豪族中心の大和朝廷のしくみを、天皇中心の中央集権国家(十七条憲法、冠位十二階、遣隋使、法隆寺建立など)に改革した人物です。国を一つにまとめるために「仏教」の教えを広めました。「10人の人の話を同時に聞けた」などの超人的な伝説もたくさんありそうです。教科書ではその辺のところを学ぶのですが、子どもたちの関心はひょっとすると「聖徳太子と聖徳中学校、聖徳まつりとの関係」のほうかもしれません。

歴史文献等によりますと、聖徳太子と滋賀県(特に東近江地域)とは深いつながりがあったようです。太郎坊宮や百済寺、観音正寺、市神神社などの始まりも聖徳太子が関係しているそうです。そして何よりも、本校のあるこの地で「8のつく日に市場を開く」ことを始めたのが聖徳太子だという言い伝えがあるようです。つまり「八日市=八日に市を開く」という地名の生みの親だということです。1400年前の聖徳太子の時代と、この地域がつながっていると思えることが、まだに歴史ロマンだなと思います。当時のことは、ドラえもんにでも頼まない限り、「歴史の真実(事実)」は分かりませんが、残された遺跡や文献、言い伝えを基に、当時の社会の様子や人々の生活に想いを馳せるのが社会(歴史)の楽しさなのかなと思います。また、歴史のことを知り、そのことが今の社会(生活)にどのようにつながっているかを知ることによって、これからの社会の在り方を主体的に考えられる人に育つのだろうと思います。「温故知新」という言葉そのものですね…。





16:16
2024/05/07

「収集→比較・整理→再構築~4年生 私たちの滋賀~」

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今日、4年生教室をのぞくと、子どもたちがタブレットPCでいろいろ検索しながら、何やらプリントに書き込んだり、色を塗ったりしていました。しばらく廊下から眺めていましたが、子どもたちの様子が何やらとても楽しそうで、また一人ひとりとても集中して頑張っていたので、教室に入って見てみると…、

社会科の学習なのか、子どもたちのプリントには「わたしたちの滋賀県~滋賀県にあるものを書き込んで、『滋賀県紹介マップ』を作ろう!」と書いてある。「滋賀県にあるものを書き込んで…」って、えらく大雑把な課題やなあ…と思って、何人かのプリントをのぞき込んでみると、それぞれの市町の特産物(農作物)が書いてあったり、鉄道の駅が書かれてあったり、伝統工芸品が書かれたあったりする。

「なるほど、自分が紹介したいと思うものを自分で選んで、ネットで調べて書き込んだり、絵で表したりしてるんやな…。」と納得しました。子どもたち一人ひとりが、「何を紹介するか」という「目的」をきちんと決めて調べ学習をしていることが「楽しい学習」のポイントその①だなと思いました。

 それにしても、子どもたちがタブレットPCを使いこなしている姿には感心させられます。ちゃちゃっと検索ワードを打ち込んで、調べたい情報にアクセスしています。文字入力も含めてタブレットPCに慣れ親しんでいることが「楽しい学習」のポイント②だなと思いました。


写真の彼は、それはもう「楽しくてたまらない!」という感じでプリントにたくさんの情報を詰め込んでいました。鉄道の駅名を一つひとつ丁寧に書き込むのが彼のこだわりのようでした。(ちなみに滋賀県の鉄道の駅数は、たぶん118駅あると記憶しています。)

 

今日の学習は、これからの社会を生き抜くためにはとても大切なものだと思っています。それは次のような過程を経る学習だからです。

まずは①目的(ミッション)を明確に持つこと…今日の場合だったら「何のために、だれに、何を紹介するのか」 次に、②必要な情報を集める(取り出す)こと…本や資料、インターネット等で調べる力 続いて、③たくさんの情報を比較・整理すること…ここのところが実はとても重要な学習です。ネットの情報は「確からしさ」で言えば、かなり怪しいものも多くあります。情報の正しさや信憑性について見極める力が必要になります。いくつかの情報を比較して、整理・吟味して判断する必要があります。そして最後は④自分なりの表現に仕上げること…「ネットの情報をコピペ」という方法は何の学びも生みません。集めた情報を自分なりに「表しなおす」つまり再構築することに大きな意味と学びがあります。

 

 しかし、今の子どもたちはある意味幸せだと思います。なにしろ滋賀県の市町数はたった19市町ですから、調べやすいですよね。私(校長)が子どものころ、いや、先生になったころは、滋賀県は全部50市町(7市421村)でしたから、市町名を覚えるだけでも一苦労でした。今でもボケ防止のために、昔の50市町村が全部が言えるか時々確かめています。(たいてい2~3市町思い出せないことが多いですが…泣 )


14:40
2024/05/07

「筆って面白い!~3年初めての毛筆~」

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3年生になると「毛筆」の学習が始まります。今まで使い慣れてきた鉛筆やサインペンとは全く感覚の違った「ぶっとい筆」を手に、子どもたちはワクワクドキドキです。滋賀県の小学校で使う筆は、他府県のものより明らかに太いので、墨もたっぷりつけられます。



「学校のあるある」ですが、他府県の先生方が、滋賀県の学校に視察なんかに来られますと、まず廊下や教室に貼ってある「毛筆」の作品の掲示にびっくりされます。「これ、書写ですか?お手本はあるんですよね?」、「いったいどんな筆を使ってるのですか?」、「えっ、この作品、字がはみ出してますけど、これでいいんですか?」…などなど、たいていこんな質問をされます。

最近は某テレビ番組「秘密のケ〇ミ〇ショー」などでも取り上げられ、「滋賀の書教育は自由すぎる!」と絶賛?揶揄?されていましたが、私(校長)は特色ある滋賀教育のひとつだと自慢げに思っています。「筆」ってホントに面白いと思うんです。鉛筆やボールペンと違って、毛には弾力というか腰というか、バネがあって、そんな感覚も味わいながらどっしりと書いたり、さっと書いたり・・・書きようによってにじんだり、かすれたり、多様な表現ができます。

もちろん書写(書き方)ですから、「始筆」「終筆」「とめ」「はらい」なんかの基本は大事です。その基本は大事にしながらも、あくまで「自分らしく、のびのびと、自由に!」筆を操ることで、実に生き生きとした、唯一無二の作品が生まれます。

今日は初めての「毛筆」の学習だったので、道具の使い方や筆の持ち方などを学び、筆の面白さを味わうように、太い線を書いたり、細い線を書いたりしました。特に大事にしたのは、筆の入れ方と止め方、それから何よりも大事なのは鉛筆と違って、書くときは肘を上げて筆をまっすぐ立てること(筆が斜めに寝てては、筆の腰が入らず、弱々しい線になります。)もちろん集中力が大事です。気持ちが字に乗りうつりますから…。

3年生なら筆を「グー持ち」して、立って書いたほうが筆の腰を感じやすく、力強い線が書けるかもしれませんね。子どもたちには、「筆の面白さ」を十分に楽しみながら、自分らしい、思い切りのいい作品を創ってほしいと願っています。










13:53
2024/05/02

「悩みのたね…」

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「よし、今年度は下駄箱の子どもたちの靴がきれいに整うように根気強くがんばろう!」と決心し、毎日ちまちまと下駄箱の靴を揃えだした今日この頃ですが…。以前からずっと本校の課題になっていることがありまして…、それはトイレのスリッパのことなんですが…、


いつもこんなふうな状態になっています。先生たちや支援員の皆さんが、乱れているのを見つけては整えてくださっているのですが、なかなか改善されません。

 今日も、私(校長)が男子トイレ前に立って、スリッパの使い方の状況を見守っていると、子どもたちは「見て見て!」と言わんばかりに、実に賢くスリッパを整えてくれます。
その後、ほんの5分ほどそこから離れて戻ってみると、

こんな具合に、「元の木阿弥」状態です。おまけに一足スリッパが足りないではありませんか!?…探してみると、なぜかトイレの一番奥の小便器の横にひとつ…、どこにも見当たらないもうひとつは、結局掃除用具入れの中に放り込まれていました…。


「先生が見ている時だけちゃんとする…」こんな風景を目にすることが、我々教職員にとっては最も虚しいことであり、同時に自分たちの無力さをただただ痛感させられる場面でもあります。「次に使う人のために、スリッパを揃えて」…たったそれだけの「あたりまえ」の思いやり(気遣い)の気持ちが持てない、そんな心がなかなか育たないのが、ずっと「なやみのたね」です。

 

いいところがたくさんたくさんある北小の子どもたちですが、トイレのこんな状況もまた、本校の現実です。「もうここに力を入れるのはやめて、スリッパ自体をなくそう」ということにした学校も知っていますが、私(校長)は、絶対そうはしません。「はきものを揃える=心が整う」は、真理であり、育むべき「生きる力」のとても大切な部分を占めていると思っています。

子どもたちに根負けしないように、我々は繰り返し繰り返し子どもたちの心に語りかけていきます。









14:05
2024/05/02

「楽しさは自分たちで創る!」

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校舎西階段の踊り場に、委員会活動の掲示板があります。それぞれの委員会の活動計画やお知らせが書いた掲示物が貼ってあります。その中に、児童会執行部の掲示があり、そこには「楽しい北小にしよう!頑張ります!!」と力強く書いてあって、5月の予定のところに「先生VS生徒のバナナ鬼」という企画が書いてありました。



日頃から子どもたちには「楽しいことは、してもらうことではなく、待っていればやってくるものでもなく、自分たちが創り出すもの!」と言っているのですが、その通り児童会が中心になっていろいろと全校が楽しめる企画を考えてくれています。

 その中で、「おっ!やるなぁ…」と思ったのは、「先生、鬼の募集します。」というフレーズ…。「先生たちを鬼ごっこ(バナナ鬼)の鬼に使おう!」という大胆な発想。おまけに「募集します!」という無茶ぶり!?

 それでも熱い先生ばかりの本校ですから、「こんな申し出も喜んで受けるんだろうな…。」と人ごとのように思っていました。

 

 ある日の休み時間、校長室をノックする音がして、出てみると…執行部の子どもたちが3人、ポスターをもって立っているではありませんか。

「失礼します。校長先生にお願いがあってきました。」

「ようこそ校長室へ。で、お願いってなんでしょう?」

「校長先生、バナナ鬼の鬼をしてもらえませんか?」

 なんと今年還暦を迎える私(校長)にも容赦なく「お誘い」がかかってくるのです。「募集します」と言っておきながら、直接参加要請してくるとは・・・(なかなか強引な、いや積極的な子どもたち)

「いやあ、気持ちは全力で頑張りたいところなんだけど、校長先生は腰が悪くて(椎間板ヘルニア)で走れんのじゃよぉ・・・。」

と申し訳なくお断りすると…、

「そうですか。そしたら、かわりに全力で応援してください。」

とすぐに切り返してくる子どもたち…。(ほんまに、なかなかやりよる…)

「わかりました。全力で応援させてもらいます。写真も撮りますね。」

と答えて、何とか許してもらいました。

 

 私はこの執行部の子どもたちの積極的で、堂々とした行動をとてもとてもうれしく思いました。こんな子どもたちが全校のリーダーとして頑張ってくれるのですから、学校目標である「みんなが楽しい!八日市北小学校」の実現もそう難しくない気がしてきました。



13:57
2024/05/01

「みんなでランチ!~たてわり結団式~」

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今日から本格的にたてわり活動が始まりました。各学年1組は赤組、2組は青組、それぞれが6班ずつ、全体で12班に分かれて活動します。今日は、各班の立ち上げとなる「結団式」と交流を深める「たてわりランチ(お弁当)&たてわり遊び」という企画です。仕切るのは6年生です。各班のシンボルとなる班旗づくりから、結団式の準備や進行まで役割を分担しながら、一人ひとりがリーダーとして班の前に立ちます。






下級生たちはそんなに緊張感がありませんが、6年生は実質初めての「リーダー」経験ですから、めいっぱいドキドキ緊張しながら会を進めてくれます。うまく指示が伝わらなかったり、なかなか言うことを聞いてもらえなかったりと、「思い通りにいかない」経験を今日から積んでいきます。「今度はこういうふうに進めよう。」、「1年生には、もっと丁寧で分かりやすい言い方をしないとだめだな…。」など、毎回しっかりと振り返りをしながら、一つひとつリーダーとしての力をつけていきます。絶対に帳面通り、計画通りにはいかない、まさに「体験と関わり」を通してしか身につけられない力です。決してへこたれることなく、
Try&Errorの精神で頑張ってほしいなと願っています。

 

結団式の後は、「たてわりランチ(お弁当)タイム」です。残念ながらお天道様は味方してくれず、芝生の上での青空ランチは叶いませんでしたが、先生たちも含めて全校のみんながひしめき合って食べる「体育館ランチ」も、それはそれでとても楽しい時間になりました。


最後は、教室に戻って、たてわり遊びです。多くの班が、フルーツバスケットや〇×クイズ、ゴロゴロドッカーンなどの「定番遊び」を楽しみました。「定番」ゆえにみんなが知っていて、班員の交流を深めながら楽しく遊ぶことができました。


今日まで計画と準備、そして今日、運営進行を頑張ってくれた6年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。


14:50
2024/05/01

「電子辞書(スマホ・タブレット)VS紙の辞書(国語辞典)」

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 3年生の国語で「辞書を引く」学習が始まりました。まずは国語辞典の使い方(言葉の探し方)から学んでいきます。辞書を引く基本的な決まりは、

《見出し語の並び順》

    五十音順

    清音濁音半濁音

    のばす音(長音符号)は、直前の音を伸ばした場合の母音(あいうえお)に置き換える。

となります。子どもたちは「秋(あき)」などの簡単な言葉から辞書を使って調べていきました。


 「えっ?一人1台タブレット端末があるのに、まだ紙の辞書を使うの?」という声が聞こえてきそうですが、やっぱり「紙の辞書」を使って学習することはとても大切で必要な学び方だと思っています。

確かに私(校長)自身も、調べたい言葉に出くわした時にすぐにスマホで調べてしまいます。検索をかけるだけで、一瞬で目的の言葉にたどりついてピンポイントで意味などを調べることができてとても便利です。でもなんだか同じ言葉を何回も調べている気もします。歳のせいもあるでしょうが、おそらく気軽すぎて、あまり集中しないで見ている気がします。だから記憶に残りにくいのだと思います。

「ピンポイント」や「一瞬で」というスマホ(タブレット端末)の最大の強み(効率性や利便性)は、決して知識の「定着」や「広がり」にはつながらないと思います。

 それに比べ「紙の辞書」はパラパラめくって、いったりきたりしながら目的の語句を探さなくてはなりません。時間も手間もかかります。しかしこの時間と手間をかけるということが、記憶に残りやすいというメリットを生んでくれます。頑張った分だけ記憶に残りやすいということです。手間のかかる辞書引きも、毎日のように使っているとどんどん素早く引けるようになります。

 もうひとつ、紙の辞書を引く最も大きな効果は、調べたいこと以上に知識が増えるということです。紙の辞書を引くと、調べた語句の前後や同じページに載っている語句が自然と目に入ります。この「周辺の事柄が自然と目に入る」というところが最大の強みです。一方、スマホやタブレットでは、基本的に調べた語句の意味しか表示されません。調べたいことさえ分かればいいという考え方もありですが、記憶というのは枝葉のように広がっていった方が、強化されやすいと思います。辞書を引いたときに同じページに載っていたことわざなどにも目が行くことでより記憶が広く確かなものになります。

 同じことが新聞でも言えると思います。新聞は全体を俯瞰的に見られて、いろんな小見出しが自然と目に入ってきて、結果として「知りたいこと」以上に、たくさんのことを「知ること」ができます。


 子どもたちには、これから十分に辞書を使いこなしてほしいと思います。便利なタブレット端末が「流行」だとするなら、紙の辞書は「不易」です。教育(学び)には「不易と流行」の両方が必要です。


14:46
2024/04/30

「地域とともに歩む学校をめざして」

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4月26日(金)の午後4時から、第1回北小支援ボランティア交流会を開かせていただきました。「第1回」…と言っていますが、本当はとても失礼な話で、スクールガードさんをはじめ、読書読み聞かせボランティアや家庭科のミシン補助ボランティア、マラソンコースの安全立哨ボランティアや河辺生きものの森学習ボランティア、外国人児童支援ボランティアなどなど…昨年度一年間いろんなところでお世話になっておきながら、北小支援ボランティアさんが一堂に会し、顔合わせする機会が今頃になってしまいました…本当に申し訳ありませんでした。

一昨年度までコロナ禍が続き、地域の皆さんに学校にお越しいただく機会がめっきり減ってしまい、そのまま「学校と地域の連携・協働」が途絶えそうになっていました。そこで昨年度のはじめ、改めて「北小支援ボランティア募集」という形で、できるだけ地域の皆さんに子どもたちの様子を見てもらい、子どもたちに関わってもらう機会が増えるようお声かけしてきました。おかげさまで、現在総勢30名の地域の方、保護者の皆さんが「北小支援ボランティア」として登録してくださっています。

 

 東近江市の中心にあり官公庁や鉄道、商店街等が身近にあり、なおかつ自然風景や歴史に恵まれている本校ですから、本校区は本来「教育資源」の宝庫なのです。しかし学校の努力不足でなかなかその教育資源が活かしきれていない課題があります。また、地域の方々、つまり「地域の人材」も貴重な教育資源そのものであり、子どもたちと地域の方々との豊かな「関わり」によって、子どもたちの健やかな成長が望めるのだと思っています。

 

そのためには、まずは地域の皆さんに、できるだけたくさん学校に来ていただくことから始めたいと思っています。学校には、まだまだ地域の皆さんに「お手伝いしていただきたいこと」がたくさんあります。例えば、地域のまち探検学習の引率(安全確保)とか、体力テストの記録測定補助とか、お昼休みに子どもたちと一緒に「昔遊び」をしてくださるとか…、ボランティアというと少し敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、「できることを、できるときに、できる範囲で…」という軽い気持ちで関わってくださるとありがたいです。このことは我々教職員にとっても「働き方改革」という大きな効果をつながるありがたいことです。また、折に触れて学校から募集をかけさせてもらいますのでよろしくお願いいたします。



さて、ボランティア交流会に話を戻しますが、交流会では自己紹介の後、「北小の子どもたちにこんなふうに育ってほしいな・・・。」というそれぞれの願いを交流しました。

ざっと、書き上げてみますと・・・

 

〇自立する子 〇感謝の思いが持てる子 〇思いやりのある子 〇話がちゃんと聴ける子 

〇自分で本が選べる子 〇自分も相手も大切にできる子 〇素直に自分が出せる子 

〇あきらめない、打たれ強い子 〇失敗を恐れない子 〇自分のことは自分で決める子

〇自然と遊べる子 〇とにかく元気な子

 

いろんな年代の方がそれぞれの思いを語ってくださり、こんないろんな思いをもって子どもたちに関わってくださることを本当に嬉しく思いました。大変有意義で楽しい交流会になりました。参加してくださったボランティアの皆さん、ありがとうございました。


16:41
2024/04/30

「理科は好き?嫌い?」

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あっという間に4月も今日で終わってしまいます。GW前半が終わり、今週3日間頑張れば、またGW後半4連休です。子どもたちには、しっかりと落ち着いて学習に集中してほしいところです。

さて、常々思っていることですが・・・「理科」という教科は、他の教科とはちょっと雰囲気が違うなって感じています。そもそも教科の名前がとてもかっこいいというか、潔い!教科の名前を正確に言うと、「国語科」「算数科」「社会科」「図画工作科」・・・など最後に「科」がつきます。でも、普段はわざわざ「科」をつけずに、「国語」「算数」「社会」と呼びますし、「図画工作」に関しては「図工」って訳したりしてます。教科書の表紙も「科」は省略して書いています。

 しかし、「理科」だけは昔から「理科」です。他と同じように言うなら「理」だけのはずなのに…。「今日の3時間目は大好きな『理』や~!」というはずですが・・・。教科名が、たった一文字で「理」・・・なんとも勇ましいではありませんか。

私(校長)は、この「理」という一字が、とても壮大なものだと感じています。この世の中のすべての「道理」「条理」「理屈」「理由」を担っているのが「理」です。身の回りのすべての自然現象、発展し続ける科学技術・・・、宇宙の果てのような大きな世界から、遺伝子レベルのミクロな世界まで・・・この世の中で起こっているすべての「原因(理由)と結果(現象)」の謎解きが「理」ですから、「理科」という勉強は本当にスケールが大きい教科だと思ってしまいます。

 子どもたちの身の回りで起こっている「不思議」はほぼ全部「理科」の学習教材になります。2歳から6歳くらいの子どもがひたすら「なぜ?なぜ?」としつこいくらい繰り返すのは、まさに身の回りの「不思議」を感じ始めている頃であって、「理科」の学習意欲の芽生えだと思います。だからこそ子どもたちの「なぜ?」にできるだけ大人は丁寧に付き合ってあげないといけないなと思います。でないと、子どもたちの「なぜ?を探求する意欲」も、「不思議を見つけたり、感じたりする感性」もどんどん萎えていきます。


 写真は6年生の理科の実験時の風景です。「気体の性質」を調べるために、「酸素」と「窒素」と「二酸化炭素」のそれぞれを集気びんに充填して、その中にマッチの炎を入れて、どんな反応が起こるか調べています。子どもたちはどの子も興味津々で実験に集中しています。楽しそうです。本校の6年生の立派なところは、ちゃんと役割分担しながら、みんなが実験に関わるように協力できるところです。よくありがちな「やりたい子だけが、やってる…」みたいな風景にはならないのがすばらしいです。

 「不思議やな?なぜだろう?」という知的好奇心・探求心から始まり、「きっとこういうこと違う?多分そうや!」という予想や仮設を立て、実際に「実験」や「観察」を繰り返して、結果を調べ、考察し、予想(仮説)と違っていれば、また条件を変えて実験をして・・・試行錯誤しながら謎を解明していく…最後に「なるほど!そういうことか!」と世の中のひとつの「理」を明らかにすることが「理科」です。不思議な現象の意味が分かったり、それを利用して不思議なことやすごいことが出来たり、当たり前だと思っていることが実は不思議であることに気付かされたり、そんなところが面白く、楽しいのではないでしょうか。

 

 こんな「理科」という教科は、本来子どもたちの「本能」に叶った学習ですから、みんな大好きなはずなのですが…、学年が上がるにつれて、「理科嫌い」の子も増えていくのが悲しいことです。我々の教育(授業)が子どもの関心から離れてしまっているのか、それとも学年が上がるにつれて、「理科」を学習するためには他の多くの力(国語や算数)も必要となってくるからなのか・・・悩ましく難しい問題です。





12:48
2024/04/26

「育てたいのは自治能力とメリハリ」

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 今日は、今年度初めての全校集会がありました。この集会は、主に児童会活動等の報告やお知らせをおこなう場になっています。今回は、新しく発足した委員会の活動について、委員長や副委員長が説明(報告)してくれました。
 本校では、このような「子どもたちによる発表(説明・報告)や集会運営」の機会を大切に考えています。自分たちの学校生活を、自分事としてとらえ、自分たちで考え、創り出していく力=自治力・社会力を育てていきたいと考えています。また、子ども一人ひとりにとって、全校や大勢の前で発表する経験や、試行錯誤しながらものごとを企画運営する経験を十分にさせてやりたいと考えています。

 本校の子どもたちは、全校が集まる場になると、それなりに集中力と公共意識を働かせ、静かに落ち着いて集会活動をする力をすでにつけています。これは高学年の子どもたちが、範を示していてくれることが大きな要因だと思っています。本校の自慢の風景の一つです。


 子どもたちが主体となり、「みんなが楽しい八日市北小」を具現化する、様々な取組をしてくれることを期待しています。子どもたち自身がもともと持っている大きなパワーを爆発させるような場面と、心を落ち着けびしっと集中できる場面の両方を併せ持つ、メリハリのある学校づくりをめざします。



13:31
2024/04/25

「靴をそろえる=心が整う」

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 写真は1年生の下駄箱です。入学して2週間、学校生活のしかたについて一つずつ学んでいる1年生。担任の先生から「靴はきれいにそろえましょう。」と教えてもらって、今意識して頑張っているところです。では、他の学年の下駄箱の様子がどうなっているのかというと…、



写真は〇年生の下駄箱です。1年生以外で、この学年が最も整っている下駄箱の様子でした。その他の学年は…、残念ながら、ちょっと写真ではお見せできない感じでした。「子どもたちが落ち着いているかどうかは、下駄箱の靴やトイレのスリッパを見れば分かる。」と私(校長)は思っています。これはほぼ真理だと確信しています。「はきもの(靴)をそろえる」という文化はひょっとしたら日本だけかもしれませんが、とても大切な文化だと思います。下駄箱に靴を入れる時、靴を整えるにはひと手間がいります。靴のかかとを揃えたり、下駄箱の端と靴のかかとを揃えたり…、このひと手間をかける時が「心が整う」瞬間だと思います。「はきもの(靴)を整える」ことは「心を整える」こと…間違いないと思います。

 

長野市の円福寺の住職だった藤本幸邦(ふじもとこうほう)さんがつくった「はきものをそろえる」という詩があります。

 

はきものをそろえる

はきものをそろえると心もそろう 心がそろうとはきものがそろう

ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない

だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげよう

そうすればきっと 世の中の人の心もそろうでしょう

 

私(校長)が小さかった頃、祖父からしきりに言われていたことがあります。「靴のかかとを踏むな。靴のかかとを平気で踏むやつは、人の気持ちも平気で踏みつける人間になる。」…。この言葉が妙に心に沁みついていて、今でも靴のかかとを踏めない自分がいます。急いでいて、かかとを踏みそうな時も、必ず頭に祖父の顔が浮かんできて、自分にブレーキをかけてくれます。祖父が残してくれた美しい「躾」だと感謝しています。

 

明日から本格的に下駄箱の子どもたちの靴をそっと揃えてまわろうと思います。あいさつと一緒で、子どもたちに「しなさい!」とは言いません。下駄箱が整っている気持ちよさを感じてくれたら、子どもたちの心の内から少しずつ何かが変わってくるのだと思います。子どもたちに根負けしないように、こつこつ無理なく頑張ります。


12:35
2024/04/24

「想像力と創造力が育ちますように」

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 昨日は、1年生が図書館司書の安本先生から図書室の使い方や本の借り方についてのオリエンテーションを受けて、早速図書室に出かけました。

 たくさん並んでいる本の中から、自分が読んでみたい本を選びます。


読みたい本が見つかったら、カウンターに持っていて借りられる手続き(バーコードをピッ!)をしてもらいます。一人一度に2冊まで借りられます。


以前にもどこかで書きましたが、子どもたちには「本(読書)好き」でいてほしいと心から願います。本(お話)の中に浸って、頭の中でお話の世界をめいっぱい「想像」したり、主人公に自分を投影したりしてほしいです。そんな読書の積み上げが、穏やかな情緒の安定や落ち着いた思慮深さを生み、豊かな語彙と感受性が相まって、想像力や創造力を高めていってくれます。

 

情報量が膨大で、日々変化の激しい今の世の中では、とかくスピードと効率が求められがちです。また、すぐに「役に立つ」実利性が求められています。今求められている学力として「読み解く力」というものが強調されています。「読み解く力」=①たくさんの情報から必要な情報を選び出し、②集めた情報を整理・分析し、③自分なりの考察のもと、自分の考えとして情報を再構築する力というものですが、確かにこれからの社会を生き抜くために「必要不可欠な力」と思います。

 

このことは、今の大学の在り方にも大きく影響していて、人気があるのは実利性の高い理系や産業・工学系、経済・金融系の学部であって、昔からある文学部や哲学系の学部は人気がなくなり、どんどん数を減らしているようです。大学の本文は「教養」であり、どこか「効率や実利」とは違った世界のように思っていましたが、最近ではそうでなくなってきた気がします。

 

子どもたちに求められる学力も時代とともに変わってきて、なんとなく「速く考える=速考」重視なのかなと思えます。でもいくら時代が変わっても、ゆっくりじっくり考えて、自分の想像力を働かせて、自分なりの新しいものを創造していく力、つまり「ゆっくり考える=遅考」もやっぱり大事で、その力をつけるのは、「読書(本)」なんじゃないかなと思います。

ということで、本校は今年度も午後いちの「読書の時間」を大切にしようと思います。


12:22
2024/04/23

「子ども一人ひとりの声を聴く」~学級目標を決める~

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 本校の学校教育目標は「豊かな心と学ぶ力をもち、共に活きる子どもの育成」ですが、日頃は、子どもたちにも意識しやすいように「みんなが楽しい!八日市北小学校」を目標(スローガン)として示しています。学年の発達段階に合わせて、「みんな」の意味と「楽しい」の質を追求していくというイメージです。この学校目標を受けて、各学年の学年目標が設定され、それを受けて最後に各学級の学級目標が決められます。学校目標や学年目標は、どちらかというと「大切にすべきこと」「めざすべきこと」を先生たち側から語る(下ろす)感じになるのですが、「学級目標」は、子どもたち自身が「この仲間とともにこんな学級にしたい!」という願いをもとに主体的に設定します。

 

 4年生の教室の「学級目標決定」の様子を覗かせてもらいました。

 はじめに大まかな方向性について担任の先生から思いが伝えられていました。「人権」という言葉をキーワードに、子どもたちが目標を考える流れです。

 一人ひとりに小さな紙(短冊)が配られ、そこに自分の考えた理想の学級を書き込みます。




「〇〇〇・・・・の(な)4年2組」といった書き方です。子どもたちはそれぞれに想いを巡らしながら、短冊に目標を書き込んでいました。書けたら先生に提出します。さっと決まる子もいれば、何回も書き直す子、鉛筆が動かず、ずっと天井のほうを見つめてる子…いろいろです。

全員が書き終わるまで、担任の先生はじっと待ちます。急かすこともなくただ待ちます。

全員が書けたら、担任の先生が一枚一枚読み上げていきます。子どもたちは、「なんかいい感じ…」と感じたものに手を挙げます。「いいな。」と感じたら何回でも手を挙げます。

全員分が読み上げられ、そこそこたくさん手の挙がったものを、10編ほどチョイスして、今度はそれを黒板に書き上げます。子どもたちはそれを見て、「これが一番いい!」というものを選びます。投票ってやつです。そして得票数の多かった2編を残し、最後は「この2つをうまい具合に、一つの目標に仕上げられないかな?」と子どもたちに投げかけ、いろんなパターンを子どもたちで検討吟味したうえで、ようやく「学級目標」が決定されました。

子どもたちが最終的に導き出した目標は「差別をしない仲よしの4年2組」となりました。

単に「学級目標」を決めるという時間なのですが、そこには担任の先生の「一人ひとりの声を活かしたい」、「子どもたちが考え、子どもたちが納得して決めさせたい」、「みんなで言葉を吟味し、その言葉の持つ意味や重たさについて共通理解させたい」というような思いがたくさん詰まっていました。

4年2組のめざす「楽しい」は「差別や偏見がない」&「みんなが仲よし」とイメージが共有できました。これからの毎日の中で、いろんな取組やもめごとをくぐりながら、「本当の『仲よし』ってどういうこと?」を子どもたち自身が追求していくことになるでしょう。








12:31
2024/04/22

「自分の心とにらめっこ~道徳の時間~」

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 今日から家庭訪問が始まります。短い訪問時間ですが、どうぞよろしくお願いします。

 さて、今日は高学年の授業をじっくりと見て回りました。5年生では道徳の時間、「あいさつの心」という題材で、「あいさつの大切さ(礼儀)」について考える授業でした。

 道徳の授業(学習)というと、ひょっとすると「よりよく生きるために大切な道徳的価値」を教わる学習だと思われているかもしれませんが、厳密にいうとちょっと違います。

 学習指導要領(文科省)の道徳の目標には、「…よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため,道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。」とあります。大切なのは「道徳的価値についての理解を基に…」という部分です。「あいさつは大切です。」とか「正直に誠実に生きることが大切」、「思いやりの心をもちましょう」などの道徳的価値は、学習しなくても子どもたちは当然知っている、わかっているのです。大切なことは重々知ったうえで、その価値について、「もう少し深く考えてみる」とか、「わかっていてもなかなかそうはできない人間の弱さに寄り添ってみる」とか、「ちょっと自分の心とにらめっこして、これからの自分の生き方や行動について考え直してみる」というのが、「道徳的価値についての理解を基に…」ということで、道徳の学習をする値打ちになります。

 今日子どもたちは、「あいさつがなぜ大切なのか…」を題材文の主人公の心情に寄り添いながら改めて深く考えていました。

 

 「あいさつ」といえば…、私(校長)が赴任して一年。この一年間で子どもたちはよくあいさつができるようになりました。それは先生たちも実感していますし、学校評価(学校アンケート)の子どもたち自身の回答からもよくわかります。自分から元気にあいさつできる子はまだまだ限られていますが、たいていの子どもたちはちゃんと目を合わせてあいさつができます。最近は、あいさつと一緒にハイタッチをしてくれる子も増えました。照れくさくて、あまり声は出なくても、丁寧に会釈をしてあいさつをする子もいます。

 毎朝校門に立って、できるだけ一人ひとりの子と目を合わせて、ニコニコ顔でお辞儀をしながら「おはようございます」と声をかけてきました。「あいさつをしなさい。」と指導したことは一度もありません。あいさつが返ってこようが、無視されようが、ただひたすらに笑顔で「おはようございます。」というのが私のポリシーです。

 ややもすると我々教職員は、「子どもは学校に来るのが当たり前。時間になったら教室にそろっているのが当たり前。」と横着に考えてしまいがちです。そうではなく、子どもたちも毎日いろんな思いを背負いながら、それでも学校に期待して登校してきてくれる…そう思うと、「今日もよく来てくれたね・・・頑張ってこられたね。ありがとう。」という気持ちで、自然と子どもに頭を下げてしまいます。今改めて考えると私(校長)にとってのあいさつとは、「あなたのことを大切に思っていますよ。今日もあなたに会えて嬉しいよ。」というメッセージを伝える行為なのかもしれないなと思っています。

 

 今日の道徳の授業で、5年生の子どもたちは「あいさつの大切さ」について、「する方もされる方もお互いが気持ちよくなる」、「元気がでる」、「よし、はじまるぞ!やるぞ!と元気がでる」、「みんながなかよくなれる」などの、今までよりも少し深くて値打ちがある「価値」を見出せたようです。口には出さなくても、きっとどの子も「ぼく(わたし)って、ちゃんとあいさつできてるかな…あんまり深く考えてないよな…」などと自分の心とにらめっこしたはずです。ちょっと落ち着いて、「自分の心とにらめっこ」するのが道徳の学習の値打ちなのだと思います。




15:31
2024/04/19

「もしも…に備えて~第1回避難訓練(火災)~

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 今日は、火災発生を想定した避難訓練を行いました。思い起こせば、昨年の第1回避難訓練(火災)の時、「なんて避難が遅いんだろう…。これでは無事に避難できない。」と正直思いました。全校が避難するのに8分近くかかりました。その背景にはいくつかの問題がありました。

 

 一番大きな原因は、本校の校舎の弱点…というか、今の時代では欠陥といってもいいかもしれません。階段が校舎の両端にしかないこと(校舎中央に階段がない)。おまけに、火災が発生しそうな、配膳室、調理室、理科室がすべて階段のそばにあること。つまり実際に火災が起こったとき、一方の階段は使えなくなるということ。中央に階段がないため、避難経路が限られ、子どもたちが密集してしまうことです。

 次の大きな原因は、校舎両端にある非常階段を使うことに、子どもたちが慣れていないということ。コロナ禍は十分な避難訓練もできず、子どもたちの中には初めての非常階段を怖がる子も多くいました。

 そして、最後の理由が、子どもたちに「本気意識」が足らなかったことです。

 

 昨年の避難訓練では、「避難訓練」は「練習」ではなく、「訓練」だということを、声を大にして伝えました。「命」を守るために、ド真剣にやって、心と体に「安全な避難」を叩き込まねばならないという話をしました。その後の第2回避難訓練(地震)、第3回避難訓練(不審者対応)では、明らかに子どもたちの意識が変わってきて、避難訓練に真剣さが増してきて、避難もスムーズにできるようになりました。

 

 そして、今年度の避難訓練。避難に要した時間は、5分5秒。これなら本当に火災が起きた時でも、安全に避難できそうです。子どもたちも、しっかりと「お(おさない)・は(走らない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)」を守って、静かに速やかに避難できました。高学年を筆頭に、素晴らしい態度でした。

 

 講話の中では、「もしも・・・だったら・・・」ということを、いつも考えられるようにと、子どもたちに話しました。災害は、いつ、どこで、起こるかわかりません。こんな時だったら、自分はどうするか…いつも頭に置いておかなくてはなりません。

 また、事故やケガを防ぐために、「もしも…だったら…」と考えることが大事だということも話しました。相変わらず、「廊下を走る子」が多い本校・・・廊下での事故の実例を話しながら子どもたちに訴えました。このことについては、全教職員が共通理解して、どの教職員も徹底して、声かけをしています。

 根気強く根気強く、子どもたちに語りかけていきます。




16:50
2024/04/19

「今、求められている学力~全国学力学習状況調査~」

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昨日、小学6年生と中学3年生を対象に、全国学力・学習状況調査が行われました。今年度は、小学校では国語と算数の2教科で行われました。

 この調査の目的は、

 

〇義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。

〇学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立て  る。

〇そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。(文科省より)

 

ですが、私的には、子どもたちが今まで学んで身につけてきた学力で、「これからの時代に求められている学習課題」がどれくらい解決(対応)できるか…を試す調査だと思っています。子どもたち個々の学力を測るためというよりは、調査の結果を受け止め、「今の八日市北小学校の学習(授業)はこれでいいのか?」を検証するための調査だととらえています。つまり、問われているのは学校の「授業力」だと思っています。

 

 しかし、この調査は、正直6年生の子どもたちにとっては、大変な労力を費やす調査です。日頃、やり慣れている一枚物の「単元テスト」とは違って、「問題用紙と解答用紙が別になっている」、「問題文がやたらと長く、問われていることを理解するだけでも大変」、「一問一答」のような問題ではなく、「いろんな資料から必要な情報をとりだして、整理して自分でまとめ直す」問題だったり、「答え」を書くのではなく、どのように解いたか「説明する」問題だったりします。

 

「これからの『絶対解』のない変化の激しい時代を生き抜く」ために必要になる力・・・。つまり、必要な情報を集め、比較整理し、自分の持っている知識と経験を総動員しながら、「自分としての最適解」を導き出す・・・そんな力が求められているのだと改めて痛感します。

 

学校として、子どもたちが自分の武器として使える=生きて働く「基礎基本」を徹底するとともに、課題に対して「主体的」に解決しようとする意欲と、課題解決するための思考力・判断力そして表現力を育てられるよう、日々授業研究に励みたいと思います。

6年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。この後、26日(金)に今度は学習状況調査(質問紙調査)がオンラインで実施されます。子どもたちの学習状況や生活習慣等について、質問に答えていく形式になります。

昨日の学力調査については、今日の新聞に問題が掲載されていますので、家族で挑戦してみるなど、話題に挙げていただけるといいなと思います。




16:44
2024/04/18

「体験と関わりを通して仲間づくり」

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 本校の教育活動の中で大切にしていることの一つに「体験と関わり」があります。できるだけ体験を通して学ぶことで、実感を伴った「確かな学び」にしてあげたいですし、友達や地域の人との関わりと通して、人や社会と「つながる力」をつけてあげたいと考えています。「体験」も「関わり」もどちらも子どもたちの「心が動く」学びであるところに価値があります。

 特に「関わり」については、子どもたち同士の「関わり」活動(=行事、児童会活動、たてわり活動、学級での仲間づくり活動)を積極的に行い、子どもたちが「仲間とつながる楽しさ」や「良好な人間関係を築く難しさ」や「折り合いをつける力」を身につけていってほしいと思っています。楽しいことだけでなく、もめごとやトラブルに出くわし、いろんな苦労や嫌な思いもしながら、それらを自分たちの力で乗り越えることで、本当の意味の「社会性」いや、「社会力」を培っていきます。

 私(校長)が危惧していることは、「ゲーム文化」真っ只中の子どもたちが、ゲームと同じように、うまくいかなくなったら、簡単に自分が下りて(やめて)しまったり、他力本願に「リセット」できると思ってしまったりすることです。現実の社会では、「途中離脱」も「リセット」もできません。友だちと喧嘩すれば、お互い意地を張ったり、自己嫌悪に陥ったりしながら、1~2週間ほどしんどい思いをしてやっと「仲直り」できるのが普通です。こんな経験を何度も繰り返しながら、「自分を振り返る(思慮深く考える)力」や「人を思いやる(相手の立場になって考える)力」を少しずつ身につけていきます。

 
 今の時期は、「新しい学級の新しい友達と仲よくなる」というのが学級集団づくりの段階です。今日も1年生や2年生教室では、友だちと仲良くなるためのゲーム活動が行われていました。1年生は、校歌をBGMにして自然と校歌を覚えられるように工夫しながら「じゃんけん列車」を、2年生は昔懐かしい「ロンドン橋落ちた」を楽しんでいました。ゲームを楽しみながら交流を深めていく子どもたちの笑顔が印象的でした。

 



13:43
2024/04/17

「四季の移り変わりを感じながら・・・」

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 いつの間にか桜色の景色も終わりを迎え、自然の勢いを感じる新緑の季節になってきました。運動場の芝生の緑色も日増しに濃くなり、半そでで遊ぶ子どもたちが似合う風景に変わってきました。


14:56
2024/04/16

「はじめての給食」

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今日は1年生の「小学校初めての給食」でした。メニューは、入学おめでとう献立で、カレーライス、ミートボール、海藻サラダ、牛乳でした。小学校初めてということで、東近江スマイルネットさんも、大きなカメラをもって取材に来てくださいました。

 先生たちから配膳の仕方や食べるときの注意などを聞いて、給食当番さんがみんなの給食を配膳してくれました。教室のあちこちから「おなかすいたぁ」、「カレーのいいにおいがする~」という声が聞こえてきますが、子どもたちは自分の席に座って、配膳の様子を見ながらきちんと待っています。

 「この列の人から取りに来てください。」と合図がかかると、一人ずつ順番に給食を取りに行きました。だれもこぼすことなく、上手に給食を運び、無事に「いただきます!」にたどり着けました。

 感心したことが二つありました。ひとつは、給食当番さんが、みんなきちんとエプロンをたたんで袋に片づけていたこと。そしてもう一つは、苦手な子が多い海藻サラダ(わかめと野菜の和え物)も、みんなおいしそうにパクパク食べてくれたこと。

 1年生は、何もかも教えてもらわないとできない子どもたちではありません。今まで幼稚園や保育園などで、しっかりといろんな経験を積んできている子どもたちです。たくさんたくさん「できること」があります。そんな子どもたちの力をしっかりと生かしながら、小学校生活に適応していってもらおうと思っています。

 

 今日の「初めての給食」の様子は、東近江スマイルネット コミュニティチャンネル「eおうみNOW」で18:00より放送されます。



14:47
2024/04/16

「算数を学ぶのに大切なこと」

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 今日、3年生の教室をのぞくと、子どもたちが一生懸命算数の学習をしていました。

 今日の課題は「5×10をどうやって計算するか」というもの。

 かけ算の意味からすると、5×10は「5が10個集まった数」ですから、5+++++++++5=50という求め方が最も普通ですが、子どもたちはいろんな角度からこの問題にチャレンジしていきます。

 

 例えば、5×10を「九九の5の段の続き」ととらえると、5×9の次だから、
5×9=45に5を足して、5×10=50と考える子、
5×10=5×5+5×5と考えて、25+25=50と考える子・・・などなど

 

昨年、2けた×2けたの計算が瞬時にできる「おみやげ算」という計算方法が書かれた本が大ヒットしました。確かに「算数の問題をいかに速く簡単に正確に解くか」ということは「算数の楽しさ」のひとつではありますが、本当の楽しさはもう少し違うところにあると思っています。

大切なのは、算数の問題に対して、自分なりにいろんな方向からアプローチし、自分の考えを図や式に表しながら解決していく過程や、考えを人に説明し、説明を聞いた人が「なーるほど、その考え方すごいな。」、「そんな考え方もできるんやな。」と考えが深まったり、広がったりすることに「本当の楽しさ」があるのだと思っています。

この楽しさを味わうために大切なことは、算数の問題や自分の考え方を、何らかの図や表、式で表すこと(図示化)で、問題の「見える化」や自分の考えの「見える化」を図ることと、自分の考えを「説明」する力を高めることの二つです。

「正解」や「速さ」だけにとらわれると、いつのまにか「先生、結局この問題はかけ算なん?割り算なん?」なんて、算数の楽しさとはかけ離れた質問する「算数嫌い」をつくってしまいます。

算数のよさは「ゴール=正解」は一つでも、そこへのたどり着き方はいくらでもあることを楽しめることです。「考えること」自体を楽しいと思える授業を創っていきたいです。


14:44
2024/04/15

「ただ漢字を覚えるだけでなくて・・・読み優先漢字学習」

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本校は、昨年度から全校共通実践として、朝の学習(8:208:35)で「読み優先漢字学習」に取り組んでいます。「読み優先」と聞くと、「漢字を読むだけで、書くほうは力を入れないのか?」と誤解を生んでしまうかもしれませんが、もちろんそうではなく、漢字を学ぶ方法(入口)を「読み優先」にするということです。

 もう少し丁寧に説明すると・・・、

 結論から言えば、子どもたちに漢字を覚えるだけでなく、「漢字に興味を持ち、主体的に漢字を学ぶ力」をつけたいのです。ただ機械的に、作業的に「何度も書くこと」でひたすら漢字を覚えるという従来の方法を見直し、子どもたちが楽しみながら、また友だちと協働・交流しながら学ぶことで、漢字学習に主体的に取り組み、実際に文章の中で漢字が使える力をつけたいのです。

 学習の手順はこうです。①まず、『一日一漢字(二漢字)学習』で漢字の成り立ちや意味・読み、筆順や文例を押さえます。その後、②『漢字音読名人』のプリントを使って漢字の入った例文(漢字仮名交じり文)を友達同士で何度か読み合いをし、正しく「漢字が読めているか」チェックし合います。③その後、宿題等も含めて『漢字書き名人』のプリントに取り組み、漢字仮名交じり文が書けるように、またその漢字を使った文づくりに取り組みます。

 私(校長)が気に入っているのは、友達同士で読み合うという学習方法です。この「読み優先漢字学習」は、「漢字を覚えて、自分の文章に使いたい!」という子どもたちの「成長願望」と「みんなと一緒に頑張る!みんなと一緒だから頑張れる!」という「所属願望」の両方を満たし、「自ら学びに向かう力」が自然と身についていく学習方法だと思っています。




14:45
2024/04/15

「書きたくって 伝えたくって」

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今日の朝、いつものように校門に立って子どもたちにあいさつをしていると、1年生のある女の子が、「はい、校長先生にお手紙。」と言って、紙をハート型に折ったお手紙をくれました。

 お手紙には、覚えたてのひらがなで、「みんなおはよございます。」とか「こちよせんせいすき(校長先生すき)」と書いてくれていました。手紙の下のほうには、朝の登校風景の絵を描いてくれています。「交通安全」ののぼりをもっているのがたぶん私(校長)、先頭を歩いているのは班長さんかな…。

 1年生は、これからひらがなを一字一字勉強していきます。だから今はまだ書けなくていいのですが、小学校に入学した日から、早く字を書きたくなって、たまらないのでしょうね。字を書いてお手紙にして、誰かに伝えたくてしかたないのでしょうね。そんな1年生の学習に対する期待感と意欲の高まりがとてもうれしいです。まだ小学校生活が始まったばかりなのに、「こちょせんせい(校長先生)すき」と言ってもらえてとても幸せです。

 どの子もこれから始まる小学校生活にワクワクする期待感をもっていてくれたらいいなと思います。ひらがなの学習はこれからですから、ゆっくりしっかり覚えて、書けるようになったらいいです。大事なことは、ひらがなや漢字、それから作文の学習については、いつも「文章」に慣れ親しんでいることです。だから特に1年生は今、「絵本好き」でいることが一番大切かな。日頃からいっぱい絵本に親しんでほしいと思います。お手紙をくれた〇〇さん、今日は本当にありがとうね。


14:43
2024/04/12

「少しずつでいいんだよ」

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 1年生の学校生活が始まりました。まずは朝の用意から覚えていきます。

 小学校ではまず「自分の机」「自分の教科書」「自分の文房具」・・・といったように「自分のもの」を管理する力をつけていきます。それと、朝の用意→朝の学習→1時間目の授業→・・・と一日の流れが決まっているので、その学校生活リズムに慣れていかなければなりません。

 でも、1年生はまだまだ不安がいっぱい。いろんなもの(こと)が初めてだから、いろんなところに気が行っちゃってなかなか集中もできないこと多々あります・・・。

 いろんなことが「失敗なく一回でできないといけない」なんて考えなくていいんですよ。よく見て学ぶ子、よく聞いて学ぶ子、周りをまねて学ぶ子…学ぶタイプもいろいろです。「学ぶ」はもともと「まねる(まねぶ)」という言葉が由来です。「学ぶこと」は「まねる」ことから・・・お友だちといっぱい関わりながら、少しずつゆっくり学んでいってくださいね。


13:01
2024/04/11

「1年生 はじめての登校」

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 昨日、桜満開のもと入学式を終えた1年生が、まっさらなランリュックを背負って、初めて集団登校してきました。

 笑顔いっぱい元気いっぱいで、「校長先生、おはようございます!」と、あいさつもばっちりです。1年生が背負っているとひと際大きく見えるランリュック・・・、「よくがんばって歩いてきたね。」と声をかけると、「もうランリュックが重すぎて、肩がとれそうやわ・・・。」と返す1年生。

 今日は、初めてということで、保護者の方もたくさん登校についてきてくださって、後ろから1年生を見守ってくださっていました。「ちゃんと自分で、下駄箱で靴を履き替えて、教室に上がれるかなあ・・・。」、お母さんたちは心配でなりません。昇降口の外側からそうっとのぞき込むお母さんたち…。無事に階段を上がっていったのを見届けて、ようやく昇降口から離れられたようでした。「登校についてきていただいてありがとうございます。」と声をかけると、「本当にもうドキドキします・・・。」とお母さんたち。

 「子どもの力を信じて、手を貸さずにじっと見守る・・・」そんな親心を感じた朝の時間でした。

 帰りは帰りで、「無事に帰ってくるかな・・・。」と首を長くして待っててくださるのでしょうね。「の上にって、子どもが帰ってくるのをじっとている(待っている)」と書いて「親」っていう漢字になるんですよね。保護者の皆様の温かな見守りに感謝いたします。


18:03
2024/04/10

めざすは「みんなが楽しい!八日市北小学校」

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 校庭の桜が満開に咲き誇る中、61名の新入生を迎え、全校児童387名で令和6年度がスタートしました。子どもたちは、それぞれに入学・進級して新しい教室、新しい仲間、そして新しい担任とともに、気持ち新たに意欲を高めています。

 本校のめざす学校像は、今年度も「みんなが楽しい!八日市北小学校」です。「体験と関わり」をキーワードに、子どもたちが主体的に学び、仲間づくりを行い、子どもたち自身が値打ちのある「楽しさ」を追求していきます。

 本校教職員一同は、「私たちは、子どもたちの命と未来を預かっている。」という教育的使命を肝に銘じ、全力で子どもたちを指導支援してまいります。今年度も保護者の皆様の本校教育に対するご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


17:54
2024/03/19

令和5年度 卒業証書授与式

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令和5年3月19日

 19日に卒業証書授与式を行い、66名の卒業生が八日市北小学校を巣立っていきました。卒業生は、胸を張って卒業証書を校長先生からもらいました。堂々と呼びかけのセリフを発し、丁寧に歌声を響かせる卒業生の一人ひとりのその姿が、卒業式を素晴らしい時間にしました。1年生から5年生までの在校生は、しっかりと6年生の姿を目に焼き付けていました。4年ぶりに全校そろって卒業式を迎えられたことを本当に嬉しく思います。卒業生の皆さんのこれからのご活躍を心より期待しています。


15:02
2024/03/06

6年生を送る会(前半の部)

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令和6年2月29日

 2月29日に「6年生を送る会」が開催されました。各学年、6年生に感謝の気持ちを届けようとオリジナルの劇や思い出クイズなどをし、全校で楽しい時間を過ごすことができました。


【1年生】『ありがとうレンジャー参上!』


【2年生】『あなたは小学2年生よりもかしこいの?』



【3年生】『北-ワングランプリ ~おかんが言うには~』

08:55
2024/03/01

6 年生を送る会(後半の部)

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令和6年2月29日

【4年生の発表】『6年生っていいな』


【5年生の発表】『北小テレビ ~君の心にズームイン~』


【6年生の発表】『未来からのメッセージ』




 出し物をしている1~5年生のみんなも楽しそうでしたし、それを見ている6年生もとても嬉しそうでした。このようなすばらしい会になったのもこれまでの6年生の頑張りがあったおかげです。1~5年生のみんなには、こうして送られる6年生のようになってほしいと思います。また、この会を企画・準備・運営した5年生のリーダーシップは大変立派でした。6年生と過ごせるのもあとわずかですが、多くのことを6年生から受け継いでほしいと思います。


13:03
2024/02/27

卒業お祝い週間

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令和6年2月27日

 2月21日~29日までの約1週間は、学校全体で卒業お祝い週間の取組を行っています。これまでお世話になった6年生へ感謝の気持ちを伝えるために、給食時にビデオメッセージを流したり、6年生と一緒に給食を食べたり遊んだりするものです。今、6年生に感謝の気持ちを伝えようとお祝いムード一色の学校です。

【お祝い給食の様子】

10:01
2024/02/21

4年生 劇の練習

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令和6年2月21日

 来週に行います「6年生を送る会」にむけて、4年生が体育館で練習に励んでいました。今日は、ステージへの入退場を素早くすることと一人ひとりがしっかりと声を出すことをめあてに取り組んでいました。グループごとに改善点などを話し合う時間を取りながら、さらによりよい劇になることを期待しています。


11:38
2024/02/09

版画作品

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令和6年2月9日

 3学期の図工では、どの学年も版画に取り組んでいます。低学年の紙版画から始まり、4年生から彫刻刀を使った木版画へと移ります。
 各学年の作品をじっくり見てみると様々な素材を切って貼ったり、彫刻刀で頑張って彫ったりしたことがよく表現されています。また、発達段階に応じて様々な技法を使っていてとても見ごたえがあります。

10:50
2024/01/31

避難訓練(不審者)

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令和6年1月31日

 刃物らしきものを持った不審者が玄関付近にいることを想定した避難訓練を行いました。警察に不審者役をお願いし、緊迫した雰囲気の中、先生の指示に従いすみやかに避難することができました。東近江警察署からも来ていただき「いかのおすし」や「はちみつ」の合言葉で、不審者に出会ったときに気をつけることを教わりました。
 このような出来事は起こってはなりませんが、万が一に備えた訓練はとても大切です。子どもたちは真剣に訓練し、しっかりと話を聞いていました。


10:56
2024/01/29

5年生 車いす体験

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令和6年1月29日

 5年生は、3学期の総合的な学習の時間に「心のバリアフリー」というテーマで福祉学習に取り組んでいます。1月29日に社会福祉協議会の方に来ていただき、車いすの乗り方や扱い方を教えていただきました。高いところにあるマグネットを取ったり、狭い道の通行を実践したりしました。車いすに乗っておられる方の目線に立ちながら、体験的な学習を行うことができました。


09:12
2024/01/24

4年生 シニア体験

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令和6年1月24日

 23日、4年生の総合的な学習の時間で社会福祉協議会から講師の先生をお招きし、高齢者理解のためにシニア体験を行いました。目が見えにくい体験や身体が動きにくい体験などをさせていただきました。子どもたちにとって普段「簡単に」できていることが、高齢者にとっては難しく感じたり、非常に時間がかかったりすることなどを体感することができました。また、お年寄りの気持ちを想像しながら、学習に臨む姿も見られました。
 社会福祉協議会の皆様、本日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。


10:04
2024/01/23

校内書きぞめ展

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令和6年1月23日

 1月24日~30日までを「校内書きぞめ展」とし、子どもたちの作品を廊下に掲示しています。自分で決めた字を思いきって、そして力強く書くことができました。30日の放課後まで掲示していますので、ご都合のつく方は、ぜひご覧になってください。


11:39
2024/01/22

6年生 校外学習

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令和6年1月22日

 18日に6年生が平和・歴史学習を行いました。午前中の平和祈念館での活動では、太平洋戦争時の国民の暮らしについて学びました。当時の八日市地区の様子を写真やエピソードを交えて教えていただき、身近なところにも戦争があったことを知りました。
 午後からは安土城考古博物館へ行き、「まいぎり式火起こし」体験をしました。火がつくか心配していましたが、グループで協力していくうちにどんどん上手くなり、次々と煙を立たせていました。校外学習で学んだことを、また社会の学習に活かしたいと思います。


09:08
2024/01/09

3学期始業式

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令和6年1月9日

 冬休みが明けて、3学期がスタートしました。全校児童が集まって、体育館で始業式を行いました。校長先生の話では、能登地方での大地震のことに触れ、今この瞬間にも避難生活を続けている方々がいるということ、いつも通りの新学期を迎えられない子どもたちがいることを心に留めておいてほしいという話がありました。そして、自分たちにできる地震への備えについて考えることや、避難訓練に真剣に取り組むことの大切さについてもお話がありました。
 3学期は学年最後のまとめ、新しい学年にむけて大切な学期です。一人ひとりが掲げた目標にむかって、しっかりと頑張ってほしいと思います。引き続き、保護者の皆様や地域の方々のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。


13:01
2023/12/08

人権週間の取り組み

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令和5年12月8日

 八日市北小学校では11月27日から12月8日までを「人権週間」と定めて、子どもたちの人権感覚や人権意識を高めることを目的に、各クラスで人権について考える授業や、自分と相手を大切にする取組を行ってきました。
 やさしさツリーの取組では、友だちにしてもらって嬉しかったことや感謝の気持ちを述べる言葉を、一枚一枚の葉に書きました。廊下に掲示しているやさしさツリーは、「おもいやりの言葉」でいっぱいのツリーへと大変身しました。また、低学年は人権の標語、中学年は人権ポスター、高学年は人権作文を書きました。以上のような取組を通して、子どもたちは人権を大切にする意識を高めることができました。これからもお互いを尊重しながら、仲良く協力し合って、「みんなが楽しい」八日市北小学校を目指していきたいと思います。


10:42
2023/11/30

人権週間が始まりました

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令和5年11月29日

 11月27日(月)から北小人権週間が始まりました。29日(水)の読書タイムの時間を利用して、教師が人権に関する図書の読み聞かせを行いました。くじ引きで、読み聞かせの担当クラスを決めたので、子どもたちは「どの先生が来るのかな?」とワクワクしている様子が見られました。司書の先生に友だちに関すること、いじめ問題、戦争のことなど学年に応じた本を準備していただきました。学年に応じた読み聞かせで、子どもたちは集中して本の世界に入りこみ、命や人権について深く考えることができました。



11:04
2023/11/28

たてわり校内ウォークラリー

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令和5年11月28日

 28日(火)の2時間目と中休みの時間帯に「たてわり校内ウォークラリー」が開催されました。これは、たてわりグループごとに校舎内を廻り、6年生が企画したイベントブースでゲームを楽しむという内容です。ゲームの種類は、テーブルホッケー、ワニワニパニック、イントロクイズなどの計12種類があり、どの学年も楽しめる工夫がしてありました。どのブースでも、6年生が手際よくルール説明やゲームの進行を行っていました。またイベントの途中に、よりスムーズに進行するために、ゲームのルールを微調整しているチームもあり、素晴らしい判断力だなと感じました。6年生がイベントブースの担当をしたため、5年生が初めて下級生を連れてまわるリーダーをしました。5年生にとっては、慣れないリーダーで不安なこともあったと思います。しかし、来年は自分たちがこんなことをするのだなというリーダーへの憧れと希望を抱く時間にもなったことと思います。


12:54
2023/11/17

東近江市子ども芸術展

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令和5年11月17日

 今年も市内の子どもたちの美術・図画工作科作品などを展示する、「東近江子ども芸術展」が東近江市文化芸術会館の展示室にて開催されています。11月21日(火)正午までの会期となっています。本校の子どもたちの作品も並んでおり、見るものを楽しませてくれます。また、園児から中学生までの作品が並んであるので、学年を追うごとにそれぞれの特徴や成長が感じられ興味深いです。ぜひ、ご覧になってみてください。


12:53
2023/11/17

おいもやき

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令和5年11月17日

 ひまわり学級の子どもたちが、自分たちで育ててきたさつまいもを収穫し、調理しました。さつまいもが固く、切る時に苦戦する子どもたちでしたが、ケガすることなくどの子も調理していました。ホットプレートで焼き、あつあつ、ほくほくのさつまいもをみんなで食べて、とても喜んでいました。


10:26
2023/11/15

6年 夢訪問

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令和5年11月15日

  6年生の総合的な学習の時間では、将来のなりたい自分について考えるキャリア教育を進めています。1学期は、キッザニアでの職業体験や家族からの仕事に関する聞き取りをしました。2学期は、さまざまな職業の方を講師に迎え、お話を聞いたり、体験をしたりしながら、さらに学習を深めました。今年度は、建築士、カフェ店員、ニードルワーカー、元プロ野球選手など、多くの方々に学校にお越しいただきました。講師の先生の話を聞く子どもの顔は真剣そのものでした。自分の将来や生き方について考える機会にもなり、今後の学習に活かしていきたいと思います。ご協力いただいた講師の皆様、ありがとうございました。




10:24
2023/10/24

6年 ものづくり体験

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令和5年10月24日

 滋賀県職業能力開発協会から5つの業種のプロの方々に来ていただき、6年生がものづくり体験をしました。これは、子どもたちが仕事のプロに直接指導を受けて、ものづくりを体験するという事業です。今回は、「建築大工」「造園」「婦人子供服」「鋳造」「フラワー装飾」の仕事の中から1つを選び体験しました。学習終了後は、完成品を手にし、とても満足している子どもたちでした。ご協力いただいた方々、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。


13:01
2023/10/23

5年生 夢授業

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令和5年10月25日

 Mi-Oスポーツから3名の方に来ていただき「夢授業」の学習を行いました。 グラウンドの活動では運動遊びの中にサッカー要素があり、サッカーが得意な子はもちろんのこと、ボールが苦手な子たちでも楽しめるような工夫がたくさんありました。その後、教室へ移動し、大谷さんから夢をもつことの素晴らしさや努力することの重要性についてのお話を聞かせていただきました。今回の経験は、5年生にとって大きな刺激となり、将来への希望を広げるきっかけとなりました。


09:03
2023/10/18

たてわり遊び

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令和5年10月18日

 ロング昼休みの時間帯に、6年生企画のたてわり遊びがありました。今回は、初めての外遊びでした。どの班も大変盛り上がっており、時間いっぱい遊ぶことができていました。このような姿が見られたのは、最高学年である6年生がしっかりと準備を進めてくれたからだと思います。早くも下級生の子どもたちは、次のたてわり活動を楽しみにしている様子でした。


14:14
2023/10/17

6年生 市の陸上記録会

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令和5年10月17日

 八日市地区と蒲生地区の小学6年生が布引グリーンスタジアムに集まり、陸上記録会が開催されました。天候にも恵まれ、気持ちよく競技に参加することができました。
 全員種目として100m走と長縄8の字跳び、選手種目としてソフトボール投げやリレー等がありました。6年生の子どもたちは、全力で競技に挑みました。また、「チーム北小」として仲間に声援を送ったり、互いにたたえあったりしていて、とてもよい姿が見られました。





12:49
2023/10/13

5年生 親子活動

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令和5年10月13日

 5年生の子どもたちが田植えをしたお米を先日収穫し、そのお米を親子でいただく「おにぎりパーティー」を開催しました。親子でおにぎりを握り、一緒に食べるという活動の中で、子どもたちの嬉しそうな姿を見ることができました。また、レクリエーションとして二人三脚をしました。親子スキンシップのよい機会となりました。どちらの活動も思い出に残るひとときとなりました。
 当日、炊飯にご協力いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。そして、事前の計画や準備、当日の進行や後始末を快く引き受けてくださった学級委員さん、本当にありがとうございました。


13:17
2023/10/12

おもちゃランド

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令和5年10月12日

 生活科の学習として、2年生が1年生を招待する「おもちゃランド」を開きました。2年生の子どもたちは、1年生に楽しんでもらおうと頑張って準備をしてきました。的あてや輪ゴム鉄砲などの遊びコーナーがあり、みんなで楽しみ、笑顔あふれる時間となりました。2年生は優しく遊びの説明をし、困っている子にサポートする姿もたくさん見られ、大成功のおもちゃランドになりました。


13:19
2023/10/05

1・2年生 校外学習

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令和5年10月3日

 1年生は、初めての校外学習で水口こどもの森へ行きました。ここでは、森の中を探検したり、工作をしたりして楽しみ、自然いっぱいの中で普段とは違った学習を進めることができました。
 2年生は午前中に長浜駅の見学をしました。駅では多くの人が利用できるように日本語以外の表記があることや、点字ブロックや音声案内があることに気づきました。午後からのヤンマーミュージアムでは、興味のあるコンテンツ体験をしました。パワーショベルを操縦するコーナーが人気で子どもたちは楽しく活動していました。
 どちらの学年もバス車内でのルールを守り、お世話になる方々に気持ちのよい挨拶をするなど、集団行動のルールやマナーにも気をつけることができました。朝から、お弁当等のご準備をありがとうございました。


09:02
2023/09/28

全力を出しきった運動会

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令和5年9月27日

 天気に恵まれ、4年ぶりに全校そろっての運動会を実施することができました。子どもたちは、夏休み明け、3週間あまりの練習期間でしたが、当日にむけて仲間と協力しながら集中して取り組むことができました。
 本番では「全力を出し切ろう!みんなで協力しよう!運動会を楽しもう!」というスローガンをもとに、一人ひとりが今もっている力を存分に発揮することができた運動会となりました。特に6年生の子どもたちは、応援を盛り上げたり、係活動の仕事を果たしたりして、運動会成功へむけて率先して動いてくれていました。さすが八日市北小学校のリーダーだなと思わせてくれる、6年生の子どもたちです。
 今年度の運動会では入場制限を設けず、多くの保護者の皆様、また来賓の皆様や地域の方々にもお越しいただきました。本当にありがとうございました。



12:55
2023/09/28

5年生 稲刈り

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令和5年9月28日

 9月24日(火)に稲刈りを行いました。農業委員をしてくださっている込山様から、稲の刈り方や麻ひもでの束ね方の説明を聞き、ペアで刈っていきました。
 稲刈りをした後は、コンバインでの稲刈りと脱穀作業を見学させてもらいました。5年生の子どもたちは、人の手で作業することの大変さと、機械を使うことの便利さを学習することができました。本日の稲刈りでは農業委員さん、JAや行政の担当課の方、そして地域のボランティアの方のご協力を得て、無事に実施することができました。ありがとうございました。
 10月11日(金)には、親子活動「おにぎりパーティー」で、自分たちの手で刈りとったお米をいただきます。当日は親子でおいしくいただいてほしいなと思います。
 

12:41
2023/09/21

1年生 給食当番がんばっています!

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令和5年9月14日

 4月にドキドキしながら入学した1年生も、今ではすっかり小学校生活に慣れてきました。1学期の間は先生に給食の配膳をしてもらっていましたが、2学期からは、自分たちでお椀にご飯をよそったり、お皿におかずを盛ったりしています。「どのくらいの量をよそうと良いかな?」「どんな風に盛ると、こぼれないかな?」など、たくさんのことを考えながら、給食当番のお仕事を頑張っています!回を重ねることで、コツをつかみ、どんどんうまくなっていくでしょう。また、お家でも配膳のお手伝いをさせてみてください。


10:08
2023/09/20

運動会 応援練習

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令和5年9月20日

 先週から朝の活動時間に、6年生が考えたコールや拍子の応援練習を始めたばかりの子どもたち。少しずつ応援内容を覚え始め、声が出るようになりました。
 20日(水)の3時間目は、赤組と青組に分かれ、初めて外に出て声を合わせてみました。各色の団長や副団長が中心となり、下級生の手本となるよう大きな声を出し、分かりやすく指示をして、リーダーシップを発揮しています。そんな6年生の姿をとても頼もしく思います。
 来週の運動会では、4年ぶりに応援合戦も行います。広い運動場に子どもたちの明るく、元気いっぱいの声が響き渡ることを楽しみにしています。


12:52
2023/09/11

運動会 【中学年】創作ダンス練習

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令和5年9月11日

 中学年は3つのグループに分かれて、運動会で演技する「創作ダンス」の練習を開始しました。3曲の中から、「自分はどの曲で踊りたいか」を決めさせ、所属するグループを決めました。8カウントほどの短い曲ではありますが、各グループでどのカウントの時に、どんな動きをするのかの提案と振り付けの決定をしているところでした。
 近年では、創作ダンスが注目されています。その魅力の一つとして、仲間とそれぞれの個性を発揮しながらダンスをとにかく楽しむこと。そして、その中で表現力や協調性などが育まれることが挙げられます。教師主導型ではなかなか得られない、新しいダンスの形を見ることができました。これからの練習で曲に合わせて踊るそうなので、創作ダンスの行方がどうなるのかとても気になるところです。


13:09
2023/09/08

5年生 校外学習

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令和5年9月8日

 5年生の子どもたちが8日(金)に、愛知県の「夢の学びの科学体験館」と「三菱自動車工業岡崎製作所」に行きました。科学実験をしたり、自動車の組み立て工場の見学をしたりしました。学校からバスで、2時間もかかる長旅でしたが、子どもたちにとっては学びの多い一日となり大変良かったです。朝から、お弁当のご準備等ありがとうございました。


14:27
2023/09/08

運動会 【中学年】ソーラン節練習

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令和5年9月8日

 今年の中学年は「ソーラン節」を踊ります。休み時間等を使いながら、自主的に練習に取り組んでいる姿がよく見られます。今日の体育館練習では、腰を低く落とすことや、踊りながらも列を整えることなどの指導をよく聞いて実践していました。授業の最後は、学年別に踊りを披露し合い、互いの学年のよさを見つけあっていました。来週も互いを意識しながら、「動きと心がぴたっと揃う美しさ」を求めて、集団としてどんどん高めあってほしいと思います。


10:44
2023/09/07

運動会 【高学年】組立体操練習

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令和5年9月7日

 5・6年生の子どもたちが1時間目から体育館で組立体操の練習に励んでいました。一人技の確認をした後、少し難易度が高いといわれている2人技の「サボテン」に挑戦していました。サボテンは上段と下段に分かれて、それぞれが後ろや前に体を反らせながらバランスをとる技です。新しく挑戦する技で、苦戦するペアが多かったですが、失敗しても、何度も何度もチャレンジする子どもたち。来週からは、さらに難易度が上がることが想定されますが、あきらめずチャレンジしてほしいです。


11:30
2023/09/06

運動会 【低学年】ダンス練習

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令和5年9月6日

 いよいよ今週から、運動会の練習が始まりました。まだまだ暑い日が続いているため、熱中症予防を徹底して、安全第一で練習に取り組んでいます。
 今年度の団体演技は、2学年合同で実施します。低学年はダンス、中学年は舞踊と創作ダンス、高学年は組立体操とダンスです。今日は低学年の様子を見学しましたが、ステージに立つ先生の踊りをまねながら、楽しんで練習に励んでいました。練習が進むにつれて、どんどんうまくなっていくでしょう。楽しみです!


13:06
2023/08/28

2学期が始まりました

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令和5年8月28日

 8月28日(月)より、2学期が始まりました。長い夏休みを終え、久しぶりに子どもたちの元気な声が北小学校に戻ってきました!友だちや先生と再会し、少し照れながらも嬉しそうな子どもたち。校内を回っていると、夏休みの思い出をたくさん教えてくれました。
 さて、2学期は1年間の中で最も長い学期となります。校長先生からは、「自分の命を大切にするということは、精一杯自分の命を輝かせて、伸ばして、成長させること。」というお話がありました。「どうせ無理だ」とすぐにあきらめるのではなく、目標をもって日々の生活を送ってほしいなと思います。残暑はまだまだ続きそうですので、引き続き熱中症等に注意して過ごしましょう。


12:09
2023/07/20

1学期が終わりました

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令和5年7月20日

 本日、無事に1学期を終えることができました。「みんなが楽しい!八日市北小」をめざして、日々の学習やミュージックフェスティバルや委員会等の行事に一生懸命取り組むことを通して、自分たちで「楽しさ」を創り出す喜びを知り、どの子も力を伸ばすことができました。保護者の皆様はもちろん、地域の皆様、関係機関の皆様には、格別なご理解とご支援を賜り、心よりお礼を申しあげます。ありがとうございました。
 さて、
明日から38日間の夏休みに入ります。熱中症にはくれぐれも気をつけて、充実した日々を送ってほしいと思います。そして、8月28日(月)にみんなそろって、元気に登校してくれることを願っています。


14:22
2023/07/20

第2代 八日市北小学校マスコットキャラクター

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令和5年7月20日

 八日市北小学校では、よりよい学校づくりにみんなが意識を向けられるように、そのシンボルとなる「北小イメージキャラクター」を決めて、教育活動を進めています。昨年度、マスコットキャラクターとして活躍した「ニコピョン」に代わり、今年度の新たなマスコットキャラクターの募集を行いました。108作品の応募の中から、最終的に全校児童に1作品を選んで投票してもらい、「イル君」に決まりました。今後、このイメージキャラクターを様々な場面で使っていこうと考えています。






11:19
2023/07/14

ひまわり学級 夏野菜ピザを作ろう!

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令和5年7月14日

 14日(金)の1、2時間目にひまわり学級の3クラスが合同でピザ作りをしました。ピザの具材となるオクラ、ミニトマト、ピーマンの野菜はひまわりの子どもたちが育ててきた野菜です。まずは、役割分担して野菜を切っていました。1年生の子が包丁を使う時には、そっと隣に来ては見守っている上級生の姿を見て、とてもあたたかい気持ちになりました。餃子の皮に切った野菜、ウインナー、チーズをのせてトースターで焼いたらできあがり!どの子も嬉しそうにピザを食べていました。交流学級の先生や職員室の先生にもおすそ分けしてくれ、どの職員も「おいしいね!」と大絶賛していました。また、2学期も今日のように楽しい会が開けると良いですね。


17:33
2023/07/12

ありがとう週間の取組

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令和5年7月12日

 6月26日~7月7日は八日市北小学校の「ありがとう週間」でした。日々の学校生活の中で、友だちに助けてもらった時や友だちがいてくれてよかったなと感じた時に、自然と「ありがとう」が言えるように、また子ども同士がつながるきっかけづくりとして取り組んでいます。この写真の掲示は、「ありがとう」1つにつき、1つのシールを台紙に貼ったものです。各学級、たくさんの「ありがとう」を見つける機会になりました。今後も自分から進んで感謝の気持ちが伝えられるように、また「ありがとう」を含めたあたたかい言葉を大切にできるよう指導し続けていきたいと思います。


12:59
2023/07/07

4年生 親子活動

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令和5年7月7日

 7日(金)の3、4時間目に4年生の親子活動がありました。活動内容は、ニュースポーツ体験でした。2色対抗で球を投げてビンゴを目指す「スローイングビンゴ」や玉入れのかごに100個のボールを全て投げ入れるまでのタイムを競う「アジャタ」などのゲームをしました。
 ニュースポーツは年齢や体力にかかわらず、誰もが楽しめるスポーツとして近年注目されているようです。今回は、親子で楽しんでもらうことができて良かったです。


17:18
2023/07/05

体育委員会主催 「大繩大会」

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令和5年7月5日

 7月5日(水)のロング昼休みを使って、「大繩大会」が行われました。体育委員会の子どもたちが中心となって、進行や回数を数える審判を行います。各グループで練習を重ねてきたので、本番では一番多く跳べるように、みんな真剣に頑張っていました。体育館に集まった応援の子どもたちは、大きな声援を送っていて、大盛り上がりでした。次の企画も楽しみです。


17:57
2023/07/03

びわ湖の日の取り組み

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令和5年7月3日

 「びわ湖の日」の取組として、6月30日(金)のそうじと読書タイムの時間を使って、運動場や体育館裏の除草作業をしました。どの子も一生懸命に取り組むことができました。短い時間ではありましたが、全校で協力し、環境美化活動を実施することができました。


11:43
2023/06/29

保幼小連絡会

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令和5年6月29日

 29日(木)に保幼小連絡会を実施しました。これは、保育園と幼稚園、小学校が連携して子どもたちの教育を進めるための取り組みの一つです。
 保育園や幼稚園の先生方が、1年生の「生活科」の授業を参観しに来てくださいました。大好きな先生に頑張っている姿を見てもらおうと、子どもたちははりきって学習に取り組んでいました。また、久々の再会に大喜びでした。お忙しい中、ご参観いただきありがとうございました。


16:08
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学習ができるWEBページ